「血で血を洗う賠償だ」旧統一教会への解散命令をめぐり明日(4日)東京高裁の判断示される 元2世信者の胸中は…
旧統一教会への解散命令をめぐり、明日、東京高裁の判断が示されます。元2世信者の男性が取材に応じ、被害者の賠償を行う清算手続きについて「血で血を洗う賠償だ」と話し、複雑な胸中を明かしました。
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2022年7月、安倍晋三元総理が殺害された銃撃事件をきっかけに、次々と明らかになった旧統一教会の「高額献金」や「霊感商法」などの問題。
殺人などの罪で起訴された山上徹也被告。今年1月、無期懲役の判決が言い渡され、その後、控訴しましたが、裁判では母親が教団へ多額の献金を行い、家庭が崩壊したという生い立ちが明らかになりました。
JNNの取材に応じた元2世信者の男性も、教団に“人生を狂わされた一人”です。
元2世信者
「身の回りの人たちも全員が教団の信者たち、そういう環境で育ちました」
教団の合同結婚式で結婚した両親から生まれた男性。総裁の写真が飾られた部屋で、幼少期を過ごしたといいます。その後、男性は教団の行いに不信感を抱き、信者をやめました。
旧統一教会 顧問弁護士 福本修也 氏
「解散、解散」
教団は去年3月、「不法な献金行為で甚大な被害が生じた」などとして、東京地裁から解散を命じられましたが、これを不服として即時抗告。
その後、教団は集団調停でおよそ37億円を支払う合意に応じたほか、第三者の弁護士を入れた「補償委員会」も設立したとし…
旧統一教会側
「問題の解決に向けて努力を継続しており、解散命令の必要性はない」
こう主張しています。
元2世信者の男性の両親は、1審で解散命令の判断が示されても、今なお信者で、献金を続けているといいます。
元2世信者
「(旧)統一教会が掲げる神に人生を捧げて。今までの人生を否定するのは、苦しすぎてできないんじゃないかな」
両親は現在70代ですが、50年に及ぶこれまでの献金で、働かなければ生活ができない状況。その後の生活に必要な資金は、元2世信者の男性の負担になります。
被害者への賠償が求められる中、明日、解散命令の決定が出されると、最高裁の判断を待たずに「清算手続き」が始まります。
教団は全国におよそ280か所の施設があり、資産は1100億円を超えるとされていて、これらが高額献金の被害者への賠償などにあてられることになります。
元2世信者
「問題解決のやっとスタートラインに立ったと」
こう話した男性ですが、複雑な胸中を明かしました。
元2世信者
「(教団に)信じこまされて、先祖の悪霊なんだと、恨みなんだと言って、教団にお金を払ってしまっている人たちがいる。こういう人たちが払い続けている今の献金を(賠償として)自分がもらうのは、すごく複雑だし、つらいものがある。どこまでも血で血を洗うような賠償の仕方」
賠償として支払われるのは、自分の親が「救われる」と信じて、人生を捧げて献金したもの。
解散命令の判断は、明日、示されます。