犬が飼い主に『そっけない反応』をみせる心理5つ 嫌われてるの?冷たい態度をみせてきたときの接し方まで
最近は名前を呼んでも駆け寄ってこないし、帰宅しても知らん顔をしていると、愛犬の変化に寂しさを感じている飼い主さんはいませんか。もしかするとそれは、愛犬が成長して飼い主さんを信頼できるようになったサインかもしれません。愛犬が飼い主さんにそっけない反応をみせるようになった心理や、そんな愛犬への接し方についてまとめました。
犬が飼い主にそっけない反応をみせる心理

1.成長に伴い信頼関係が深まった
子どもと同じように、犬も成長するにつれてたくさんのことを学習し、いろいろなことに対して動じずに落ち着いて対応できるようになります。また飼い主さんとの間にしっかりとした信頼関係が成り立ち、飼い主さんへの態度にも変化が見られるようになります。
飼い主さんを信頼している犬は、飼い主さんに対して大袈裟に反応しなくても、きちんと自分の気持ちを理解してもらえると思うようになるのです。そのため、これまでよりも薄い反応しか返さなくなったり、安心して背を向けたまま座ったりするようになるのです。
もちろん、成長してもいつまでも甘えん坊タイプの犬もいます。しかし、成長とともに落ち着いた反応に変わっていく犬も少なくありません。
2.加齢による行動の変化
犬の平均寿命は年々伸びてきています。そのため、犬もシニア期や老齢期といった、身体能力や気力が低下していく時期を長く過ごすようになってきました。
視覚・聴覚・嗅覚・触覚などの感覚器の性能や筋力が低下すると、周囲の刺激にも気付きづらくなり、また動くのも辛くなるため気力も徐々に衰えていきます。その結果、若かった頃と比べると、そっけない反応しか返さないように感じてしまうのです。
3.何かに集中している
おもちゃやおやつ、窓の外などに気を取られていて、飼い主さんから声をかけられたことにも気付かず反応しないことがあるかもしれません。特に飼い主さんへの依存度があまり高くなく、自立心の強いタイプの犬は、マイペースな傾向が強いようです。
また飼い主さんには聞こえないような小さな音や高い音、嗅ぎ分けられないような微かなニオイなどが気になり、意識をそこに集中させているため、声をかけられたことにも気付いていないということもあるでしょう。
4.疲れている、眠い
日中たっぷりと運動したり遊んだりして疲れている場合や単に眠い場合、飼い主さんから声をかけられても「かまわないでほしい」という気持ちが先に立って、そっけない態度しか返さずに、自分の体を休めることを優先することもあるでしょう。
5.体調が悪い
気を付けたいのは、体のどこかに痛みや不快感などの不調を抱えている場合です。犬は自分の体調不良を隠す傾向が強いため、特に疲れるような要素がないのにじっとしたまま動かない、呼吸がいつもより荒い、食欲がないなど、体調不良を疑わせるような様子が見られた場合は、できるだけ早く動物病院で診てもらうようにしましょう。
そっけない態度になりやすい犬の特徴

子犬時代はちょっとした呼びかけなどにも大袈裟に反応しがちですが、成長とともに「この声の掛け方は特に用があるわけではないな」とか「今行くと歯磨きされる!」など、飼い主さんの気持ちを察知して、それなりの反応しか返さなくなることが増えてきます。
比較的おとなしい性格の犬や、飼い主さんにべったり依存するのではなく独立心や自立心が高い犬の場合は、特にそっけない反応を返す傾向が強いと言われています。さらにシニア期以降の犬は、聴覚・嗅覚・視覚や筋力の衰えなどが原因で、総じてそっけない反応しかしてくれなくなることが多いでしょう。
もし愛犬がこのタイプの性格である場合は、そっけない反応にがっかりする必要はありません。できるだけ愛犬のペースを優先した接し方をしてあげると良いでしょう。
冷たい態度の愛犬への接し方

愛犬からの小さなサインを見逃さない
愛犬が成長し、飼い主さんに対する深い信頼感を得たことが原因でそっけない反応しか示さなくなった場合は、どんなにそっけなくても、基本的には必ず何かしら小さな反応を見せています。
愛犬からの小さな反応を見逃さないよう、常に愛犬の行動をしっかりと観察するように心がけましょう。愛犬の様子をよく観察することは、愛犬の気持ちに寄り添うためにも必要なことです。よく観察し、愛犬の気持ちをきちんと受け止めることで、それまでに築いてきた信頼関係をさらに深めていきましょう。
無理やり集中の糸を途切れさせない
愛犬が何かに集中していて心ここに在らずという場合で、飼い主さんの用が急を要することでないのであれば、しばらくそのまま見守ってあげ、集中が途切れたタイミングで再び声をかけてあげましょう。
もしも急を要す場合であれば、遠くから声をかけるのではなく、飼い主さんの方から愛犬に近づいて視界に入り込み、穏やかに声をかけることで驚かさないように気付かせると良いでしょう。
シニア犬にはできるだけ多様な刺激を与えてあげる
いくら視覚や聴覚などが衰えたからといっても、何の刺激も感じないような暮らしでは、愛犬自身も生きようとする気力が衰えてしまいかねません。
無理やり嫌がることをさせる必要はありませんが、できるだけスキンシップの時間を増やす、カートに入れて散歩に出かけるなどさまざまな刺激を与え、愛犬が楽しく暮らせるような工夫をしてあげましょう。
また「できなくなったので仕方がない」と諦めてしまうのではなく、環境を整えたり介助したりすることで、愛犬が望む行動をサポートしてあげられる方法を見つけてあげましょう。その場合は、段差をなくしたり床に滑り止め対策をするなど、愛犬の安全を優先することが大切です。
まとめ

子犬の頃はいつ呼んでも嬉しそうに駆け寄ってきてくれたのに、成長したらそっけないリアクションしか返してくれなくなると、飼い主さんは寂しく感じたり嫌われたのではないかと心配になったりするかもしれません。
しかし犬は成長し、むやみに大きなリアクションをしなくてもいいことを学んだり、飼い主さんの気持ちや意図を察知できるようになったことで、それに対応した反応を返すようになっただけということがほとんどです。
愛犬からの反応の大きさに一喜一憂する必要はなく、飼い主さんも愛犬の気持ちを正しく察知できるよう、愛犬をよく観察し、気持ちに寄り添う努力を重ねることで、お互いの信頼関係をさらに深めていきましょう。
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