犬に『おもち』を与えても大丈夫?デメリットや誤食した場合の危険な症状まで
『犬におもちを与えることのデメリット』についてまとめました。おもちは犬にとって食べづらく、消化にも悪い食べ物です。犬がおもちを誤食した場合の危険な症状を解説します。
犬におもちを与えても大丈夫?

犬におもちを与えることは望ましいと言えません。犬にとっては非常に食べづらい食べ物です。粘り気が強いため、歯にくっついてしまい、上手く食べることができません。
おもちは人間の食べ物です。おもちを喉に詰まらせてしまったことによる死亡事故は、人間であっても年間3500人以上とされています。
犬によく噛んで食べなさい、ゆっくり少しずつ飲み込みなさい、なんてことを言い聞かせても理解することはできません。
ドッグフードにも米が原材料として使われていることがあります。米は犬にとってもアレルギーが起きにくい食材であるという点では、犬におもちを与えても大丈夫と言えます。
しかし、犬におもちを与えることには様々なデメリットがあるということを知っておくべきです。
1.窒息する危険性が高い
犬におもちを与えると、丸飲みする習性のある犬にとって、窒息する危険性が非常に高いです。よく噛んで食べたとしても、喉や気管に詰まる恐れのある食べ物です。
2.胃や腸に負担がかかる
もち米を使って作られるおもちは、犬にとって消化しづらく、胃や腸に大きな負担がかかります。
とくに普段から穀物を食べる習慣のない犬であれば、消化不良による下痢や嘔吐が繰り返される可能性があります。
3.糖分や塩分を摂り過ぎる

醤油・砂糖・きな粉などで美味しく味付けされたおもちであった場合では、犬にとって非常に高カロリーな食べ物です。
糖質や塩分を摂り過ぎてしまいます。腎臓や肝臓にも大きな負担を与えるでしょう。
4.腸閉塞を引き起こす
犬におもちを与えると、腸閉塞を引き起こす可能性があります。おもちによる腸閉塞は、人間であっても起こります。
おもちを食べたことによって腸閉塞を引き起こしてしまうと、全身麻酔による処置が必要になってしまうことがあります。
5.アレルギー症状を引き起こす
犬におもちを与えると、アレルギー症状を引き起こす可能性があります。
米は犬にとってアレルギーが起きにくい食材ではありますが、アレルギー症状が起きない食材ではありません。
米に対するアレルギーを持つ犬の場合では、皮膚が赤くなる、皮膚を痒がるなどのアレルギー症状が見られることがあります。
犬がおもちを誤食した場合の危険な症状

- 喉に詰まらせて苦しむ
- 喉に詰まらせて呼吸が荒くなる(窒息の危険)
- 激しく咳き込む(吐き出そうとしている)
- よだれが大量に出る
- 嘔吐の仕草を繰り返す(吐き出そうとしている)
- 嘔吐しようとしても出てこない
- ぐったりして動かなくなる
- 落ち着きなくフラフラと歩き回る
- 伏せの体勢でおしりを高く上げる(腹痛のサイン)
- ブルブルと体を震わせる(痛みのサイン)
おもちを食べた後の犬の様子がいつもと少しでも違うなと感じるときは、早急に動物病院へ行きましょう。様子を見ていると、症状を悪化させてしまうことがあり、命にも関わる恐れがあります。
まとめ

犬におもちを与えることのデメリットを5つ解説しました。
- 窒息する危険性が高い
- 胃や腸に負担がかかる
- 糖分や塩分を摂り過ぎる
- 腸閉塞を引き起こす
- アレルギー症状を引き起こす
お正月、飼い主や家族のみなさんには、おもちを食べる機会があるかと思います。
お正月は動物病院もお休みでしょう。もしも愛犬がおもちを食べ、命が危険にさらされたとき、対応してもらうことができるでしょうか。
犬は食べ慣れないものを食べると、お腹を壊してしまいやすいです。お正月に特別なものを…と思われるかもしれませんが、普段通りの食事をさせた方が安全です。
おもちは犬が食べる必要のない食べ物です。犬にとって危険性の高い食べ物です。
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