日本独自「国産レアアース」採鉱試験へ 探査船「ちきゅう」が目指す海底6000mの希望 背景に緊張する日中関係…輸出規制も
日中関係の緊張が続く中、懸念が広がっているレアアースですが、きょう、日本独自の「国産」レアアースを獲得するための探査船が出港しました。
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”日本でただ一隻” 探査船「ちきゅう」が出港
晴れ渡るなかで朝日を受けるのは日本にただ一隻の探査船。
記者
「出航日を迎えた探査船ちきゅう号です。国産レアアースの開発に向けた本格的な実験がいよいよ始まります」
風も穏やかな中、乗員およそ200人を乗せ、港を離れました。課せられているのは「国産レアアース」の採掘です。責任者は内閣府プログラムディレクターの石井正一氏。
内閣府プログラムディレクター 石井正一 氏
「大変難しい作業を求められる」
懸念広まるレアアースの輸入…70%以上が中国から
調査が始まったのは、2018年。今回、6000メートルの海底から泥を船上に引き上げる世界初の実験が行われます。
先週、中国が軍事転用の可能性がある品目の日本への輸出を禁止したことを受け、レアアースの輸入には懸念が広がっています。
内閣府プログラムディレクター 石井正一 氏
「ここに南鳥島のレアアース泥の本物がある」
レアアースは自動車のモーターやスマートフォンの部品などに使われる鉱物で、いま日本は70%以上を中国からの輸入に頼っています。
取引一時停止の動きも… 1週間で南鳥島近海に到着
こうした中、中国企業が日本企業に対しレアアース取り引きの一時停止や、新しい契約を結ばない方針を伝えたなどの動きも出てきています。
内閣府プログラムディレクター 石井正一 氏
「2010年に尖閣諸島における中国漁船の拿捕を契機にして、約2か月ぐらいレアアースの供給が止まった。必ず(また)起こる可能性があると。レアアース泥の資源調査を本格的に取り組んできた」
探査船は1週間ほどかけ南鳥島近海に到着し、およそ20日間、実験を行う予定です。