ニチバンと増上寺が異色コラボ! 年末の大掃除シーズンに急増する手荒れ・あかぎれケアに、親子向けイベントを開催
年末の恒例行事といえば大掃除。一年の汚れを落とし、清らかな状態で新年を迎えるための、古くから続く大切な伝統行事です。その一方で、大掃除の時期は、寒さと乾燥が原因で手荒れやあかぎれに悩む人が急増します。水仕事や冷たい外気にさらされ、指先があかぎれやひび割れに悩まされるという方は多いのではないでしょうか。
実際、ニチバン株式会社が2023年に実施した調査では、「あかぎれ・ひび割れで痛みを感じる為、手を洗いたくない」と答えた人が実に64%にも上りました。こうした悩みを抱える多くの人たちに向け、大掃除の日である12月13日、ニチバンは大本山 増上寺と共同で、ケアリーヴpresents「心を磨く!親子で年末大掃除体験 in 増上寺」を開催。このイベントは手荒れケアの知識と、手を大切にする「いたわり」の心を同時に学ぶことを目的として行われました。
増上寺での特別拝観&奉仕活動
イベントはまず、増上寺の本堂での特別拝観からスタート。増上寺 當間 陽平(たいま ようへい)さんが、参加した子どもたちに平易な言葉で解説を行いました。子どもたちは真剣に耳を傾け、ご本尊の阿弥陀如来に見入ったり、貴重なお焼香体験をするなど、荘厳な空間で心を整える時間を過ごしました。

続いては、奉仕活動として圓光大師堂の畳掃除と大殿の階段の手すり磨きを行いました。

特に圓光大師堂では、普段は触れることのできない大鏧(だいきん)や木魚を鳴らす貴重な体験もさせていただき、子どもたちは皆、楽しそうに活動に取り組みました。

手をいたわるための「精神」と「科学」の2つのアプローチ
寒空の下での掃除体験の後には、手をいたわることの意義を深く知るするための時間が設けられました。
まず、増上寺 アドバイザー 僧侶(法律家)の堀江 利昌(ほりえ りしょう)さんが登壇し、心に響く説法が行われました。堀江さんは、「手当」という言葉の原点が、痛いところに手を当てる行為から始まったことを説明。手を当てることで、単に痛みが和らぐだけでなく、「心が温まる」という精神的なつながりが生まれると語りました。そして、「人は一人では生きられない。手当をすることは、私たちがみんなでつながっていることに気づくきっかけになる」と、子どもたちにも伝わる優しい言葉で、想いやりの大切さを説きました。

続いて、ニチバン株式会社 事業戦略本部 倉智 一(くらち はじめ)氏が登壇し、手のケアに関する科学的なアプローチを解説しました。
倉智氏は、冬場に気になるあかぎれの治し方として、キズを早くきれいに治す「モイストヒーリング(湿潤療法)」の仕組みと、その技術を応用した治癒促進絆創膏「ケアリーヴ(TM)治す力(TM)」シリーズを紹介しました。
かつてはケガをしたら乾かす、「かさぶたを作って治す」のが常識とされていました(ドライヒーリング)。しかし現在では、逆転の発想で、傷口から出てくる透明な液体(浸出液)の働きを最大限に活かして治す「モイストヒーリング」が主流となっています。水仕事などでキズができやすい冬場だからこそ、早くきれいに治すための適切な処置の重要性が改めて強調されました。

イベントの最後には質疑応答の時間が設けられ、「子どもでもお坊さんになれますか?」「女性もお坊さんになれますか?」といった素朴で率直な質問が次々に飛び出しました。また、ニチバンの倉智氏に向けては「ケアリーヴじゃないとダメなんですか?」という、子どもならではのストレートな質問が飛び出す一幕も。終始、和やかな空気で包まれ、学びだけでなく楽しさも共有できる時間となりました。

ニチバンの目指す「キズの手当て」の未来

ニチバンはこれまでも、新江ノ島水族館や全日本サッカー選手権大会の会場などで「正しいキズの手当て」の啓発活動を展開し、子どもたちが安心して遊んだり活動できる環境づくりに貢献してきました。
今回の増上寺との異色コラボレーションは、伝統的な「奉仕」の心と最新の「モイストヒーリング」技術を結びつけ、未来を担う子どもたちへ応急処置の重要性だけでなく、自他をいたわる心を伝える、極めて貴重で価値ある体験学習の場となった、ケアリーヴpresents「心を磨く!親子で年末大掃除体験 in 増上寺」。
ニチバンの、常識にとらわれない啓発活動と社会貢献への挑戦に、今後も注目が集まります。