自らの仕事に高い誇りと志を持つ職人を表彰 「第2回ハイコーキ ビルダーズ スピリット アワード」授賞式

電動工具ブランド「HiKOKI」を展開する工機ホールディングスジャパンが主催する「第2回 HiKOKI BUILDER’S SPIRIT AWARD(ハイコーキ ビルダーズ スピリット アワード)」の授賞式が4月20日に東京都内で開催された。電動工具、エア工具を仕事に用い、日々社会のために奮闘する職人を表彰することを目的として一昨年に開設された本アワード。この日はここまでの審査を通過した6名のファイナリストの中から総合グランプリと各部門賞が発表され、プレゼンターを務める同社の吉田智彦社長、タレントのヒロミとゆうちゃみから受賞者に記念トロフィーと副賞が贈呈された。
2回目の開催を迎えた“職人アワード”の受賞者がついに決定!
仕事に対する誇りや魅力、やりがいを評価する「スピリット部門」と、新しい働き方や技術の普及に貢献し、革新的な考え方で未来を切り拓く職人を称える「フロンティア部門」の2部門で構成される本アワード。この日は、昨年11月に始まった一次選考から計3度の審査を通過した6名のファイナリストが登壇した。

始めに主催者を代表して挨拶に立った吉田智彦社長は、「初開催となった前回は受賞者のストーリーが多くの方々の共感を呼び、職人の仕事の魅力や誇りを社会に伝える機会になりました」と昨年度を振り返り、その上で「第2回となる今年度は、より多様な挑戦や新しい価値創出に光を当てました」と今回の選考で重視したポイントを説明。「今年も各賞の表彰を通じ、現場での挑戦や創意工夫、そして次世代へと受け継がれていく思いを称え、そのストーリーを社会へ発信していきます」と話した。

続いて6名のファイナリストが最終結果の発表を前にした心境を披露。
このうち、建築板金職人8年目で神社仏閣やスタジアムなど幅広い現場で活躍する岡安柚春さんは、「私はこの仕事が本当に大好きで、こうして自分の熱意を認めてもらえたことに感謝しています」と声を震わせながらコメント。一方、大工一筋で活躍し、Instagramなどで職人の魅力を積極的に発信している藤本優作さんは、「今回ここに選ばれたからには“ミスターHiKOKI”になって帰りたいと思います」と最後のアピールを行うなど、どの職人の言葉からも仕事への熱い思いが伝わってきた。
元教師から管工事の世界に転身した異色の女性職人
HiKOKIのCCO(チーフ・コミュニケーション・オフィサー)を務めるタレントのヒロミと特別ゲストのゆうちゃみが吉田社長とともにプレゼンターを担った授賞式では、始めにスピリット部門の受賞者が発表され、千葉県在住の松井大凱さんに記念トロフィーと賞金30万円、そして副賞のHiKOKI製品が贈られた。

松井さんは、リフォーム工事を中心に大工・設備・電気工事など幅広い技術を持つ職人歴7年目の多能工。社会情勢の変化によりますます注目が高まるリフォーム業界において確固たる目標を持ち、日々の仕事に取り組んでいる姿勢が受賞理由に。

壇上では「まさか自分が選ばれるとは思っていなかったので驚いています。このような賞を頂いたからには、これまで以上に会社のため、お客様のため、そして社会のために働いていきたいと思います」と真摯に語り、喜びの笑顔を見せた。
一方、フロンティア部門を受賞したのは、宮崎県在住で管工事職人歴3年の東未来さん。

東さんは、父親の“暮らしを守る仕事”に感銘を受け、教師から職人の道に転職した異色の経歴の持ち主。小中学校のトイレ改修などに力を注ぎ、エッセンシャルワーカー的な役割を果たしている点が高く評価された。

プレゼンターから記念トロフィーを贈呈された東さんは、今は亡き父の姿を思い浮かべながら「まだ実感は湧きませんが、父に少し恩返しができたと思います」と言葉を詰まらせつつ万感の表情。その上で「この受賞がゴールではなく、ここからがスタートという気持ちで、もっとこの業界を盛り上げられるように頑張りたいと思います」と今後のさらなる活躍を誓った。
総合グランプリに賞金100万円を贈呈
そして、栄えある総合グランプリに輝いたのは、大阪府在住の川崎浩一さん。

大工歴29年のベテランで、現在は新築の木造建築や古民家再生を数多く手がける川崎さんは、昨年度の本アワードでもファイナリストに選出されており、2度目の挑戦で念願の頂点に立った。

記念トロフィーと賞金の100万円を受け取った川崎さんは、「一昨年にこの賞の募集を見てからワクワクする気持ちが強くなりました」と語り、本アワードが日々の励みになっていたことを明かした。さらに「大工として30年目を迎えた節目の年に、こういう形で表彰していただいたことは今後の糧になります。これからも今まで以上に信念を持ち、忍耐強く努力し続けていきたいです」と喜びを語った。
ヒロミとゆうちゃみが職人のイメージで世代間トーク
この日は授賞式に併せてゲストの二人によるトークセッションも実施。中高年男性の憧れであり職人の一面も持つヒロミと、若者世代を代表する存在のゆうちゃみが世代間トークを展開し、両者が抱く職人に対するイメージの違いが浮き彫りに。

大工の家庭に育ったヒロミが「ひとつの仕事を終えたら次の仕事をやる前に小まめに掃除をしなきゃいけないとか、そういうところの厳しさは今も親父の頃と変わらないかもしれない」と述べたのに対し、身の回りに職人の知り合いが多いというゆうちゃみは「最近はTikTokをあげているギャルの職人さんもいて、そういう若い職人さんが増えていてかっこいいと思う」と若者らしい意見。さらに「地元の子とか職人さんと付き合う子がいっぱいいて、モテモテなイメージですね」と話し、会場の出席者たちも時代の変化を感じている様子だった。
なお、今回ファイナリストに選ばれた6名は職人歴3年から29年とキャリアも年代もさまざま。普段からHiKOKIの工具を愛用している職人はもちろん、自分の仕事への思いをたくさんの人に知ってもらいたいという職人など幅広い人に、本アワードの存在は日々の仕事に楽しみを加えてくれるに違いない。我こそはという人は、第3回の開催に向けて今から準備してみてはいかがだろうか。