春休みのSNS投稿“意外な落とし穴” 犯罪の標的となりやすい投稿は?【ひるおび】

『友人とお花見!桜が満開で綺麗だった』と写真付きでSNSに投稿・・・
何気なくアップしたその投稿に、個人を特定されてしまうリスクが潜んでいることも。
SNS投稿の危険性を、専門家に聞きます。
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子どものSNSと犯罪被害
警視庁によると、2025年にSNSを通じて性犯罪などの事件に巻き込まれた18歳未満の子どもは1566人。そのうち7割余りが、相手と知り合うきっかけとなる最初のSNSの投稿を、自ら行っていたことが分かっています。
投稿内容は▼プロフィール▼日常生活の様子▼オンラインゲームの友達募集など、一見犯罪に巻き込まれにくそうなものが半数を占めています。
2019年にはツイッター(現・X)で知り合った大阪市内の小6女児を男が誘拐した事件があり、2025年には29歳の男がオンラインゲームで知り合った男子高校生をだましてミャンマーに連れ去り、特殊詐欺に加担させたという事件も起きています。
また、2025年には犯罪被害1566件のうち、167件が小学生です。
2019年の72件と比べると倍以上となっており、小学生がターゲットになる事件が増加しています。
標的になりやすい投稿は?
では、どういった子どもが標的になりやすいのでしょうか。
小木曽氏によると、
「顔・名前・学校名・クラス・出席番号など個人情報の投稿が多い子は、危機意識が低いと捉えられてターゲットにされやすい」といいます。
国際大学GLOCOM 客員研究員 小木曽健氏:
顔を載せるとか名前を載せること自体がリスクに直結するわけではなくて、悪目立ちするんですよね。そういうのを隠している子の方が多いので、この子は隠していないんだなということで犯罪者から狙われるというカラクリです。
恵俊彰:
どういう風に接近していくわけですか?そこからネット上で。
小木曽健氏:
色々あるんですけど、普通に同世代を装って「こんにちは」というケースもあれば、いきなり「お前の住所を特定した」と嘘をついて脅しにかかるケースもあります。実は最近これが増えてるんですよ。
その嘘に引っかかってしまうのは子どもが多いので、犯罪者からすると、ターゲットを自動的に選別できるような脅し文句ということで非常に悪質です。
被害に遭わないために
◆SNSで知り合った相手と気軽に会わない
ネット上では簡単に他人になりすましたり違う人物のように振る舞うこともできます。
◆写真や動画を「撮らない」「撮らせない」「送らない」
人に見られて困る写真を他人に送ってしまうことで、それをネタに、さらにひどい要求や被害を受けることもあります。
恵俊彰:
もうこれは基本中の基本ですね。
ネット上で、人になかなか言えない悩みを相談できる話し相手だと思い込んでいた相手が、実は犯罪者ということもあるわけですね。
弁護士 八代英輝:
それで自殺に誘導されるような事件もありましたし、自分と同じ属性の人と喋ってるつもりで、異性だったということもままありますよね。簡単に成りすましができるということは非常に怖いなと思いますね。
「ネットストーカー」による被害も
また、SNSやメール等を利用し、特定の相手に執拗な監視、付きまとい、誹謗中傷を行う「ネットストーカー」の被害もあります。
総務省HPに掲載された事例です。
ーSNSに、プロフィールや自分の写真・近況などを公開していたところ、面識のない男性から「僕と付き合ってください」というメッセージが・・・
最初は適当に返事をしていたものの、しつこくメッセージが届くので「迷惑ですのでもうメッセージは送らないでください」と回答すると、次の日から「お前の住んでいる場所も分かっているんだ」などと脅迫的なメッセージが送られてくるようになりました。
実際に住所も特定されたため、引っ越しを余儀なくされ、SNSのアカウントも閉じたということです。
恵俊彰:
SNSは、一対一じゃなくて一対多という側面もあるわけですから、多くの人たちの中に犯罪を犯そうという人もいる。それをどう自分がSNS上ではじけるかという難しさですよね。
小木曽健氏:
一生で会える人間の上限を軽く超えられるのがインターネット・SNSです。
一人の人間の許容量を超えるような出会いがありますから、それにはリスクが伴うということを知って、SNSの投稿をどこまで注意するか、それぞれがチューニングして決めていくことが必要だと思います。
あとは危険を感じたら、早めに警察に相談することも大事だと思いますね。
恵俊彰:
あまり情報も載せすぎない方がいいですね。
小木曽健氏:
不必要なものは載せなくていいと思いますし、「今何している」よりも「昨日何してた」とか、ちょっとずらして投稿するなど、工夫の仕方はあると思います。
SNSが“盗品候補リスト”に!?
また、SNSの投稿から窃盗の被害につながってしまう例もあります。
例えば、『みんな見て!25万円の〇〇の限定バッグGET!#限定#ブランド名#新作』
などと投稿した場合、こうした投稿を窃盗グループが検索し発見。
投稿アカウントをチェックし、住所・不在情報などを特定し、窃盗に至る危険もあります。
小木曽氏は、「SNSは窃盗犯から見れば盗品候補リストでもある」と話します。
国際大学GLOCOM 客員研究員 小木曽健氏:
SNSなんてみんな自慢したいものを載せるじゃないですか。スポーツカーとかバッグとか。当然泥棒にとってもそれは欲しいものであり、キーワードで画像付きで一覧表示できるようなツールなんです。
しかも、不在情報も自慢ですよね。「海外旅行に行ってきます」「今この素敵なレストランでディナー」というのは全部、「私いません」ということなので、泥棒が使わないわけがないんですよ。
不在ですよと書いたからといって泥棒に入られる確率はものすごく低いですが、危険性を知った上でどれくらい注意するのかがポイントだと思います。
「拡散(リポスト)」で罪に問われることも
また、SNS投稿で自分が加害者になってしまう場合もあります。
自分自身で書き込まなくても、他人の誹謗中傷の書き込みを「拡散(リポスト)」することで、名誉毀損罪・侮辱罪・業務妨害罪などの罪に問われる可能性があります。
小木曽氏:
あくまでこれはケースバイケースでリポストは必ず罪に問われるわけではないですが、ただあり得る話です。
私がいつも言っていることは、「家の玄関に貼れるもの」だったら大丈夫。
貼れないものはネットに載せないというところだと思います。
ネットの発信は自宅の玄関に貼り紙をするのと同じ。投稿する前に一度立ち止まり、玄関に貼れないような内容は発信しないことを心がけてほしいということでした。
恵俊彰:
新生活が始まりますから、SNSを新しく使う方も、始める方も多いと思いますけど、本当に気をつけていただければと思います。
(ひるおび 2026年3月31日放送より)
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<プロフィール>
小木曽 健氏
国際大学GLOCOM 客員研究員
埼玉県警サイバー犯罪対策 技術顧問
情報リテラシーの専門家 全国各地で講演を行う