「大学猫たち」排除の方針に対し、猫愛が深い学生らが「抗議のキャンペーン」を展開中 米国

2026-04-15 06:00

大学に住み着き学生らに愛されている猫たち。大学側は衛生上の問題などを理由に撤去する方針です。これに対し、猫を愛し世話を続ける学生らは、猛反対のキャンペーンを展開しています。

大学構内に住み着いた猫たち

寝転ぶ茶トラ猫

画像はイメージです

Northern Kentucky大学構内の「Landrum学術センター」前に、初めて茶トラ猫が現われたのがいつのことだったか、覚えている人はいません。

しかしたちまちこの猫は学生たちの人気者になりました。「Morris」と名付けられ、みんながおやつやおもちゃを持ってくるようになったのです。Morrisの寝床になる段ボール箱も設置され、毎日新しい飲み水が用意されるようになりました。

すぐにMorrisのほかに4匹の猫が加わりました。学生たちによる餌やりは規則的になり、住まいもどんどん豪華になっていったのです。ある学生は屋根と個室のある「猫用マンション」を作り、別の学生は冬用に「電気ヒーターを内蔵した小さな猫用テント」を設営しました。

猫たちは「Landrum猫」として愛されてきました。しかし大学当局は、こうした猫の不法占拠を容認せず立ち退かせることを決めたのです。

当局によると、猫の毛やフケが通気口から建物内に入ってくるという苦情が寄せられているほか、キャットフードがアライグマなどの野生動物を引き寄せることも懸念されています。さらにMorrisは、「動物立入禁止」である建物の中に侵入してしまうこともあります。どんどん豪華になる猫の寝床は、人間の健康や安全上問題があるとも考えられるのです。

「猫たちはこのまま放置できません。学生たちにも適切な解決策を見つけるよう、協力を求めています」と同大広報担当Corey Bestさんは話しています。

学生たちが「猫の排除」への抗議運動を展開

署名活動のイメージ

画像はイメージです

この決定に対し、学生たちは猫たちを守るために結集しました。このままでは猫は動物管理局に引き渡されて、安楽死させられてしまうかもしれません。学生新聞「The Northerner」は猫たちに関する記事を掲載し、一部の学生はSNS上にアカウントを作成して猫の写真や近況、そして大学当局の扱いに対する苦情を投稿しました。

数日後、ネット上に投稿された「Landrum猫を救え」という嘆願書は、わずか数日間で3400人もの署名を集めました。

The Northernerの編集長Henry Crawfordさんは、「猫たちはストレスを抱えた大学生にとって、一種のシンボルになっているのです。単なる野良猫の群れではなく、学生の心の支えとなっています」といいます。

コロナ禍による制限の下で、辛く孤独な新入生時代を過ごした学生のなかには「猫たちのおかげで乗り越えることができた」と話しています。

「この件がすぐに一件落着するかどうかは、なんともいえません。でも学生たちは猫たちに愛着を持っています。とくにMorrisは人気者になっていて、多くのファンがいます」とHenryさん。

当局と学生との話し合いが続く

卒業帽を被る猫

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猫たちに新たな飼い主を見つけるのが、よい解決策のように思われます。しかし1年以上前に学生たちが猫に避妊や去勢手術を受けさせたとき、猫免疫不全ウイルス(FIV)に感染していることが判明しました。このため里親探しは困難が予想されます。しかも動物保護施設ではFIVに感染した猫を安楽死させる場合もあるのです。

「大学では、猫たちは尊厳を保ちながらすばらしい人生を送ることができます。しかも学生たちに多くの喜びをもたらしてくれるのです。このまま猫をそっとしてほしいのです」というのは、同大芸術学部に通うRachel Paxitzisさんです。

「多くの学生が猫たちに抱く強い愛情には敬服します」という広報担当Coreyさんは、学生たちとの話し合いのあと、一時的な解決策をまとめています。それによると、猫たちが建物内に入り込んだり、換気システムに毛が入り込んだりするのを防ぐため、Landrum学術センター近くの擁壁へ猫たちを移すというのです。

「これらの猫たちの幸せのために知恵をしぼっています。しかし、教職員や学生の健康と安全についても配慮しなければなりません。いずれは大学から猫を撤去させることになるのは止むを無を得ないことでしょう」とCoreyさん。

しかし今のところは、猫たちの毎日に変化はありません。学生と一部の教職員は毎日餌と水を与え、猫をかわいがっているのです。ほら、Morrisも夕方には暖房のきいた猫用テントに鼻をつっこんでストレッチをし、夜を過ごす準備をしていますよ。

出典:Ky. students built a condo for cats, but school says they have to go

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