わさびに梅干し、ホントに効くの?「お弁当」に潜む“食中毒”の回避テクニック【ひるおび】

春こそ注意「食中毒」
管理栄養士の渥美まゆ美氏によると、春こそ食中毒に注意が必要です。
低温・乾燥を好み、冬~春に流行する「ノロウイルス」と、春~夏にかけて増える「細菌」、両方の食中毒が起こり得るからです。
これから暖かくなり、20℃以上になると、黄色ブドウ球菌やカンピロバクター、ウエルシュ菌などが活性化してきます。
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都内のクリニックでも、食中毒の患者が多くなっています。
いとう王子神谷内科外科クリニックの伊藤博道院長は、「食中毒の患者数は去年も多かったが今年はさらに多い。いつもの年の2倍にはなっている」と話しています。
お弁当のNGポイント
小林アナウンサー:
実は私も先日、息子の遠足でお弁当を作ったんですが、渥美先生に事前にチェックをしていただいたところ、何点かNGポイントがありました。
小林アナウンサーの作ったお弁当の中身は、
海苔の乗ったごはん・むきりんご・唐揚げ・卵焼き・ブロッコリー・切ったミニトマト・チーズです。
この中のNGポイントは・・・?
▼海苔の乗ったごはん
ごはんに海苔を被せることによって、粗熱がとれにくくなったり、上がってくる水分を溜め込んだりして、菌が繁殖しやすい条件になってしまいます。
おにぎりに海苔を巻く場合も、別で持参して食べる直前に巻くのがおすすめです。
▼おかず同士が隣り合っている
染み出た水分が下の方に行き渡って他のものも汚染するリスクになります。
むきりんご、卵焼き、ブロッコリーなど、一品ごとにカップに入れてきちんと分けるのが正解です。
▼切ったミニトマトをそのまま入れている
水分が出るので、ミニトマトはそのまま入れる。
誤飲事故を防ぐために切って持っていく場合は、別の容器に入れて冷えた状態で持っていくのが理想です。
わさびに梅干し・・・ホントに効くの?
お弁当の食中毒対策について街の人に聞いたところ、多くの人が気になっていたのが、梅干しなどの抗菌効果について。
「チューブわさび」「梅干し」「抗菌シート」について渥美先生に聞いてみました。
Q.わさびをそのまま入れるのは大丈夫?チューブなので生感があって心配…
➡『大丈夫』
管理栄養士 渥美まゆ美氏:
わさびの辛味成分には、抗菌作用があります。
チューブだと揮発性のものなのでだんだん弱まってはいくんですけれど、多少は期待して良いかなというところですね。
Q.小さいころからずっとご飯に梅干しが入っていたが、本当に効くの?
➡『効く』
管理栄養士 渥美まゆ美氏:
梅干しも抗菌作用があります。ただ、設置面で菌の増殖を防げるので、真ん中に一つ置くよりは、切って混ぜることで設置面を増やすのがポイントです。
Q.抗菌シートがちょっと信用できない。効果ないんじゃないかと思ってやめた…
➡『効果あり』
管理栄養士 渥美まゆ美氏:
抗菌シートも同じ原理で、わさびの辛味成分を使って、揮発する状態を利用している素晴らしいものですので、菌が増えるのを緩やかにしてくれるところはすごく期待できます。
弁当作りに潜む食中毒 回避するには
◆夜セットして朝おにぎりに・・・炊き込みご飯の予約炊飯に要注意
管理栄養士 渥美まゆ美氏:
生の鶏肉や油揚げなど菌が大好きな栄養のある具材がたくさん入って、さらに水分もあるという条件が揃った状態で、炊くまで常温で置いておくことで、菌を増殖させてしまうリスクがあります。
今の時期、お弁当に入れるなら、水分の多い炊き込みご飯より、白米の方がおすすめ。
前日に予約炊飯する場合は、1合につき氷を3個入れて炊くと、釜の中の水温が下がり、食中毒のリスクも減るそうです。※氷の分の水は減らして炊飯
管理栄養士 渥美まゆ美氏:
いかに危険な温度帯を長時間避けるかがポイントなので、ちょっと冷たいなという状態を保ってあげます。
また、デンプンが緩やかに分解されるので甘みが出て美味しく仕上がります。
恵俊彰:
危険な温度って何度ぐらいなんですか?
管理栄養士 渥美まゆ美氏:
大体10℃を過ぎたところから50℃ぐらいまでが危険温度帯と言われていて、特に20℃を超えたあたりから活発になってきます。
体感では暑くなくても気を付けなきゃいけないという温度帯です。
◆スマートフォンは雑菌だらけ
スマートフォンには多くの菌が付着しています。
レシピを見ながら作る場合、アルコールの除菌シートで拭いたり、手をこまめに洗うようにしましょう。
◆冷蔵庫で保存していたおかずをそのまま入れない
冷蔵庫で保存していたものでも、お弁当に入れる際は1回加熱をして、冷ましてから入れましょう。
管理栄養士 渥美まゆ美氏:
冷蔵庫に入れても、菌がなくなっているというわけでなく、大人しくしているだけです。
必ずレンジなどで加熱して菌を減らした状態で入れてください。
(ひるおび 2026年4月3日放送より)
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<プロフィール>
渥美まゆ美氏
管理栄養士「美味しく食べて健康に」
得意分野は簡単で美味しい健康料理・食育