指定野菜ブロッコリーに注目 サラダクラブが「パクベジ」戦略を発表

2026-03-31 19:44

株式会社サラダクラブは、3月31日(火)に仙川キユーポートにて「指定野菜『ブロッコリー』市場の拡大を牽引する、サラダクラブ商品戦略発表会」を開催した。

1999年の創業以来、パッケージサラダ市場を牽引してきた同社は、野菜摂取量のさらなる増加に貢献すべく、多様化するニーズに応じた商品展開や事業領域の拡大に、近年の最優先事項の一つとして取り組んでいる。

同社は、「生野菜」を中心としたパッケージサラダに加え、新たに「加熱処理済み商品」の展開を本格化する。

発表会当日は、加熱処理済み商品の導入と中期的戦略の説明に加えて、第一弾商品である「そのままパクっとベジタブル」(「パクベジ」)シリーズの開発背景や独自技術について紹介した。

発表会当日、まず同社 取締役社長 新谷氏より、パッケージサラダの新たな市場への挑戦について発表があった。

新谷氏は「生産者との繋がりの強化やベビーリーフのような新たな商品の上市などの取り組みを通じて、利用者に選ばれ続けるサラダクラブを目指して現在も改革を進めている」と語った。

その改革の中で重要視している「3つの思い」を再認識したとして、次の3つを挙げた。「日本の農家さんを応援する」「野菜を食べて健康になってもらう」「地球環境に優しい会社を目指す」という3つの思いを実現し、形にしたのが新シリーズ「そのままパクっとベジタブル」であると紹介。

同社は「パクベジ」を通じて日本の農家を応援するため、契約栽培を基本とした国産原料にこだわり、4月から「指定野菜」(農林水産省が特に重要と定め、安定した生産と供給が必要とされる野菜)となるブロッコリーの新たな需要を創出する。

野菜を食べて健康になってもらうために、手軽に、そして究極のタイパ(タイムパフォーマンス)商品を提供し、不足しがちな野菜摂取をサポートする。

また、地球環境に優しい会社を目指すために、パッケージサラダの特徴である「芯」などの生ゴミが出ない点や、鮮度保持技術により廃棄ロスが少ない点を活かす。今後は芯の活用も検討し、サステナブルな活動も進めていきたいとしている。

新谷氏は、「パクベジ」開発の背景として、「野菜を摂取したい」という健康志向の流れと、現代の社会的課題があると指摘。データを提示し、日本人の野菜摂取量が年々減少傾向にある一方で、共働き世帯は急増し、売れているカテゴリーは「即食」と「惣菜」に移行している点を挙げた。

野菜摂取量不足の解決、タイパ重視に見合う商品として、第一弾にブロッコリーを選んだと説明。4月1日、ブロッコリーは52年ぶりに15品目目の「指定野菜」に格上げされる。

指定野菜への追加は、国を挙げた安定供給と消費拡大の表れであると述べ、この歴史的転換点において国産ブロッコリーの消費を牽引し、日本の生産者を後押しすることが同社の使命であると伝えた。

さらに、現状のブロッコリー市場について、簡便化の波を受け、冷凍ブロッコリー市場が急拡大し、枝豆やポテトを超えて冷凍野菜1位になったことに触れた。しかし、冷凍ブロッコリーの多くは、中国、エクアドルといった輸入品に頼っている状況がある。

消費者の「国産生鮮ブロッコリーが食べたい」というニーズを、安価で手軽な冷凍の輸入野菜で妥協しているというのが現状である。生鮮ブロッコリーを食べたいという消費者のニーズはあるものの、衛生面、手間、味、食感などが壁となっている。そうした不満を「パクベジ」は解消できる商品であり、国産ならではの安心感、絶妙な加熱による「コリコリ食感」、開けてすぐ食卓に出せる「究極のタイパ商品」であることが紹介された。

同社 R&D部 長尾一樹氏からは「そのままパクっとベジタブル」の開発ストーリーが語られた。

透明パッケージでの販売では、店頭の光による変色が課題だったが、カット野菜の鮮度保持技術とマヨネーズの酸化防止技術を組み合わせ、添加物なしで解決。一方、食感を残すと保存中に臭気が出る問題は、加熱条件などを精密に調整し、食感と無臭を両立する最適条件を確立した。

こうした1年間の開発期間を経て、コリコリ食感と自然な香りのブロッコリーを実現したと語られた。

ゲスト講演として「そのままパクっとベジタブル」契約産地の株式会社アイファーム 池谷伸二氏からは「国産ブロッコリーへの想いとサラダクラブとの出会い」と題した講演が行われた。

池谷氏は、農業での付加価値は3つあるとして、同社が実現している「欠品しない仕組みによる付加価値」「栄養価による付加価値」「加工による付加価値」を挙げた。

サラダクラブと取り組みたい理由としては、サラダクラブの「日本の農家さんを応援する」という思いや、ブランド力と強力な販売網を挙げ、良質なアイファームの国産ブロッコリーを全国の消費者に提供できるチャンスだと伝えた。

サラダクラブ マーケティング部 商品開発チーム 平塚寧々氏からは、「そのままパクっとベジタブル」を使用したおすすめレシピが紹介された。イタリアン風の「蒸しブロッコリーとえびのバジルサラダ」と「焼きブロッコリーとツナの塩昆布和え」が紹介されたほか、会場ではそれらのメニューとそのままの「パクベジ」を試食でき、食感や香りを実感することができた。

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