子ども向け体操教室のネイスが初海外進出! “子どもの未来をつくるサードプレイス”を世界へ

2026-03-03 12:50

“子どもの未来をつくるサードプレイス”をビジョンに掲げ、全国に子ども向け体操教室を展開するネイス株式会社。直近5年で店舗数を5.5倍に伸ばし、2026年2月時点での店舗数は171店舗。2021年には発達支援事業へ参入し、さらに2026年度を目処に、海外初進出となるマレーシア・クアラルンプールへの出店を発表しました。

2026年2月26日(木)、都内にてプレス向け発表会が行われ、代表取締役の南友介氏よりネイスの事業内容や海外進出の経緯が語られました

「好き!」「楽しい!」だから行きたくなる体操教室に

2010年創業のネイス株式会社。社名の由来は「New Exciting Interactive Smile」。創業者の南氏が掲げた理想の頭文字から生まれたそうです。体操教室というジャンルを超え、家や学校とも違う、自分らしさを思いきり出せる“子どもの未来をつくるサードプレイス”になることを目指しています。“夢中体験を、次々と。”をミッションに、子どもが自発的に「やってみたい!」「楽しい!」と熱中できる環境とプログラムを展開しています。

元体操選手である南氏は、かつてオリンピックを目指した経歴の持ち主。2004年のアテネオリンピックを目標に活動していましたが、怪我により選手生活を断念されたそうです。「体操しかやってこなかった」と語るほど打ち込んできた競技での挫折、そして、社会人になってから自身がADHDと診断された経験が、現在の事業モデルに色濃く反映されているそうです。

「ネイスはオリンピック選手を育てる教室ではありません」そう明言する同社が最も重視するのは、技術ではなく“心の成長”。「跳び箱が1段跳べた」「逆上がりができた」そんなスモールステップによる小さな成功体験を積み重ねることで、自己肯定感と自己効力感を育む。これがネイスの教育思想の根幹となっています。

ネイス体操教室はなぜショッピングセンターにあるのか

ネイス体操教室の約9割はショッピングセンター内にあります。同社は顧客を「子ども」と「保護者」の二層で捉えます。最終的な意思決定者は保護者であり、通いやすさが継続率を左右します。買い物動線と習い事動線を一致させることで、週1回の通学ハードルを下げてくれるのです。また、大きな窓から見えるカラフルな器具が、子どもの「やってみたい!」を引き出します。実際、入会者の多くは「体操教室を探していたわけではない」のだとか。買い物中に偶然目にし、子どもが興味を持ち体験をしてみたところ、楽しさに夢中になる。それがネイスの出店戦略となっています。

さらに、1エリアに集中出店する“ドミナント戦略”を採用。複数店舗を展開することで認知度を加速させ、エリア内シェアを高めてきました。特筆すべきはその拡大スピード。直近5年で店舗数は5.5倍の171店舗に。その約7割弱がフランチャイズで、既存オーナーの多店舗展開(リピート出店)を重視することで、持続的な成長モデルを築いています。売上高は5年で約3倍。2025年は28億円となり、今期は36億円が見込まれています。

発達支援にも広がる取り組み

ネイスは体操教室事業のほか、2021年には児童発達支援と放課後等デイサービス事業を開始しました。きっかけは、発達特性のある子どもを体操教室で受け入れられないケースが増えていたこと。サードプレイスという“居場所づくり”を掲げながら、断らざるを得ない現実への葛藤があったといいます。現在は運動療育の専門拠点とした「ネイスぷらす」を11店舗(2026年2月時点)展開し、体を動かすことを通じた支援を行っています。

“先生が商品” 品質管理の徹底

ネイスの強みは、独自開発のオリジナル器具にもあります。ネイスプロダクツ事業も展開しており、教室の95%の器具は自社開発製造。虹色の大型トランポリンなど、子どもが“思わずやりたくなる”設計が特徴です。

しかし、同社が最も重要視するのは「講師」。保護者アンケートでは、講師満足度「非常に満足」が61%と高水準を維持。全教室に設置されたカメラ映像を本部品質管理部がモニタリングし、事故防止や指導改善に活用しています。教室では少人数制を採用。講師との距離を近く保ち、「先生に会いたい」と思える関係づくりを大切にしているそうです。

教育・習い事市場は1兆円規模

体操教室単体の市場規模は約750億円。しかし、子どもの運動系習い事全体では約3,650億円、さらに教育・習い事全体では1兆円規模といわれています。少子化が進む日本ですが、体操教室の拠点数不足は依然として大きく、さらなる拡大が見込めるそうです。同社は将来的に国内500店舗以上を目指す構想を掲げています。加えて、運動領域にとどまらない中高生向け「ソーシャルスキル塾」の事業開発も進めています。

海外初進出!日本特有の習慣を強みに

そして2026年、ネイスの挑戦は日本を越え、海外へと広がろうとしています。初海外進出の拠点はマレーシアの首都、クアラルンプール。同国では肥満率の高さが社会課題とされています。また、屋外活動が難しい気候条件であり、屋内で安全に運動できる施設への関心は高いそうです。ネイスは日本式のプログラムをそのまま導入する方針。マレーシアをはじめとする諸外国では、跳び箱や鉄棒は一般的な運動種目ではなく、珍しい文化とされています。また、整列やあいさつ、順番を守ることなど、日本では当たり前とされる習慣が、現地では新鮮に受け止められており、独自の強みとして展開できるといいます。まずは5年以内に10店舗以上の展開を目指し、将来的にはASEAN各国への拡大も視野に入れているそうです。

キッズクラスの様子を見学

ネイス体操教室は1歳10ヵ月~3歳を対象に2時間30分の「預かり型幼児体操教室 キッズクラス」と、年少~小学6年生を対象とした45~50分のクラスを開講しています。教室内にはオリジナル器具が並びとってもカラフル。

今回はキッズクラスを見学。2~3歳の子ども7名と講師3名で行われていました。自由遊びから始まり、リズム体操をした後、絵本の読み聞かせや手遊びなどの知育活動を行います。楽しい雰囲気の中で「先生のお話を聞く」、「挨拶や返事」などが自然に身に付いているように感じました。

体操の時間がはじまり、まずは講師が見本を見せます。

虹色のエアートランポリンをジャンプで進んだり走ったり。カラフルな平均台でバランスを取りながら渡ったり、マットの上を滑り台のように滑ったり。子どもにとっては遊び感覚のプログラムでさまざまな動きを経験します。子ども達は真剣な表情を浮かべながらも楽しそうに取り組んでいました。

講師と勝負!みんなで押して、最後は「やったー!」という達成感も。講師も盛り上げ上手で、子ども達はみんな笑顔で楽しそうでした。

今回、なんと南氏がバク転やバク宙を披露!さすが元体操選手!子どもも大人も歓声を上げ、教室は大いに盛り上がりました。

ネイスのビジョンを聞いて、まず思い浮かんだのは「好きこそものの上手なれ」という言葉です。子どもに習い事をさせるとき、親としてはつい“やる気”や“成果”を求めてしまうものかもしれません。けれど、本当に大切なのは、子ども自身が「楽しい!」「もっとやりたい!」と心から思えることではないでしょうか。楽しさや喜びに出会い、夢中になれるからこそ、自ら進んで挑戦し、自然と続けられる。そして、続けることで力がつき、その積み重ねがやがて大きな自信へと変わっていく。その自信こそが、子ども達の“生きる力”を育んでいくのだと思います。

世界へと事業を広げながら、より多くの子ども達の可能性を解き放っていくネイス。これからどんな未来を描いていくか、その挑戦にますます目が離せません。

■ネイス株式会社
公式サイト:https://ne-is.com

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