“一番ブレている”のはトランプ氏? 攻撃延期の裏に焦りか イラン領土占拠なら機雷敷設の恐れ・・・専門家警鐘「世界的なエネルギー危機に」【サンデーモーニング】

アメリカとイランがそれぞれ停戦に向けた条件を示すなど、一見、戦争終結に動き始めたかのように見えましたが、実際はどうなのでしょうか。トランプ大統領が受け取ったというプレゼントに注目しました。
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トランプ氏「イランからプレゼントが届いた」その真相は
3月23日のホルムズ海峡。イラン革命防衛隊の管理下にあるララク島の傍から通過していく船。
24日、トランプ大統領は。
トランプ大統領
「今日(イランから)プレゼントが届いたとても大きなプレゼントだ」
ホルムズ海峡では、26日までにタンカー8隻の通過を確認。こうした状況をトランプ大統領はイランとのやりとりの成果だとアピールしたのです。
しかし、イラン側は、そもそも敵対国でなければホルムズ海峡は安全に航行できると国連に通達していたといいます。
衛星画像をウォッチしている専門家も…
東京大学大学院 渡邉英徳教授
「(ホルムズ海峡を)何隻か通っていったのは事実だが、それが(トランプ大統領への)プレゼントかというとあまり信用が置けない。むしろイラン革命防衛隊の方が自分で宣言して“安全回廊”を作った」
トランプ大統領は、なぜイランとのやりとりをアピールするのか。早く停戦したくて焦っているのではという報道が相次ぎました。
トランプ大統領(26日)
「私が焦っているならとっくに妥協しているだろう」
イランが「見切っている」トランプ政権の“致命傷”とは?
そもそもの始まりは、23日。
突然、「イランとの協議が始まった」として、48時間だった発電所などへの攻撃の期限を5日後に引き延ばしたことでした。
トランプ大統領(23日)
「(Q.イランとの協議で合意は?)たくさんある。15項目だ。まずは核兵器を持たせない。それがナンバーワン、ツー、スリーだ」
この発言をイラン側は、株式市場や石油価格を操作して泥沼状況から抜け出すためのフェイクニュースだと真っ向から否定。
マーケット対策なのか、本当の停戦交渉なのか、舌戦は続きました。
トランプ大統領(26日)
「彼らは取引を強く望んでいるが、自国⺠に殺されるのではないかと考えそれ(停戦交渉)を言うのを恐れているんだ」
イラン アラグチ外相(26日)
「いま彼らが交渉について話していること自体が自らの敗北を認めていることになる」
トランプ大統領(26日)
「彼らが取引を懇願しているんだ。私ではない」
一歩も引かないイランの姿勢を専門家はどう見ているのでしょうか。
慶応大学大学院 田中浩一郎教授
「イランの方は今、戦争を止めようとも思っていない。(戦争が)⻑期化することで油価が高止まりする。あるいはさらに高騰しかねない。トランプ政権にとっては致命傷となる故に、『(戦争継続)できないだろう』と見切っている」
そのトランプ大統領は、26日。
タイムリミットギリギリで発電所などへの攻撃の猶予期限を再び10日間延期したのです。
停戦交渉の主導権は? 専門家が指摘する“世界的エネルギー危機”のシナリオ
戦闘が始まって1か月。すでに多くの命が失われています。はたして、停戦交渉は、うまく進められるのでしょうか。
アメリカがイランと停戦協議を行っているとした、その裏で、フィリピン海峡を通りイランへむかうアメリカ軍の艦船をとらえていた映像。
先週から続々とアメリカ軍の艦船が向かっています。
アメリカの一部報道ではトランプ大統領は、さらに1万人もの地上部隊の追加派遣を検討中だと報じています。
狙いはイランの原油輸出の拠点カーグ島やホルムズ海峡の要所ララク島の占拠。しかし、それが現実になると、世界的な影響は計り知れないと田中教授は言います。
慶応大学大学院田中浩一郎教授
「たとえ小さな島であってもイランの領土が、国土が侵されることになったら、イラン側からの抵抗はさらに激しくなります。その際には、今まで切っていないと考えられる(海峡への)機雷敷設というカードを使う可能性があり、戦争が終結したとしても、ホルムズ海峡が安全に通行できるようになるまで、さらに数か月以上の時間を要する。世界的なエネルギー危機が一層深刻になる」
不透明感が増していくイラン情勢。この状況はいつまで続くのでしょうか。