クリスマス前の最後の週末…日銀政策金利引き上げで物価高・円安に影響は?【news23】

まもなくクリスマス。物価高でケーキの準備が大変という声も上がる中、日銀が政策金利の引き上げを決めました。30年ぶりの高水準で物価高や円安にどんな影響があるのでしょうか。
物価高の中で迎えるクリスマス…街の声は?
12月20日、21日の土日は、クリスマス前最後の週末です。
――もうすぐクリスマス、楽しみなことは?
7歳
「サンタさんのプレゼント」
――サンタさん毎年来ている?
10歳
「うん(今年も来そう?)わからない」
5歳の男の子と3歳の女の子がサンタさんにお願いしたのは…
3歳
「シンデレラの人形」
5歳
「スケボー」
お父さんにも「サンタさんが来るのか」を聞いてみました。
父親
「プレゼント(子どもたち)がいるので大丈夫」
2025年も物価高のクリスマス。大人たちももうひと頑張りです。
40代母親
「今日ここに来るのにいろいろ節約して、家族で楽しめるように来た。クリスマスケーキを見るとすごく高いなと」
30代母親
「お肉が高くなったと感じる。安いところを探します」
30代母親
「イベント事は物価高を気にしないと言ったらウソになるかもしれないが、楽しみたいなと」
政策金利0.75%に引き上げ「より物価高が家計を圧迫する可能性」
物価高と円安に危機感を強めた、“物価の番人”である日銀・植田総裁は…
日本銀行 植田和男 総裁(12月19日午後3時半ごろ)
「金融緩和の度合いを調整することが適切であると判断しました」
預金金利などの基準となる短期金利を0.5%から0.75%に引き上げました。1995年以来30年ぶりの高い水準です。
日本銀行 植田 総裁
「経済・物価情勢の改善に応じて、引き続き政策金利を引き上げ、金融緩和の度合いを調整していくことになると考えています」
利上げで円安が止まるとの期待もありましたが、会見を見た市場関係者は「引き締めにはまだまだ及び腰。あまりやる気が感じられなかった」と分析。
次の利上げのペースに関する積極的なメッセージがなかったことで、一時、1ドル=157円台半ばまで円安が進行しました。
気になる円安物価高は今後どうなるのでしょうか。
23ジャーナリスト 片山薫(経済担当)
「円安によるインフレが4年も続いているが、そのわりには『日銀は利上げに慎重だな』という風に見られ、より円安が進んで、より物価高が家計を圧迫する可能性が出てきているなと感じる」