犬が『好む場所』6選 愛犬と暮らす環境に満足させるポイントや注意点まで解説

2026-02-11 11:00

ある犬の専門サイトが行ったアンケートでは、家の中にお気に入りの場所を持つ犬は、全体の約9割もいることがわかりました。多くの犬は、特定の場所を好み定位置にする傾向があるのです。気に入るポイントは犬の個性や経験によるところが大きいものの、一般的に犬が好む場所があるのも事実です。犬が好む場所や満足しているポイント、定位置を維持するための注意点などを解説します。

犬が好む場所

クレート内で寛ぐ犬

1.クレートやケージの中

犬のクレートトレーニングは大切です。狭くて周囲を囲まれ、視界や音が遮断されたり薄暗かったりするクレートは、犬が好む条件を備えているため、多くの犬にとって安心できる場所になります。

実際、うちの子のお気に入りの場所として、クレートやケージを挙げる飼い主さんは多いです。安心して落ち着けることに加え、気に入って長時間過ごすことで自分のニオイも付くことから、より居心地の良い場所になっていくのだと考えられます。

2.ソファや家具の下

ソファや家具の下で寛ぐ犬も多いです。これらも、犬が好む狭くて静かで薄暗いという条件に当てはまる場所です。飼い主さんの近くにいたい犬には、ソファやテーブルの下は飼い主さんのニオイや体温を感じられるため、より安心できる場所になるでしょう。また、ソファ下はクレートと異なり、犬が自分の意思でいつでも選べる居場所でもあります。

3.ソファの上

ソファの下ではなく、ソファの上が好きで定位置になっている犬も多いです。ソファは人の座り心地を考えてふわふわとした感触や保温性の高い素材を使っているものが多く、それが犬にとっても居心地の良さになっているのでしょう。

またソファも飼い主さんがよくいる場所なので、留守番時でも飼い主さんのニオイを身近に感じられる場所です。さらに高さがあるため、室内全体や飼い主さんや家族の様子を確認できる点も、好まれる要素になっていると考えられます。

4.飼い主のベッド

飼い主さんのベッドが大好きな犬も多いです。ベッドは温もりが感じられる柔らかな素材である上、飼い主さんが長くいる場所なので、飼い主さんのニオイが強く残っている場所です。そのため、留守番中はほとんどベッドで過ごしている犬もいるようです。

5.飼い主の足元

いつも飼い主さんの足元にいたがる犬もいます。リビングで寛いでいる時も、台所で食事の支度をしている時も、在宅ワークでパソコンに向かっている時も、常に飼い主さんの足元でおとなしくしているのです。

洗面所やお風呂場、トイレなどにもついて行き、中に入れてもらえない時は扉の前で待っているという、常に飼い主さんを後追いする犬もいます。この犬にとっては、飼い主さんのそばが最も安心できる場所なのでしょう。

6.窓辺

窓辺が好きな犬も多いです。窓辺を好むのには、大きく2つの理由が考えられます。1つは「外の景色を見るのが楽しい」こと。次々と変わる外の様子に加え、ニオイや音なども含めて、感覚刺激として楽しんでいるのかもしれません。

もう1つは「日向ぼっこ」です。冬の寒い日でも、日の当たる時間の窓辺はぬくぬくと暖かさを感じられ、気持ちよく過ごせる場所になることでしょう。

愛犬の満足できる環境を作るポイント

飼い主のベッドで寛ぐ犬

薄暗くて狭いプライベートスペースを作る

野生時代、犬は穴蔵のような場所を巣穴にしていました。狭くて薄暗くて静かな場所を好むのは、この習性が残っているからだと考えられています。愛犬が中に入り、立ったり方向転換できる程度の狭さのプライベート空間を用意することが大切です。

また「ハウス」の指示で自らクレートに入るようにしつけておけば、万が一大きな地震や火災などで避難生活を強いられる場合も、愛犬が落ち着いて過ごせる場所にできます。

居心地の良さとニオイの活用

居心地の良さを確保することも大切です。犬の過ごしやすい室温や湿度に保つ、ふかふかで居心地の良い素材を選ぶなどと合わせ、犬自身や飼い主さんのニオイが染み付いているタオルを敷くといった工夫を行うと良いでしょう。

お気に入りの場所は複数の場所に作る

お気に入りの場所は、意識して複数箇所に作りましょう。季節や気象状況、年齢や健康状態などで、居心地の良い場所は変わります。愛犬の行動範囲内に、愛犬がひとりで過ごせるスペースや飼い主さんと一緒に寛げる場所を複数用意してあげられるのが理想的です。

愛犬に嫌いな場所を作らせないための注意点

ソファ前の犬用ステップを使う犬

お気に入りの場所で嫌な経験をさせない

犬は学習能力の高い動物です。一度嫌な経験をした場所には、近寄ろうとしなくなることが多いです。そのため、お気に入りの場所では、無理やり引きずり出す、子どもに追いかけられるなどの嫌な経験はさせない配慮も大切です。

逆に、それまであまり好きではなかった場所でも、「ここに来ると良いことがある」と学習すれば、好きな場所に変えられるはずです。犬の持つ習性や愛犬の性格、学習能力などを上手に活用して、できるだけ愛犬の「好む場所」を増やしてあげましょう。

安全を確保する

愛犬が好む場所は、安全でなければなりません。特に注意が必要なのは、ソファの上などの高さのある場所です。高い場所への上り下りは、関節や骨格に高い負荷をかけます。また飛び降りた際の床が滑りやすいと、さらに負荷が高まります。

愛犬が好む高い場所には、犬用のステップやスロープを設置するなどで段差を減らしたり、床に滑り止めになるカーペットを敷くなどの対策を施しましょう。

こまめな掃除や洗濯で常に清潔な状態を維持する

愛犬がお気に入りの定位置は、滞在時間が長くなるため、フケや抜け毛が落ちて溜まりやすくなります。そして溜まったフケや抜け毛は、雑菌などの餌となり増殖を招きます。愛犬の健康のためにも、こまめに掃除や洗濯で、清潔な状態を維持しましょう。

まとめ

飼い主の膝枕で寛ぐ犬

飼い主さんとの距離感や好奇心の度合い、警戒心の強さなどは、個々の犬によってまちまちです。愛犬の性格や飼い主さんとの関係性を考慮して、好む場所を整えましょう。

好奇心旺盛な犬には、外が見える窓辺に専用ベッドを置くと良いでしょう。トイレが安定している場合は、ソファや飼い主さんのベッドを開放するのも良いでしょう。

お気に入りの場所は常に清潔に保ち、しっかりと安全対策を施して、留守番時も在宅時も、常に愛犬が安心して寛げる場所にしましょう。

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