【国際女性デー】東京から広げる「女性活躍の輪」、小池知事がメッセージを公開
3月8日は「国際女性デー」。東京都は、女性の活躍を最重要課題の一つとして位置づけ、働く場や地域で女性の力が存分に発揮できる社会づくりに取り組んでいます。人口減少社会の中で、豊かで多様性ある未来を創るためには、人口の半分を占める「女性の力」を最大限引き出すことが不可欠です。
国際女性デーとは
国際女性デーは、20世紀初頭に北米やヨーロッパで起こった労働運動を起源とし、1975年に国連で実施されました。その後1977年の国連総会で正式に議決され、女性への差別撤廃と地位向上を訴える日として世界中で広がっています。
各国の男女間の格差を数値化しランク付けした「ジェンダー・ギャップ指数」において、日本は148か国中118位(2025年)。世界的に見ても、日本の女性活躍はまだまだ遅れをとっている現状があります。東京都は「女性活躍の輪~Women in Action~(WA)」を掲げ、東京から全国に向けて女性活躍のムーブメントの“輪”を広げています。
女性を取り巻く現状と課題
1985年の男女雇用機会均等法成立から40年。法制度の整備により、女性の就業率は増加し、育児や介護と仕事の両立支援制度も充実してきました。特に、第1子出産後も正社員として就業を続ける女性の割合は大幅に増加しています。一方で、家事・育児時間の男女差、賃金格差、管理職への登用機会の不均衡は依然として存在します。働く女性の約半数は非正規雇用であり、キャリアアップの機会が制限される「マミートラック」の問題も指摘されています。また、企業経営や資金調達の場でも女性はまだ少数派です。例えば、新規上場企業の女性社長はわずか2%。女性起業家の資金調達環境も厳しく、スタートアップ全体での構造的な課題解決が求められています。
社会意識と無意識の思い込み
東京都の調査によると、「男性が優遇されている」と感じる割合は68%に上ります。分野別に見ると、「政治(80%)」「社会通念・習慣・しきたり(75%)」「職場(54%)」の順になっています。一方、「平等である」と答えた人は16%にとどまり、依然として男女格差への意識が根強いことがわかります。また、無意識の思い込み(アンコンシャス・バイアス)も大きな課題です。性別で向いている仕事と向いていない仕事があると考える人は83%に上り、「家事や育児は女性が向いている」と考える人も少なくありません。また、職場で「男性だから」「女性だから」と言われた経験がある人は37%にのぼり、日常の環境でも性別による固定観念が影響していることが示されています。
こうした結果から、制度整備だけでなく、社会意識や固定観念の変革も女性活躍を加速させるための重要な課題であることがわかります。
女性活躍が企業と社会に与える効果
女性の活躍は、企業の成長や社会経済にも大きな影響を与えます。企業業績への影響女性役員比率が高い企業はROE(自己資本利益率)やEBITマージン(支払金利前税引前利益と売上の比率)などの株式・業績指標が高い傾向があります。多様な視点を取り入れた経営や女性が働きやすい環境づくりが、企業価値向上に結び付くことが期待されています。消費活動の活性化男女間の給与格差や非正規雇用の差が解消されれば、女性の給与総額は約81兆円増加し、消費活動も約44.5兆円拡大する可能性があります。実質GDPへの寄与女性の労働力人口比率を男性並みに引き上げれば、2040年の実質GDPは520兆円程度と試算され、減少幅を約40兆円抑えることができるとされています。
東京都の女性活躍関連施策
東京都では、女性が活躍できる環境を支援するさまざまな取り組みを実施しています。ここではその一部をご紹介します。
・東京女性未来フォーラム
東京女性未来フォーラムでは、各企業と共に共同宣言を実施。宣言に賛同する企業は131社を超え(2025年3月末時点)、企業の垣根を越えた「女性活躍の輪」が拡がっています。
・女性首長によるびじょんネットワーク
全国の女性首長・駐日女性大使・女性経営者が会議で取り組みや知見を共有。地域活性化や組織運営に女性の視点を取り入れています。
・女性ベンチャー成長支援プログラム APT Women
女性起業家の事業拡大や海外展開を後押し。これまで280名以上の女性起業家を支援しています。
・NEW 女性経営者等の活躍促進事業
女性経営者に経営知識・スキル・ネットワークの獲得を支援。2019年以降、東京都の女性経営者は約5万人増加しました。
・東京女性リーダーズ応援ネットワーク
女性リーダー育成やダイバーシティ経営の推進を企業ネットワークとともに実施しています。
■小池知事のメッセージ
3月8日は、国際女性デー。人口の半分を占める女性は、社会を変える原動力です。女性が輝くことで、男性の力もさらに引き出され、社会全体が大きく前進します。
東京都は、男性も女性も共に活躍できる社会を目指し、「Women in Action」、「WA(わ)」を旗印に、女性活躍の輪を日本全体に拡げる取組を進めています。
さらに、全国初の女性活躍推進条例の下、働く場において女性が存分に力を発揮できる環境づくりを強力に推進してまいります。
一人ひとりが輝く環境を創ることが、東京、日本の発展、そして持続可能な社会の実現に繋がると確信しています。皆さん、ともに力を合わせ、「人」が輝く東京を創り上げていきましょう。
※メッセージは、「東京都公式YouTubeチャンネル」で視聴できます。
日本語版URL:https://youtu.be/cRuHcR62G8U
英語版URL:https://youtu.be/ydMC5FnqGFQ
イエローライトアップの実施
国際女性デーのシンボルであるミモザにちなみ、都有施設が黄色にライトアップされます。
※区市町村施設のライトアップについては、各区市町村にお問い合わせください。


女性活躍は単に個人のチャンスを増やすだけでなく、企業価値の向上や消費活動の活性化、GDP押し上げなど、社会全体に大きな影響をもたらします。東京都はこれからも「女性活躍の輪」を広げ、誰もが性別にとらわれず自分らしく生きられる社会を目指します。東京から全国へ、「女性活躍の輪」を広げ、誰もが性別にとらわれず自分らしく生きられる社会を一緒に創っていきましょう。
画像引用元:東京都提供