東京都「無花粉スギ」で花粉ゼロに?2030年には年間10万本の苗木の生産へ【ひるおび】

気温が上昇し、いよいよ花粉シーズンが到来します。
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街の人はー
「去年ぐらいまで気のせいかなと思っていたんですけど、今年からは多分花粉症だなという感じ。昨日は花粉が飛んでいるのが分かるぐらいで、かゆくて目薬が手放せないです。」(40代男性)
「ちょっと目は痒くて鼻も詰まってる感じがします。白目も赤くなっちゃって。かかないようにはしてるんですけど。」(30代男性)
「つらい。症状は5月ぐらいまで結構長く続きますね。」(30代女性)
コメンテーター 土屋礼央:
妻の花粉症がひどくて、空気清浄機を玄関に置いています。昨日からは、お風呂に入ってからリビングに行くことになりました。
花粉を飛ばさないスギを育てているという話がありましたよね。
東京都「無花粉スギ」開発には長い年月が・・・
2005年、東京都は花粉症対策本部を設置しました。
きっかけは、当時東京都知事だった石原慎太郎氏が花粉症を初めて発症したこと。
石原慎太郎東京都知事(当時)
『どうも花粉症らしいんだわ私。ひどいもんだな。なってみると分かるけれども。これから命がけで(花粉症対策を)やりますから』
2006年からは、「花粉の少ない森作り運動」を開始。
「花粉の少ないスギ」への植え替えや、花粉を飛ばさない「無花粉スギ」の開発を行なってきました。
「無花粉スギ」の開発には長い年月がかかります。
まず、富山県で偶然発見された“花粉を全く飛ばさないスギ”と、東京都の精英樹(特に優れている個体)のスギとを交配させます。
2007年に植えたこの600本のスギを5年育て、成長に優れ材質がいいものを選び120本に絞り込みます。そのスギをまた5年育て、さらに60本と、どんどん減らしながら選抜していきます。
そして2020年、「無花粉スギ」の母樹が誕生しました。
『心晴れ不稔(こころばれふねん)』と名付けられ、現在1号~7号までの7本が育成されており、この母樹から「無花粉スギ」が量産されていくことになります。
東京都農林総合研究センター 緑化森林科の中村健一科長はー
「15年以上かかったプロジェクトなので、花粉症の方々に少しでも貢献できるよう最後までしっかり進めていきたい」と話しています。
気になるのは今後ですが・・・
東京都産業労働局農林水産部森林課 鐙美知子課長によると、都は、2030年頃には年間10万本の苗木の生産を予定しています。
国有地に関しては国次第となりますが、都有地では徐々に植え替え、私有地にも所有者と相談しながら植え替えを進めていく方針です。
(ひるおび 2026年2月16日放送より)