AI時代にこそ「資格」が武器になる理由 ─ USCPA×英語×AIで構築する、一生モノのキャリア戦略

2026-04-01 22:30

「英語も翻訳ツールでいい、資格はもういらない」――。そんな声が聞こえ始めたAI時代に、敢えてUSCPA(米国公認会計士)を取得し、独立・起業という道を選んだ男性がいる。

その人物が、AI英語サロン代表を務めるフランキー古江さんだ。

古江さんは「AIによって情報が溢れる時代だからこそ、AIに頼らず難関試験を突破した事実は、その人の思考力と信頼性を証明する最強の武器になる」と説く。

多忙な社会人が週20時間の学習をいかに捻出し、USCPAという武器を「自由な働き方(ノマド)」へつなげたのか。AIを味方につけた最新の学習術から、激動の時代を生き抜くためのキャリア戦略まで。その軌跡に迫った。

挫折から始まった「言語」への挑戦 ─ 英語ゼロからの再起

今でこそAI英語サロンを運営し、英語でプロフェッショナルな発信を続ける古江さんだが、その原点は意外にも「アメリカ留学での大きな挫折」にあった。

大学在学中、英語への自信を胸に1年間のアメリカ留学に挑んだ古江さん。しかし、待っていたのは厳しい現実だった。「読み書きはできても、スピーキングやリスニングが全く通用しなかった。何と言っているか分からない状態から始まり、次第に人と接するのが怖くなってしまった」と当時を振り返る。精神的に追い込まれ、引きこもりがちになった留学生活。古江さんにとってそれは、決して成功とは言えない苦い経験となった。

帰国後、その悔しさをバネに独学を開始。もともとの強みであった読み書きを徹底的に磨き上げ、TOEIC 900点を取得する。しかし、この時点での英語はまだ、彼にとって「一つのスキル」に過ぎなかった。

「数字で語れる人間」への覚醒 ─ 経営企画で見出した会計の価値

就職後、人事部を経て経営企画部へ異動したことが、古江さんのキャリアを決定づける転機となる。M&Aや新規事業の収益シミュレーションを担当する中で、彼は「共通言語としての会計」の重要性を痛感することになった。

「買収案件の分析や収支計画の策定を通じ、数字で語れる人間になりたいという思いが強くなりました。会計知識はビジネスの基盤。そこに英語を掛け合わせれば、グローバルな舞台で通用する希少な武器になるはずだと確信したのです」

希望の部署で自由に仕事を任される充実感の一方で、古江さんは将来を見据えていた。組織の看板がなくなったとき、自分自身に何が残るのか。その問いの答えとして選んだのが、国際的な信頼の証である「USCPA(米国公認会計士)」だった。

働きながら掴む「最短合格」 ─ 効率を突き詰めた学習戦略

古江さんが選んだのは、国際資格の専門学校「アビタス」。仕事を続けながらの挑戦には、徹底的な効率化が不可欠だった。

活用したのは、集中と休息を繰り返す「ポモドーロ・テクニック」や、知識の構造を視覚化する「マインドマップ」だ。また、学習環境も戦略的に整えた。最初は1時間の通勤時間をフル活用し、1科目合格後には会社から徒歩5分の場所へ転居。平日の朝夕に3〜4時間の学習時間を捻出する徹底ぶりだった。

「アビタスの講義動画を耳で聞きながら移動するのは習慣でした。教科書を眺めるより、プロの解説を音声で聴くほうが自分には合っていた」と語り、自身の特性を理解した「耳で聞く学習法」が、多忙な日々の中での着実な前進を支えた。

ChatGPTが変えた世界 ─ AIは英語学習の壁を破壊する

USCPA取得後、外資系コンサルティングファームへ転身した古江さんに、さらなる衝撃が起きた。それが2023年、ChatGPTとの出会いだ。

「英語での資料作成やミーティングが日常の環境で、AIによる翻訳・要約は劇的な効率化をもたらしました。これは時代が変わると直感しました」。例えば、かつて時間がかかっていた英文メールの作成も、AIを使えば要件を一瞬で文章化できる。

現在、古江さんはAIを英語学習の最強のパートナーとして活用している。最新ニュースを拾い読みするだけでなく、「この記事をTOEIC形式の問題に作り替えて」とAIに指示を出し、自分専用の教材を瞬時に生成する。「AIは学習のハードルを劇的に下げた」と古江さんは分析するが、それは同時に「人間に求められる価値の変化」をも意味していた。

逆説の価値 ─ AI時代にこそ「資格」が輝く理由

AIが普及し、誰でも流暢な文章が書けるようになった現在。古江さんは「資格の価値はむしろ上がっている」と断言する。

「AIで何でも作れるからこそ、その情報の信頼性が問われる。AIが使えない試験環境を突破したという事実は、その人の思考力と知識の裏付けになります」。独立後、「会社の看板」を失った古江さんを支えたのは、USCPAという肩書きへの信頼だった。オンラインでの商談やBtoBの取引において、このバックボーンがあることで、初対面でも「信頼に値するプロ」として扱われるという。

会計士の仕事は今後、単純な作業からアドバイザリーや意思決定のサポートへとシフトしていくだろう。古江さんは「人間にしかできない判断が必要な領域、例えばCFOのような役割の需要はこれからもなくならない」と見据えている。

変化を恐れない「柔軟性」 ─ 未来のビジネスパーソンへ

激動の時代を生き抜くために必要な力を問うと、古江さんは「フレキシビリティ(柔軟性)」という言葉を挙げた。

「今の仕事がAIに代替されても、別の新しい仕事が必ず生まれます。そこにスッと移れる柔軟性を持ってほしい。そのためには、本を読み、旅をし、異なる価値観に触れ、可能性を探り続けることです」

「英語も会計も自信がない」と足踏みする社会人に対し、古江さんはこうエールを送る。

「会計も英語も、結局は『言語』や『ツール』です。勉強自体を目的にするのではなく、『自分が何をしたいか』を考えた時に、USCPAは最強の武器になります。スキルの向上だけでなく、他者からの評価という点でも取得して損はない資格です。どちらか片方でも興味があれば、まずは一歩踏み出してみてほしいです」

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