愛猫の『終末期』が訪れたらすべきこと5つ 残されたわずかな時間の使い方
愛猫の終末期と向き合う時間は、飼い主さんにとって想像以上に苦しく、戸惑いの連続かもしれません。気持ちの整理がつかない中で、少しでも愛猫の痛みや不安を減らし、穏やかに過ごさせてあげたいと願う飼い主さんは多いでしょう。限られた時間の中で、飼い主さんにできること、あらかじめ知っておきたいことをまとめました。
1.食べたいものを食べさせる

終末期に入り、食事制限や栄養バランスを気にする必要がなくなったら「なにを食べたいか」を最優先に考えてあげましょう。
もし、少しでも食欲があるなら、元気だったころに好んで食べていた高級な缶詰や茹でたササミ、かつお節など、目を輝かせていたものを用意してあげてください。たくさんは食べられないかもしれませんが、少量でも「おいしい」と感じられる時間を大切にしましょう。
終末期には、食べたいものを口にできるという体験そのものが、猫にとって大きな喜びにつながります。好きな味や香りに包まれる時間は、穏やかな気持ちで最期を迎えるための支えになるはずです。
2.治療・看取りについて決めておく

最期のときをどこで、どのように迎えさせるのかは、事前に家族で話し合っておくことが重要です。病院で積極的な延命治療をおこなうのか、それとも自宅で痛みを和らげる緩和ケアに徹し、住み慣れた場所で看取るのか。あらかじめ方針を決めておきましょう。
また、安楽死という選択肢についても、感情だけで判断するのではなく、愛猫の苦痛の程度や生活の質を踏まえて考える必要があります。家族の中で意見をすり合わせ、方向性を共有しておくことが大切です。
決めた方針は、かかりつけの獣医師にも事前に伝えておきましょう。意思を共有しておくことで、いざというときも落ち着いて判断でき、医療スタッフと連携しながら愛猫の状態に合ったケアを選びやすくなります。
3.最後の思い出作り

愛猫を見送った後に、飼い主さんが「もっとこうしてあげればよかった」という後悔に苛まれないよう、思い出作りをしておくことも大切です。寝ている姿やご飯を食べている姿、家族との触れ合いなど、何気ない日常を写真や動画に残しておきましょう。
もし遠く離れて暮らす家族がいる場合は、少しでも体調が安定しているうちに会わせてあげる機会を作ってください。猫にとっても、家族にとっても、かけがえのない時間になります。
こうした思い出作りは、愛猫との別れを受け止め、飼い主さん自身が気持ちを整理するための準備にもなります。
ただし、無理をさせないことが最優先です。愛猫の体調や様子を見ながら、負担にならない範囲でおこないましょう。
4.一緒の時間を大切にする

残されたわずかな時間は、できる限り愛猫のそばで寄り添ってあげましょう。
猫は飼い主さんの声をよく聞いています。やさしい声で話しかけたり、そっと撫でたりして、不安を和らげてあげてください。大好きな飼い主さんのニオイや温もりを感じられることは、猫にとって何よりの安心につながります。
また、終末期には一時的に体力が回復し、普段より活発になる「エンジェルタイム」が訪れることがあります。もし、なにかを食べたがったり、外を眺めたがったり、おもちゃで遊びたがったりする様子が見られたら、希望をできるだけ叶えてあげてください。
猫が望むことを一緒に楽しむ時間は、飼い主さんにとっても、かけがえのない時間になるでしょう。
5.亡くなったあとの準備

愛猫が亡くなったあとのことは、誰だって考えたくないものです。しかし、亡くなったあとに慌てないためにも、遺体をどのように安置し、どの葬儀業者に依頼するのか、火葬や埋葬の方法はどうするのかを話し合って決めておきましょう。そのときになって慌てて選ぶと、後悔することにもなりかねません。
具体的に決まらなくても、火葬業者をいくつかリストアップしておくだけでも、いざというときの精神的な負担は小さくなります。
また、遺体の安置の手順や方法、必要なものを事前に調べておきましょう。
事前に考えたくないという飼い主さんも多いかもしれませんが、愛猫が亡くなった直後は冷静なつもりでも、正常な判断ができなくなっていることも少なくありません。後悔しないためにもしっかりと準備をしておくことが大切です。
まとめ

愛猫の終末期は、これまでたくさんの愛情をくれたことへの、恩返しの時間でもあります。食べたいものを食べさせ、望む場所で寄り添い、最期の瞬間まで安心して過ごせるようにしてあげましょう。
限られた時間の中で「うちの子になってくれてありがとう」「大好きだよ」という気持ちを、できるだけたくさん伝えてあげてください。
終末期をどのように過ごすかは、猫はもちろん、飼い主さん自身にとっても大切な時間になります。後悔を残さないためにも、愛猫としっかりと向き合い、できる限りのことをしてあげましょう。
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