「生きて戦っている」侵攻から4年 ウクライナ選手「任務に就くよう命じられ」競技諦める覚悟も再び挑戦 ミラノ・コルティナオリンピック

TBS NEWS DIG Powered by JNN
2026-02-17 18:57
「生きて戦っている」侵攻から4年 ウクライナ選手「任務に就くよう命じられ」競技諦める覚悟も再び挑戦 ミラノ・コルティナオリンピック

今回のミラノ・コルティナオリンピック™には、ウクライナから46人の選手が参加しています。祖国で続く侵攻に向き合いながら、再びオリンピックの舞台に立った一人の選手を取材しました。

開会式に入場するウクライナの選手たち。旗手を務めたのは、“追悼ヘルメット問題”で失格したスケルトン・ウクライナ代表のヘラスケビッチ選手です。彼が着用を求めていたのは、ロシアによる侵攻で死亡した選手らの姿があしらわれたヘルメットでした。

今回のオリンピックに特別な思いを抱いていたのは、ヘラスケビッチ選手だけではありません。

4度目のオリンピック出場となるバイアスロン・ウクライナ代表のピドルチネイ選手(34)。前回の北京オリンピックに出場した直後にロシアが侵攻を開始しました。

翌月には北部チェルニヒウにあるバイアスロンのトレーニング施設も攻撃で破壊されました。

侵攻開始以降、この4年間で650人以上の選手やコーチが死亡し、800以上のスポーツ施設が攻撃を受けました。

ピドルチネイ選手の生活も侵攻で一変しました。

バイアスロン ウクライナ代表 ピドルチネイ選手
「(帰国直後に)国家警備隊の上官から地元での任務に就くよう命じられました。とてもつらい経験でした」

準軍事組織である国家警備隊の隊員としてパトロールや訓練を続ける日々。“このまま競技には戻れない”、そう諦めかけたといいます。

そうしたなか、上官から「この国には国際舞台で戦える選手が必要だ」と告げられ、3か月後、競技に復帰しました。妻と2人の子どもをウクライナに残し、練習や世界大会に参加し続けました。

バイアスロン ウクライナ代表 ピドルチネイ選手
「スポーツと戦争、家族との間でバランスを取りながら競技に打ち込むのは、簡単ではありません」

それでも、再びオリンピックの舞台に立つ理由。

バイアスロン ウクライナ代表 ピドルチネイ選手
「世界に伝えたいのです。ウクライナの人たちは生きて戦っている、正しい側に立っているということを」

この日の混合リレーでは、ピドルチネイ選手が第一走。結果は8位と、前回を上回りました。

バイアスロン ウクライナ代表 ピドルチネイ選手
「これからも最高のパフォーマンスを見せられることを願っています」

ピドルチネイ選手は、きょう行われる男子30キロリレーにも出場する予定です。

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