【さよならガラケー】ドコモの3G回線サービスと“iモード”など終了…22年間「仲の良い友達」ガラケー使い続けた女性がついに機種変更の瞬間【news23】
31日で“ガラケー”ともお別れです。NTTドコモの3Gサービスが終了を迎えました。2001年に世界で初めて実用化。テレビ電話やワンセグなど“携帯電話黄金期”の一時代を築いた3Gの終わりに、街の人からは「さまざまな思い出が蘇った」との声が続出しました。
「FOMA」「iモード」3月31日で完全終了
31歳女性
「懐かしい!ここのボタン押したら開くやつ。使ってましたこのタイプ」
コミュニケーションツールとして、一時代を築き、私たちの生活を彩ってきた「ガラケー」。3月31日で、その役目を終えました。
サービスが終了するのは、NTTドコモの3G回線サービス「FOMA」と、インターネットサービス「iモード」。
携帯電話の歴史の始まりは、まだ昭和の時代。その後、徐々に小さくなるものの、本格的な普及までに至らず。
そんな携帯電話に大きな転換期が訪れたのは、1999年。携帯電話をインターネットにつないだ「iモード」が登場しました。今では当たり前ですが、レストランの検索やネット予約など、様々なことが携帯ひとつでできるようになりました。
女性(2000年)
「とりあえず入っているとみんなに自慢できる。乗り遅れない」
ケータイの進化は止まりません。
生活を変えた3G 2008年には“携帯業界の黒船”が
2年後の2001年に発売された「FOMA」は、世界初の3G回線サービス。通信速度が劇的に速くなったことで、それまで出来なかった映像や写真の送信が可能になりました。
様々な機能もどんどん追加。今や携帯の必須機能「カメラ」に、街を歩けば聞こえてくる、着信した時のメロディー。
2006年には、テレビ番組を携帯で見ることができる「ワンセグ放送」が始まり、“音楽ケータイ”や“おサイフケータイ”など、日本のケータイは独自の進化を遂げ、私たちの生活スタイルを変えていきました。
37歳男性
「着信の音を分けて、誰から来たかわかるようにとかしてやってましたね。センター問い合わせでしたっけ?ありましたね。やってました、無駄に何回も」
39歳男性
「女の子からデコメールがくると嬉しかったですね。動くハートとか、キャラクターが動いたりとか。懐かしいですね」
こんな「あるある」もありました。
39歳女性
「(メールで)Reがどんどん増えていく。それを消す派とそうではない人と別れていました。私は消さない派でした」
FOMAの契約者数は2011年に約5700万人に達し、ピークを迎えましたが2008年、アメリカから“携帯業界の黒船”が日本に上陸します。
iPhoneの登場により、ケータイの端末はスマートフォンへ次第にシフト。さらに、通信サービスも「4G」「5G」へと進化していき、3G回線の携帯電話はいつしか、ガラパゴス携帯=「ガラケー」と呼ばれるようになりました。
16歳男性
「(文章)打てないです。消し方が分からない」
ガラケーに戸惑う若者もみられる中、KDDIが2022年に、ソフトバンクが2024年に3G通信サービスを終了。
残されたドコモは、現在もまだ25万回線で契約が続いているといいます。
22年間使ったガラケーとさよなら 「6G」時代へ
愛知県に住む44歳の女性は2004年からガラケーを持ち始め、3月31日まで22年間使い続けました。
ガラケー22年使用の女性
「手の平サイズ。持っていて軽い。ポッケにも入れやすくて使い勝手が良かったです」
現在の機種にしたのは9年前。ガラケーの中には、たくさんの思い出が入っていました。
女性
「祖母と一緒に撮ったやつ。2011年ですね。この画質とサイズ感で見るのは最後ですね」
端末は4月1日で自動解約になります。女性はスマホへの機種変更を決意し、ドコモショップへ向かいました。
女性
「ちょっと緊張しています。がんばります!行ってきます」
2時間後…
――どうですか?
「なじまないです」
「また新しくお付き合いを末永くしていきたいですね」
4月1日から新年度。女性は新しい一歩を踏み出していきました。
――あなたにとってガラケーとは?
女性
「仲の良い友達みたいな。いつも側にある」
4年後の2030年には「6G」の時代がやってきます。ガラケー、スマホ…その先はどんな未来が待っているのでしょうか。
時代を彩った相棒 “圏外”へ
藤森祥平キャスター:
みなさんにも多くの思い出があります。
30代女性「メールの文面を絵文字を使ってデコっていた」
30代男性「何のメールかわからないぐらいたくさんの『Re:』を使用」
30代女性「付き合っていた人のメールを待って、電波がないときはガラケーを振っていた」
今ほど電波がよくないから、「センター問い合わせ」をして受信していたそうですね。
小川彩佳キャスター:
当時は充電パックの蓋に友人とのプリクラを貼ったり、蓋を取った裏には好きな人と撮ったプリクラを貼ったりしていました。
小説家 真山仁さん:
私はガラケーを割と長く使っていました。電話がしやすいので、電話で取材する場合、スマホは耳にはさみにくいんです。いまはイヤホンを使うことができますが、当時のスマホはただの板でしたから、30分、1時間とか電話をするときは軽いですし、ガラケーの方がフィット感がありました。
藤森キャスター:
今は機能がありすぎて、シンプルにしてほしいという人も多くなっています。
時代の流れとともに終了するサービスには3G回線のガラケーをはじめ、電話番号案内(104番)や紙の電話帳「タウンページ」、たばこ自販機「taspo」などがあげられます。
真山仁さん:
先端技術が前へ進むことはいいことですが、新陳代謝の速度が速くなっていて、時代に追いつけない人はおいていかれるのかと。今はスマホがないと高齢者の方などはサービスを受けにくくなっている。社会問題が新陳代謝に追い付いていないところが心配ではあります。
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<プロフィール>
真山仁さん
小説家 著書に能登地震がテーマの「ここにいるよ」
最新作は「チップス ハゲタカ6」