飼い主夫婦とともに120軒の酒場を訪れ、人気者になった猫 ときには「入店禁止命令」を受けたことも… 英国

2025-12-26 06:00

キャンピングカーで旅行を楽しむ夫婦の飼い猫は、ドライブのときも酒場へ行くときも必ず一緒について行きました。19年の生涯で、なんと120軒もの酒場を訪れたというのですから、驚きです。

愛猫をなくした直後に出会った子猫

草むらにたたずむ子猫

画像はイメージです

イングランド湖水地方、ブラザーズウォーターに住むBruce HoggさんとGillさんは、キャンピングカーで英国中を旅行するのが趣味の夫婦です。

「長年猫を2匹飼っていて、旅行にも一緒に連れて行くようになりました。2003年8月下旬、フリートウッドのフェスティバルを見るため旅に出かける準備をしていたところ、13歳の猫Chiversが車に轢かれて亡くなってしまったのです。とてもショックでした。猫たちはキャンプ場でいつも人気者だったので、わたしは現地の友人Carolに猫が亡くなったことを連絡しました」とふりかえるBruceさんです。

すると彼女は「自宅前に茶トラの子猫がうろついている。引き取る気はないか」と提案しました。

さっそく訪れた現地で子猫を見た夫婦は、この猫をもう1匹の愛猫Bramble(11歳)に会わせることにしたのです。2匹がうまくやって、子猫がキャンピングカーでの移動をいやがらなければ、そのまま家族に迎えようと決意しました。

猫をつれて買い物やパブへ

車で旅をする猫

画像はイメージです

無邪気にキャンピングカーの床に寝ころんだり、人間の膝に座り込んだりする子猫を、Brambleはちょっと不機嫌そうに見守っていたといいます。車が発進しても子猫は恐れるようすを見せず、餌を食べたりして落ち着いていました。これで子猫を引き取ることが決まりました。

家族になった子猫には、発見された地名にちなんでFleetwoodという名がつけられました。

「子猫は家にすっかり馴染み、Brambleとも打ち解けて過ごしていました。わたしたちは、買い物や酒場(パブ)にも子猫を連れて一緒に行きました。こうしてFleetwoodのパブ通いが始まったのです」

「地元のパブを初めて訪れたとき、お客さんの反応はさまざまでした。喜ぶ人もいれば、奇妙だと思う人もいます。なかには不機嫌になる人もいました。バーテンダーの1人はFleetwoodを気に入っておやつまでくれるようになりました。でも別の店員は猫嫌いで、マネージャーに『猫入店禁止』を提案したのです。しかしマネージャーは、『犬を歓迎するのだから、おとなしくしていれば猫も歓迎します』といってくれました」

パブ巡りを楽しんだ19年の猫生

パブのソファでくつろぐ猫

画像はイメージです

「その後まもなく、マネージャーの休暇中にその猫嫌いの店員が『行儀が悪い』という理由をこじつけてFleetwoodを出入り禁止にしてしまいました。禁止令は数週間も続きましたが、やがてパブの地域統括マネージャーから連絡があり、『猫を連れて戻ってきてほしい』といわれました。常連客たちから禁止令を解除するよう、多くの要望が寄せられたのだそうです。わたしたちはFleetwoodが客用の席にすわらないよう、猫用ベッドを買って持参しました。これは猫のほうも気に入ったようで、ちゃんとそこでおとなしくしているようになったのです」とBruceさん。

Fleetwoodがパブ巡りを楽しんでいるのは明らかでした。しかもそこで演奏される音楽を聴くのが好きなようで、うれしそうにゴロゴロと喉を鳴らすのだそうです。

2013年9月時点で、この猫は通算100軒のパブを訪れました。10歳になったFleetwoodは、店内ではほとんど自分のベッドの中で寝ていたといいます。

残念なことにFleetwoodは2022年8月に骨肉腫のため亡くなりました。家の中で転んだため獣医に診せたところ、がんによる足の骨折と診断されたのです。その数年前からは腎臓疾患なども抱えていました。この猫は19年間を夫妻と共に過ごし、その間に約120軒のパブを訪れたということです。

出典:Cats' Adventures & Travels 6

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