小6男児不明行方から2週間あまり…今後の捜査の行方 自宅近くの山中を捜索で手がかりは?【Nスタ解説】
京都府南丹市の小学6年の男子児童が行方が分からなくなってから2週間あまり、警察は7日朝から自宅周辺の山の中を捜索しています。
「何か有力な情報をもとに」重点的に捜索か
井上貴博キャスター:
7日の捜索活動は午後5時前に終了し、規制線が解かれたということですが、樋口さんはどんなところにいますか。
元京都府警 捜査一課長 樋口文和さん
私はいま、規制線から歩いて1分くらい行ったところにいます。
この場所からまっすぐ上がっていくと、舗装してある道があり、1台の車両が通れるくらいです。さらに5分くらい上がっていくと頂上になります。
その辺りに捜査車両が止まっていて、舗装もされていない道路があるのですが、その左右にわかれて捜索が開始されていたと思われます。
また、道路の左右に木が生い茂っていて、その中に入って捜索した可能性はあると思います。
井上キャスター:
位置関係とこれまでの経緯を見ていきます。
行方不明となっているのは、京都・南丹市立園部小学校6年の安達結希さん(11)です。
▼3月23日
・午前8時ごろ父親が車で学校そばの駐車場まで送り届けたのを最後に行方不明に
・小学校では卒業式が行われていた
主に捜索活動が行われていたのは、小学校とその近くです。
▼3月29日
・親族が通学用かばんを山中で発見
▼3月30日・31日
発見現場を中心に捜索活動が行われる
その捜索が大きく変わりました。
▼4月7日午前7時ごろ
・小学校から約10km離れた自宅付近の山中を約60人の態勢で捜索を開始
自宅付近は、映像を見る限り建物が多いようには見えませんでした。
樋口さんは取材のなかで、何か確たる証拠・情報が見つかったから今日の捜索に繋がったのではないかと言っていましたが、いまプロの目から、どんなことを感じますか。
元京都府警 捜査一課長 樋口文和さん:
先ほどは証拠・資料が入った可能性は否定できないと思っていたのですが、「捜査の段階において、有力な情報はない」という説明があったようです。
そうすると今日は、発見や証拠・資料みたいなものが十分収集することなく終わった可能性があると思えるようになりました。
井上キャスター:
今日の捜索で何もわからなかったということになると、この捜索は、もともと計画していたということも考えられるんですか。
元京都府警 捜査一課長 樋口文和さん:
学校周辺から捜索を広げています。また、角度を変えた池やため池も捜索をしました。
それとあわせて家の周辺を捜索していますが、有力な情報が入ったことにより、その捜索の枠を再度広げ、この付近で人数を増やし、朝の早い段階から重点的に進めたというところだと思います。
エコノミスト エミン・ユルマズさん:
過去に、この辺りで事件などはあったのでしょうか。
元京都府警 捜査一課長 樋口文和さん:
以前、私が捜査の指揮をした段階では、この近辺ではありませんが、17~18年前に京都北部で高校生が行方不明になり、遺体で発見された事案もありました。
しかし、この近辺ではそういうものはありませんでした。
また、この近辺は人通りがない・防犯カメラもないので、なかなか情報が提供されるような場所ではありません。
ここにおいて、どれほどの有力な捜査情報が上がってきたかは、公開されていないのでわかりませんが、鑑識課も入り、何か有力な情報をもとに、ピンポイント的に捜索の重点にしたということです。
少ない手がかりでどう捜索?
井上キャスター:
樋口さんは、実際に陣頭指揮をとられた経験をお持ちですが、警察として、これだけ情報がないなかで、具体的にどう行動していくのでしょうか。
元京都府警 捜査一課長 樋口文和さん:
捜索の動きですが、発生当初から誘拐の容疑、事故の容疑、それから他の事件性という形で、捜査は動いています。初動捜査が遅れているということはありません。
その中で、情報が入りにくいとなれば、家族中心に心情的な面で情報をもらいます。また、安達さんの交友関係からの情報、地域住民の方の情報などを、これからも粘り強く収集して糸口をつかむことです。
また、リュックからのDNA、指紋、土の状況、繊維などを鑑定して進めていくこともあります。
今日の捜索の結果、いい情報はないと言っていますが、持ち帰った資料があるのであれば、そこを検討して鑑定しながら、発見の糸口的につながる情報を取得して進めていくということだと思います。
==========
<プロフィール>
樋口文和さん
元京都府警 捜査一課長
著書に「わが心の京都府警」
エミン・ユルマズさん
エコノミスト トルコ出身 17歳で来日
東京大学工学部卒業後、大手証券会社に勤務
現在は世界情勢の変動から経済を分析・発信している