チョッパーが“世界の万能薬”になる! 国境なき医師団×トニー・トニー・チョッパー「公認サポーター就任」発表会

2026-03-21 08:10

漫画・アニメで世界的な人気を誇る『ONE PIECE(ワンピース)』の人気キャラクター、トニー・トニー・チョッパーが国際的な医療・人道援助団体「国境なき医師団」の公認サポーターに決まり、その就任発表会が3月20日に東京・港区のバンダイナムコ未来研究所で行われた。国境なき医師団インターナショナルのジャビド・アブデルモネイム会長、同団体の長年取材し続けてきた作家・クリエイターのいとうせいこうらが出席した会場では、原作者の尾田栄一郎が本取り組みのために描き下ろした特別イラストもお披露目。国境なき医師団を応援するチョッパーの姿とともに、これから始まるサポート活動の概要が紹介された。

チョッパーの信念と国境なき医師団の活動理念が共鳴

『ONE PIECE(以下、ワンピース)』の主人公、モンキー・D・ルフィ率いる「麦わらの一味」の船医として活躍し、大冒険の中で怪我や病気に苦しむ人々を救う優しい姿とキュートな見た目で世界中のファンから愛されるトニー・トニー・チョッパー(以下、チョッパー)。一方、1971年に創設された国境なき医師団は、人種や宗教、国籍、政治的立場に分け隔てない姿勢のもと、これまで70を超える国と地域で医療の届かない場所に緊急医療を提供してきた。そんな両者の価値観が共鳴して決まった今回の公認サポーター就任。発表会の冒頭、作品の世界から飛び出したチョッパーが姿を表すと、出迎えたアブデルモネイム会長の表情にも笑顔がこぼれた。

会場では国境なき医師団の活動が映像で紹介された後、ワンピース原作者が本取り組みのために描き下ろした「国境なき医師団×チョッパー」のイラストが公開。医療が届かない人々のもとに駆け付けるという国境なき医師団のロゴマーク「ランニングパーソン」と、同団体で実際に採用されているものをモデルにした緊急医療用バックパックを背負い「MEDECINS SANS FRONTIERES」の旗を掲げて走るチョッパーとのシンパシーを感じる姿が紹介された。

続いてアブデルモネイム会長、株式会社集英社第3編集部で週刊少年ジャンプ ワンピースメディア担当編集長を務める中野博之氏、そして国境なき医師団の活動を10年以上取材し、これまでに同団体に関した4つの著作があるいとうせいこうの三者がそれぞれスピーチ。

始めに登壇したアブデルモネイム会長は「今回のコラボレーションの目的は国境なき医師団が行う医療・人道救助活動をより多くの方に知っていただくこと、そして紛争、感染症、災害医療から取り残された状況にある人々が直面する現実を広く理解していただくことです」と今回の取り組みの意義を述べた上で、「チョッパーの参加によって私たちの活動はより幅広い層に伝わり、新しい世代の方たちへ届いていくことでしょう。そして、その方たちが新たな支援者、スタッフになることを期待しています」と話し、会場のチョッパーに「これから国境なき医師団の活動地を訪れ、君の眼で見たことを多くの人に伝えてください」と語りかけた。

アニメ版声優・大谷育江から祝福メッセージも

次に、チョッパーの原点ともいえる“ヒルルクの桜”のエピソードを引き合いに出して「“世界の万能薬”になるチョッパーの応援をお願いします」と呼びかけた中野編集長に続き、いとうせいこうが登壇。まず2016年に始まった取材活動について触れた同氏は「これまで8か国ほどを回って取材を続けてきましたが、その間、世界はますます混迷を極めています」と危惧を述べた上で、「病院に爆弾が落ちることが当たり前になってしまった世の中で、医療と人道という軸で集まっている集団を僕もチョッパーと一緒に追いかけていきたい」と力強く語った。

また、この日はチョッパーと切り離せない関係であるアニメ版声優の大谷育江からも祝いの言葉が届き、「チョッパー、国境なき医師団公認サポーター就任おめでとうございます。麦わらの一味の船医であるチョッパーが国境なき医師団の活動を応援していくことになって嬉しいです。今年はチョッパーの年なので、実写版とアニメも観てくださいね」というメッセージが司会者から代読された。

今後、本取り組みではコラボ特設サイトが開設されるほか、国境なき医師団の公式紹介冊子「国境なき医師団ってなんだろう?」にチョッパーがナビゲーターとして登場。また、現代の私たちが暮らす日常世界でチョッパーが生活する様子を描いたプロジェクト「CHOPPER’s(チョッパーズ)」にて、国境なき医師団の活動が“知る旅”として紹介される。さらにオリジナルチャリティグッズの販売も予定しているとのこと。

発表会の終盤、質疑応答の場面でいとうせいこうの答えの中に「今まで子どもたちに国境なき医師団について直接説明できなかったことをこうした形で説明できる。それが“彼らが人間について考えること”に繋がり、大人にも伝播していく。とても良い教材になるのではないか」という言葉があった。世界で広く愛されるキャラクターの存在は、若い世代に対しても情報の媒介役になってくれるはずだ。グランドラインの旅からちょっと飛び出したチョッパーが、困難な状況下で命を守る活動に尽力する人たちの理解浸透に活躍する姿を我々も応援しよう!

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