猫は『自分や家族の名前』を理解できているの?研究で明らかになった意外な事実とは

2026-01-06 11:00

猫と暮らしていると、人の言葉や行動の意味を理解していると感じることが多いです。しかし、これを裏付ける科学的根拠は長らくありませんでした。犬と比べて遅れていると言われている猫に関する研究も、だいぶ増えてきています。特にここ数年の日本における動物行動学や心理学関連の研究には、興味深いものが多いです。猫の「自分や家族の名前」の認識に関する、日本の研究論文の内容をご紹介します。

飼い猫は自分の名前を理解している?

3匹の猫におやつをあげる女性

研究概要

最初にご紹介するのは、2019年4月4日に、国際的な学術誌であるScientific Reports誌のオンライン版で公開された、「Domestic cats (Felis catus) discriminate their names from other words(飼い猫は自分の名前を他の言葉と区別できる)」という論文です。

上智大学、理化学研究所、東京大学などの共同研究グループが、飼い猫が「自分の名前」と「一般名詞」や「同居猫の名前」を、異なるカテゴリーの言葉として認知していることを示唆する研究結果を得ました。

しかも、見知らぬ人が発する言葉でも同じ結果が得られたことにより、猫は「人の音声に共通する特徴を聞き分けている」ことが示されたのです。

研究方法

猫に、全て異なる「一般名詞」または「同居猫の名前」を4つ続けて聞かせます。その後5つ目の言葉として「自分の名前」を聞かせて、猫の反応を観察します。

自分に関係のない最初の4つの言葉に対し、次第に馴れが生じて猫の反応は小さくなっていきました(馴化)。しかし、5つ目の言葉として自分の名前が呼ばれると、猫の反応は大きくなり、その変化には統計的な有意差が認められました(脱馴化)。

もし猫が言葉のカテゴリーを区別していなければ、5つ目の反応が大きくなる(回復する)ことはないため、この結果は「猫が自分の名前を他の一般名詞や同居猫の名前とは区別して認識している」ことを示唆する結果だと結論づけられました。

しかも、見知らぬ人の発声でも同じ結果になったということから、猫は誰が呼びかけても自分の名前を聞き分けられるということが分かったのです。

なお研究手法は「馴化脱馴化法」と呼ばれるもので、言葉を話せない動物や乳幼児が「異なる刺激を区別できるかどうか」を調べる方法として広く使われています。

猫は日常生活の中で家族の名前を覚える

猫を囲む家族写真

研究概要

次にご紹介するのは、2022年4月13日に、同じくScientific Reports誌のオンライン版で公開された、「Cats learn the names of their friend cats in their daily lives(猫は日常生活の中で仲間の猫の名前を覚える)」という論文です。

京都大学、上智大学、麻布大学などの共同研究グループは、飼い猫が「同居猫の名前」や「同居している人の家族の名前」を聞いた時に、「該当する猫や人物の顔が思い浮かんでいる」こと、また「特別な訓練をしなくても、日常生活の中で自然と名前と当人を関連づけている」ことをつきとめました。

研究方法

この研究では、期待違反法という手法を使って2つの実験が行われました。期待違反法も動物や乳幼児の研究で使われ、「何を期待しているのかを調べる」手法です。「Aという刺激から期待していたものとは異なる事象Bが起きると、その事象Bを長く見る」という原理から、事象Bを長く見るほど、期待とは異なるものだったと解釈できるというものです。

2つの実験では、いずれも猫をモニターの前に座らせ、「同居猫」または「同居家族(人)」の名前を聞かせ、名前と一致する猫または人や、一致しない猫または人の画像を映し出し、猫が画像を見つめる時間を測りました。

実験1では、ネコカフェの猫および3匹以上で多頭飼育されている家庭の猫を対象とし、同居猫の名前を呼ぶ声と、名前に一致する猫または不一致の猫の画像を映しました。その結果、ネコカフェの猫では一致と不一致の画像を見る時間に有意な差は見られず、家庭猫では不一致の画像を長く見る(有意差あり)という結果になりました。

実験2では家庭猫だけを対象にし、同居する家族(人)の名前と画像で行いました。全体としては一致と不一致の間に有意な差は見られませんでしたが、同居する家族の数が多いほど、または飼育期間が長いほど、不一致の場合の画像を見る時間が長くなる傾向が見られました。

この結果から、家族の名前を呼ぶ頻度が高い環境や家族の名前を聞く期間の長さが、猫に名前と人物の関連を学習させている可能性があると考えられます。

猫とのコミュニケーションにも会話が大切

猫に話しかける女性

最初にご紹介した論文では、猫が自分の名前を理解しているとまでは断言できないものの、自分の名前を他の言葉とは異なる特別な言葉として捉えているということが分かりました。

そして2つ目の論文では、猫は名前を特定の個人(猫)を指し示す名称だということを理解していることが分かりました。この2つを組み合わせると、猫が自分の名前を理解している可能性はかなり高いのではないかと思われます。

しかも、猫はクールで我関せずといった様子をしていても、しっかりと家族の行動や会話を観察し、名前と姿を正確に把握していることもわかりました。「猫は単語は理解できても文章は理解できない」と言われていますが、猫と飼い主さんとのコミュニケーションには、会話も重要な役割を果たしているのだと考えられます。

積極的に愛猫に話しかけることで、今まで以上にスムーズな意思疎通が図れるようになるかもしれません。

まとめ

科学実験をする猫たちのイラスト

今まで「言葉を話せる動物は人間だけ」だと考えられてきましたが、日本の動物学者による研究で、「シジュウカラなどのカラ類と呼ばれる小鳥たちは、言葉で会話している」ことが発見され、話題になっています。

私たちにとって最も身近な猫たちの行動や認識に関する研究も、今後さらに進むことで、私たち家族の絆をさらに強く深いものにしていく助けになるかもしれません。

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