首相のアドバイザーは、保護施設からやって来た「繁殖禁止猫種」 SNSでも大人気に ベルギー

2026-01-07 06:00

ベルギー首相官邸に住む猫Maximusは、保護施設から引き取られ、首相の顧問として現在はSNSで多くのフォロワーをもつ人気者です。FIVに感染していますが、周囲の手厚いケアを受けながら業務にいそしむ毎日です。

首相に引き取られて官邸へ

こちらを見つめるスコティッシュフォールド

画像はイメージです

2025年夏、ベルギーのBart de Wever首相は猫を保護して首相官邸に連れてきました。ブッゲンハウトのPoezenbos動物保護施設から引き取られた、スコティッシュフォールドの「Maximus Textoris Pulcher」(略してMaximus)です。

ベルギーでは2021年からスコティッシュフォールド種の繁殖と販売が禁止されています。「品種改良された折れ耳が、猫に苦痛を与えている」ためです。そのせいなのか、Maximusは捨てられて保護施設で生活していたのです。しかもFIV(猫免疫不全ウイルス)にも感染していました。

それでも室内で適切なケアと治療を受ければ、FIVの猫も長く健康に生きることができます。Maximusには官邸の広い居住スペースが与えられ、毎日たっぷり愛されて手厚く世話されているといいます。

さまざまな政治課題を猫の視点で考察

ベルギーの国旗

画像はイメージです

しかもこの雄猫はすぐに官邸になじみ、いまでは内閣内で重要な役割を果たしているといいます。「もっとも愛らしい」首相顧問として、さまざまな事項についてアドバイスしているのです。首相によると「夜間におよぶ会議が紛糾すると、絶妙なタイミングで嘆きの声をあげる」ことまであるそうです。

Maximusは自身のInstagramのアカウントをもっています。フォロワーは6万2000人を超えているほどの人気です。この中では、長期にわたる予算案の議論から緊縮財政政策に対するストライキ、新しい志願兵役制度まで、あらゆることについてフランドル語で皮肉を込めて意見を述べるMaximusの写真が投稿されています。

事情通によると、こうした投稿は首相の個人秘書が行っているといいますが…。

ドローンを使った暗殺未遂も…

品物を運ぶドローン

画像はイメージです

12月にはアントワープで3人の若い容疑者が「政治家に対する暗殺計画の疑い」で逮捕されました。捜査当局は、攻撃の一環として「ドローンを使って爆発物を運ぶ」計画があったという証拠を得ています。

この直後に首相は、ソファに座るMaximusとの会話のようすをユーリズミックスの80年代ヒットポップソング「Sweet Dreams」にのせて投稿しました。

「ドローンを捕まえられるか?」と聞いた首相に、「そんなことできないよ。でも誰にも負けないほど夢をつかんでいるよ」と眠そうに答えるMaximusの写真が映っています。オランダ語では、「ドローン」(drone)と「夢」(droom)の発音が非常に似ているための「だじゃれ」です。

多くの国民が注目するなか、今後も「首相直属の広報アドバイザー」としてのMaximusの活躍は続きそうですね。

出典:
・Feline advisor takes residence at Rue de la Loi
・Bart De Wever laughs off drone terror plot with cat joke
・Move over Larry: Maximus the PM’s cat becomes Belgium’s social media star (VIDEO)

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