猫が『死んだふり』をみせる理由3つ 避けたいことがある?動かなくなる心理とは
猫が床にゴロンと転がってピクリとも動かなくなることがあります。飼い主としては一気に不安になるシチュエーションですが、実は猫が「演技をしている」場合があるのです。本記事では、猫が死んだふりを見せる3つの主な理由と、あえて動かなくなるときの心理を解説。状況ごとの見極め方や寄り添い方も紹介します。
1.安心しきって完全にリラックスしている

実は、猫が飼い主や生活環境に対して安心しきっている場合に「死んだふり」に見えるほどの緩んだ姿を見せることがあります。
猫は外敵に襲われてもすぐ逃げられるように気を張っていて、深い睡眠や無防備な姿勢は、完全に安心できる場所だと確信していないと見せません。
特に、お腹を見せたまま動かない、体が伸び切っている、呼吸がゆっくりしているといったリラックス状態は「最大級の安心」を意味します。子猫がよく母猫のそばで脱力して眠るのも同じ理由です。
安心感が由来の“死んだふり”は問題なく、むしろ信頼の証なので、そっと見守りましょう。
2.構ってアピール

猫は時折、「わざと動かない」という不思議な方法でアピールをします。
生活の中で飼い主の動きを観察し、自分が動かないことで注目してもらえると学習すると、あえて死んだふりをすることがあるのです。
猫が演技をしているケースには、このような行動があります。
- 撫でるのをやめた瞬間に急に固まる
- 呼んでも少しだけチラッと見るが体は動かさない
- 寝たふりをしているのに耳だけピクピク動く
これらは猫が構ってほしい気持ちの現れなので、撫でたり声をかけたりすると満足します。もしかしたら、以前同じような行動をとった際に、飼い主さんの反応が楽しいと感じたことがきっかけになっているかもしれません。
ただし、過剰に反応すると依存的になることもあるので、メリハリをつけるのがおすすめです。
3.ストレスや不安でフリーズしている

猫は強いストレスや恐怖に直面すると、逃げる・攻撃する以外に「固まる」という反応を示すことがあります。
大きな物音がした直後や知らない来客が部屋にいる時、病院帰りで緊張している時、叱られた後などには交感神経が優位になり、防御反応として動けなくなってしまう場合があるのです。
このときの猫は、耳が倒れていたり、瞳孔が開いていたり、呼吸が少し速くなるなどの変化が出ることがあります。リラックスしている時の死んだふりとは違い、体がこわばっていて、触ろうとするとビクッと動くのが特徴です。
強いストレスや不安が原因と思われる場合は、猫が逃げ込める高い場所や狭いスペースを用意する、音や刺激を減らすなど安心できる環境づくりをしましょう。
猫が動かなくなる心理とは?避けたいことがある?

猫がまったく動かなくなる背景には、何か「避けたいことがある」というパターンも確かに存在します。代表的なのは以下の心理です。
嫌なことを避けたい
猫によっては、苦手な「爪切り」「投薬」「ブラッシング」などのお手入れをされる前に、ジッと動かず気配を消すことで回避を試みることがあります。とはいえアンテナは張っている状態のため、耳だけこちらを向ける、尻尾の先だけ動くといった微妙な反応が残るのが特徴です。
状況を慎重に見極めている
新しい環境や初めて見る物体に対して警戒心が働き、「動いたら危険かも」と判断すると、一旦体を止めて様子を観察します。体勢を低くしていつでも逃げられる(攻撃できる)ようにした上で、ジッと対象を見つめて出方を伺うのです。
体調不良で本当に動けない
見極めが最も重要となるのは体調不良で動けなくなってしまっている場合です。ぐったりしている、呼吸が浅い、目の動きが鈍いなどがあれば、早急に病院を受診してください。
何かを避けたい心理が働いているのか、体調不良なのか、慎重さなのかを判断するには、耳や目、呼吸、反応速度など体に現れる細かいサインがポイントです。普段から猫の習慣をよく観察しておくことで、異変に気づきやすくなります。
まとめ

猫の「死んだふり」には、安心感・アピール・ストレスという3つの大きな理由が隠れています。見た目には同じ「動かない」という行動でも、背景にある心理はまったく異なるため、日頃の様子や表情から理由を見極めることが大切です。
猫がどのような心理状態になっているのかを判断する材料として、以下のポイントを押さえておくと良いでしょう。
- ゆったりと脱力している場合はリラックス
- チラ見や耳の反応があればアピール
- 体がこわばっていて瞳孔が大きいなら緊張恐怖
また、動かない理由が「嫌なことを避けたい」だけのこともあれば、体調不良が隠れているケースもあります。普段との差を敏感に感じ取り、無理をさせず安心できる環境を整えることが、愛猫との信頼関係を深める一番の近道です。
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