世界の子育ての知恵を体験!多文化共生子育てフェスティバル『世界赤ちゃん祭り』

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2026-04-08 18:00
世界の子育ての知恵を体験!多文化共生子育てフェスティバル『世界赤ちゃん祭り』

世界各国の子育ての知恵・知識を体験

日本に住む外国人のママ・パパから各国の子育ての知恵や知識を体験しながら学べる「世界赤ちゃん祭り」が、東京・豊島区役所の中の「としまセンタースクエア」で3月29日に開催されました。

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今年で3回目となるこのイベントで、特に賑わっていたのは「ネパール式ベビーマッサージ」の体験会です。ネパールでは一日に2回から3回、赤ちゃんにアロマオイルを使ってマッサージする風習があるそうです。ステージ上で日本人の赤ちゃんとママが15組ほど参加し、頭から足の指先まで全身のベビーマッサージのレクチャーを受けました。

ネパール式ベビーマッサージ

ネパールでは「赤ちゃんの寝つきが良くなる」ということで、特に股関節周りのマッサージを念入りにおこなっていました。ただ、赤ちゃんやママが体調悪いときなどは無理して行わないようにということです。ネパールでは赤ちゃんだけでなくママ自身も家族からマッサージを受けるのが習慣となっているそうです。

各国で異なる産前・産後のケア

中国やタイ、インドネシア、ミャンマー、ムスリムなどの各出展ブースでは、産前・産後の風習や家族の関わり方、離乳食など、日本とは違う文化が紹介されました。タイでは、蒸したハーブをハンドボール大の大きさに丸めて布で包み、ママの体を温めながらマッサージする習慣があるなど各国の文化を実際に体験した来場者は驚いていました。

一方、インドネシアでは産後ケアとしてジャムーという薬草の飲み物を飲んだり、家族からマッサージを受けるほか、たくさんの長い紐がついたBengkung(ベンクン)と呼ばれる布を骨盤周りに巻いて、骨盤矯正を行い静養するそうです。実際に巻いてもらってみたところ、腰痛コルセットのような安定感と安心感がありました。

インドネシア人のティアラさん
「インドネシアでは赤ちゃんが産まれたら家族が積極的に手伝ってくれて、お母さんのお腹がすぐに回復するように薬草の飲み物を飲ませてマッサージとかもしてくれる。ママはもう家事も何もしないで、本当にお姫様のようにしてくれるんです」

中国人のリュウさん
「中国では産後、体を温めることがとても大事で、食べ物も気をつけるなど習慣があります。一方、自分が日本で出産したとき、例えば飲食店で冷たい水が出されたときはちょっとびっくりしました。その辺りはやはり習慣が違うなとは思います」

きっかけは母国から離れた生活に悩む母親の姿

イベントを主催したNPO法人Mother’ Tree Japanは、日本に住む外国人女性の産前産後の子育てをサポートする団体です。事務局長の坪野谷知美さんは幼い頃、海外で過ごしていた際に、母国から離れた生活に悩む母親の姿をきっかけにこの活動を始めたといいます。

NPO法人Mother’ Tree Japan事務局長・坪野谷知美さん
「(海外にいる際に)文化の違い、言葉の違いで母がしょっちゅう台所で日本に帰りたいって泣いている姿をすごく見ていたので、日本に来ているアジアのお母さんたちを見ると他人事と思えなくて助けたいなと思ったのがきっかけです。特に病気や通院ってものすごくハードルが高くて、仕事は日本語が話せても、日本独特の言い回しで『様子を見てください』とか妊婦さんだったら『お腹が張ります』とか言われても、何か絆創膏張ってきたって聞かれたとか笑い話のような勘違いもあります。そういうときの不安さっていうのはすごくあると思います」

Mother’s Tree Japanでは言葉の壁をサポートするために病院以外にも役所への付き添いや助産師さんの勉強会を開くなど 19か国90名のスタッフがそれぞれの国の文化宗教風習の違いに寄り添い、多言語でサポートをしています。

誰もが安心して産み育てられる社会を

また、Mother’s Tree Japan以外にも、外国人ママ・パパを支援する活動を行っている方にお話を伺いました。 西アフリカの布で作るアクセサリーのワークショップを開いていた武石晶子さんは路上生活者など生活に困窮している方へボランティアで支援活動をおこなっていて、難民や来日して家族と離れ離れになった方、妊娠された方などを、通訳として病院に繋げる支援もしています。

フリーの支援コーディネーター・武石晶子さん
「外国籍の方の出産の支援って在留資格に左右されるところが大きいです。私が支援している方は、まだ住民票が置けない在留資格で日が浅かったり、お金がないからといって病院で出産できないということはもう命に関わることなので、そこはちゃんと国の方も入院助産費制度というのがあるので、それを使うようにしています。ただ、ご本人は言葉もわからないですし、支援に繋がるすべがない場合に私達がお手伝いして、そのとき出てきた課題を解決していくしかないというところで、結構大変な支援もあります」

武石さんは支援という枠組みに限らず「地域」として困っている人がどこかに繋がれる・みんなで支えあえる社会になってほしいと話していました。

また会場には同じように外国人ママ・パパを「支える」立場の方も多く参加していました。

産後ケア職の女性
「産後ドゥーラという仕事に就いていて、最近ミャンマー人の方のお宅に訪問することがあり、日本の子育てと全然文化も違えば考え方も違ってそれがすごく面白く勉強したいなと思って足を運びました」

助産師の女性
「助産師をしていて、病院にはいろんな外国の方がいらっしゃるので、どういう風に関わればいいのかなと思って来ました。国によって全然文化が違うのでそれを理解しながら関わっていかないといけないんだなっていうのはすごく思いました」

Mother’ Tree Japanは「国籍に関係なく、誰もが安心して赤ちゃんを産み育てられる豊かな社会」を目指しています。このイベントがその第一歩となることを期待しています。

(TBSラジオ「人権TODAY」担当 : TBSラジオキャスター久保絵理紗)

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