猫が全力で走ったらどのくらい速いの?驚異の速さを誇る理由2つや猫種による違い
家の中で突然走り出す猫の姿に驚かされることはありませんか?その身のこなしには、野生時代から受け継がれた驚異的な身体能力が隠されています。今回は、猫がなぜ速く走れるのか、どれくらいの速さで走れるのか、猫種によって違いはあるのかといった、走りにまつわる疑問にお答えします。
猫が速く走れる2つの理由

猫がスピードを出せるのは、脚力が強いからだけではなく、全身を効率よく使う特殊な体の構造に秘密があります。背骨の柔軟性や後ろ足の速筋が発達していることが驚異的な加速力を可能にしているのです。
1. バネのようにしなやかな体
猫の背骨は非常に柔軟で、一本一本の骨をつなぐ関節の可動域が広いのが特徴です。この柔軟性により、バネのようなしなやかな動きが可能になります。
走る際は、背中を弓なりに大きく曲げてから一気に体を伸ばす動作を繰り返します。この動作が強力なバネの役割を果たし、速く走ることができるのです。
さらに、鎖骨は退化して胸骨と直接つながっておらず、筋肉だけで支えられています。そのため前足の可動域に制限がなく、着地時の衝撃を吸収し、次の蹴り出しにスムーズにエネルギーを伝えられると言われています。
2. 速筋(白筋)が発達した後ろ足
猫の筋肉は、瞬発的に大きな力を発揮する「速筋(白筋)」の割合が非常に高いことで知られています。特に後ろ足にはこの速筋が集中しており、静止状態からでも瞬時にトップスピードまで加速することが可能です。
この瞬発力のおかげで、猫は狩りの際に一気に加速し、素早く獲物に飛びかかることができます。
速筋は短距離走に特化した筋肉で、瞬発力は抜群ですが、その反面疲れやすく長距離走には向きません。そのため、猫は短距離向きのスプリンターで、長時間走り続けることは苦手なのです。
猫の全速力と猫種による違い

猫は驚異的な走行能力を持っていますが、すべての猫が同じ速さで走れるわけではありません。野生に近い体型を維持している猫もいれば、愛玩用に改良されて骨格が変化した猫もおり、その速度には個体差があります。
猫の全速力は時速何キロ?
一般的なイエネコが本気で走ると、最高速度は時速約48キロメートルに達すると言われています。これは100メートル走の金メダリスト、ウサイン・ボルト氏の最高時速(約44キロ)を上回る驚異的な速さです。
さらに驚くべきことに、猫は静止状態からわずか2秒程度でトップスピードに到達します。
ただし、猫は長距離走には向いておらず、このスピードを維持できるのは長くても百メートル程度とされています。
猫種によって速さは違う?
猫の走る速さは、猫種や骨格によって大きく異なります。最も速いと言われるのは、野生の猫に近い体型を持つエジプシャンマウです。エジプシャンマウの最高速度は時速約50kmに達し、100mをわずか7.5秒で走ることができると言われています。
ほかにも運動能力が高いと言われているアビシニアンやソマリ、ベンガルなども走るのが速い猫です。
一方で、マンチカンやペルシャ、ラグドール、エキゾチックショートヘアのように愛玩用の短足やずんぐりした体型の猫は、走るのが苦手な傾向があります。いずれも、比較的のんびりした性格で、室内で穏やかに過ごすことを好むことが多く、運動が得意ではない猫たちです。
まとめ

猫が速く走れるのは、柔軟な背骨や前後の筋肉の構造など、短距離走に特化した構造の身体を持っているためです。瞬発力に優れ、わずか数秒でトップスピードに到達することができ、狭い室内でも助走なしで全力疾走できます。
家猫でも本気を出せば最高速度は時速約48kmに達し、瞬間的な加速力で短距離を駆け抜けます。ただし、速さは猫種によって差があり、猫の体型によっても違いが生じます。
これらの身体的特徴が、猫が速く走れる秘密でもあります。
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