Agility:世界の物流業界幹部、2026年を不確実な年であると予測

2026-02-05 02:00

業界はAI、コスト管理、サプライチェーン・リエンジニアリングに注目

アブダビ(アラブ首長国連邦), 2026年2月5日 /PRNewswire/ -- 2026年Agility新興市場物流指数によると、物流の経営幹部は貿易、地政学、世界経済が不安定な1年に備え、AIに目を向け、コストを精査し、サプライチェーンを再構築することで不確実性に対処しています。

Logistics executives expect a volatile 2026 and are turning to AI, cost discipline, and supply‑chain redesign, according to the 2026 Agility Emerging Markets Index.
Logistics executives expect a volatile 2026 and are turning to AI, cost discipline, and supply‑chain redesign, according to the 2026 Agility Emerging Markets Index.

業界の専門家503人を対象とした調査において、86%が、2026年に不確実性が高まると予想している、または貿易や政治、経済の乱高下を「ニューノーマル」と見ていると回答しています。

Agilityの調査によると、ほぼ全世界の物流業界はAIを導入しているとのことです。回答者の98%が、自社のサプライチェーンや業務の一部を管理するために人工知能を利用していると答えています。また、この調査は、グローバルな生産と調達シフトが、最初にCOVID、次いで米中摩擦、そして昨年の関税引き上げの波によって拍車がかかり、企業がサプライチェーンを再構築・微調整する中で、今日も続いていることを示唆しています。

AgilityのTarek Sultan会長は、「企業や政府のリーダーは、快適な場所や休息する時間がないことを理解しています。しかし彼らは不確実性の高いこの時代に、成長への持続的な道を模索しているのです。AIについては、不確実性の引き金であると同時に、管理ツールであるとも見ています。リーダーは今まさに新たな貿易障壁に直面しています。そのためエネルギー転換を推し進め、経済パートナー間の対立を乗り越えているのです」と述べています。

この調査と指標は、Agilityが実施している業界動向の年次調査であり、世界の主要新興市場50カ国をランキング化したものです。今年で17回目の実施になります。この指数は、国内および国際物流の強み、ビジネス環境、デジタル対応力に基づき、各国の総合的な競争力をランキング化したものです。これらは、物流事業者や貨物輸送業者、航空・海上輸送業者、流通業者、投資家にとって魅力的な要素になっています。

2026年指数は、アラビア湾岸諸国・地域の経済に関する詳細な分析を掲載しています。湾岸6カ国は、単体としても集合体としても、自国を世界的な中継地点であり物流ハブ拠点として位置づけ、AI、エネルギー転換、人材育成に多額の投資を行っています。GCC加盟国は貿易の要衝地として「繁栄」しており、AIの急速な導入と拡大、米中と良好な関係を維持する姿勢によってその地位を強化しています。本指標は「不確実性が(湾岸諸国・地域の)野心を阻むことはないであろう」と指摘します。

50カ国を対象とした指数ランキングの上位は堅調です。2026年にトップ10にランクインされたのは、中国、インド、アラブ首長国連邦、サウジアラビア、マレーシア、インドネシア、カタール、メキシコ、タイ、ブラジルです。

湾岸諸国の6カ国は、いずれもビジネス環境の良さで上位12カ国に入っており、最もデジタル化が進んでいる国は、中国、マレーシア、インド、アラブ首長国連邦、サウジアラビアです。

国際物流の分野で上位にランクされているのは、中国、インド、メキシコ、UAE、サウジアラビアです。国内物流をリードするのは、中国、インド、インドネシア、カタール、サウジアラビアです。

2026年指数ハイライト

調査

  • サプライチェーン - グローバル企業によるサプライチェーンの多様化と再構築は、現在も引き続き実施されています。調査対象となった幹部の97%が、自社では生産と調達の一部をシフトしているか、近いうちにシフト予定だと回答しました。
  • リスク- 企業は関税と貿易保護を、最も準備の整っていないリスクであると見ています。貿易の混乱に対処するために活用中の主な手法として、サプライヤーの多様化、貨物の統合、戦略的倉庫管理を挙げています。
  • 持続可能性- 調査対象者48%というかなりの割合が、自社の持続可能性について一時停止している、または遅れをとっていると回答しました。その理由として最も多く挙げられたのは、コスト削減、事業優先順位の変化、投資対効果を示すことの難しさです。

物流業界の分析・調査会社であるTransport Intelligence
(Ti)は、2009年に調査を開始して以来、この指数を編纂してきています。

Tiの最高経営責任者であるJohn Manners-Bell氏は、「調査を通じて何度も出てきた表現は「構造的な不確実性」です。その原因として、地政学的な分断、貿易政策の不安定性、経済の勢いの不均衡などが挙げられます。本指数は、サプライチェーン企業がこの不確実性から後退しているのではなく、むしろ不確実性を回避しようと努力していることを裏付けています。新興市場に目を向けると、先進的なデジタルツールが組み込まれている市場がある一方、スキルやインフラ、資本へのアクセスによって制約を受けている市場もあります。Agility新興市場指数はその創設以来、投資家にとって機会を完全に受け入れた国と遅れをとっている国を区別することを可能にしてきました」と述べています。

2026年Agility新興市場物流指数:agility.com/2026index

Agilityについて

Agilityはグローバル企業や地域企業に対して、多角的な事業運営および長期投資を展開しています。その多様な国際的資産ポートフォリオには、世界最大の航空サービス会社(Menzies Aviation)、世界的な燃料物流事業(Tristar)、中東、アフリカ、南アジアにおける大手物流パーク開発・運営会社(Agility Logistics Parks)、その他デジタル物流、eコマース物流、リモートサイト・サービス、公共部門物流などが含まれます。世界最大の貨物輸送会社DSV、アブダビのメガモールであるReem Mall、GCCの商業不動産およびサプライチェーン企業、電子商取引の実現、エネルギー転換、デジタル・サプライチェーンなどの新興テクノロジー企業に対する少数株主として参加しています。Agility Globalは世界6大陸80カ国以上に拠点を展開し、従業員数は68,000人です。Abu Dhabi Securities Exchange(ADX)に上場しています。

Agilityの詳細については、以下をご覧ください。
ウェブサイト:www.agility.com
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