今や日本でも街中に公共Wi-Fiが飛び交い、それを日常的に活用している人は多いはずです。 しかし、それは果たして本当に安全といえるのでしょうか。記者のメールボックスには、毎日500件以上のSPAMメールが。もしうっかり、そのメールにあるリンクをクリックしようものなら、取り返しのつかない事態が起きてしまいます。
そんな中、セキュリティソフトウェアの開発・販売を行うイーセットジャパン株式会社が4月27日、都内で「2026年オンライン詐欺対策プレス発表会」を開催。日常のデジタル生活に潜むリスクや、激増するオンライン詐欺の手口、最新の脅威動向について、具体的な事例を交えてわかりやすく解説しました。さらに、同社製品の体験パートナーに就任したガールズメタルバンド「HAGANE(ハガネ)」も登壇し、起用を記念した圧巻のライブパフォーマンスを披露。熱気に包まれた会場の模様をレポートします。
スロバキア発! 34年の歴史を持つサイバーセキュリティの先駆者「ESET」
発表会の冒頭、イーセットジャパン株式会社 代表取締役社長の永野智氏が登壇し、ESETの歴史と会社概要を説明しました。

ESETはスロバキア発祥のサイバーセキュリティ専業メーカー。事業開始から今年で34年目を迎えます。その技術の原点は1987年。当時、チェコスロバキアの共産主義体制下で民間企業の活動が制限される中、創業メンバーは世界最初期のコンピューターウイルスのひとつ「Viennaウイルス」を発見・解析しました。会社設立前から、ウイルスを理解し防ぐという技術的探求がすでに始まっていたのです。
「ESETという社名は、古代エジプト神話の女神『イシス』のスロバキア語表記に由来します。創業時の『人々や技術を守る存在でありたい』という思想から、癒しや守護を象徴する女神の名を採用しました。ロゴマークが薬のカプセルを模しているのも、壊れたものを治療するという理念の表れです」(永野氏)
現在、従業員数は世界で約2500名。全世界に23のオフィスを構え、グローバルな脅威リサーチ網を展開しています。日本国内においては、キヤノンマーケティングジャパングループが国内総販売代理店として販売を担当。イーセットジャパンは製品情報の提供やマーケティング、ブランド価値向上をミッションとしています。両社の強固なパートナーシップによって、日本市場でのESETブランドの浸透を強力に推進します。
著名人の偽動画も!? 生成AIで劇的に巧妙化する詐欺の手口
続いて、スロバキア本社から来日したESET セキュリティ アウェアネス
スペシャリストのオンドレイ・クボヴィチ氏が登壇。「AIパワード、またはAIドリブンの脅威」をテーマに、最新の詐欺手口を紐解きます。

オンドレイ氏が強く警鐘を鳴らすのは、AI技術を悪用した詐欺の急速な進化です。会場では、日本の実業家・堀江貴文氏の姿と声を悪用した投資詐欺のフェイク動画を上映。映像と音声が同期しており、一見すると本物のように見えます。しかし、よく聞くと日本語の発音が不自然で、瞬きの回数が異常に多いという特徴が。
「オンラインでビデオや音声に触れた際、検証せずにすべてを信じることは絶対にやめてください。攻撃者は、著名人のビジュアルを悪用し、フィッシングサイトへ誘導して連絡先や個人情報を搾取しようとしています」(オンドレイ氏)
こうした詐欺をESETは「Nomani(ノーマネー)」と呼称します。日本における検知数は、2024年から2025年にかけて43%も増加。ESETのテレメトリーのなかでも世界で2番目に多い検知国です。
さらに、生成AIを利用したフィッシングサイトの構築や、「ClickFix」「AI-Fix」と呼ばれる手口も横行。「エラーを解決するため」と偽り、ユーザー自身にコマンドライン(ターミナル)を開かせ、悪意のあるコードをコピー&ペーストして実行させるという極めて巧妙なソーシャルエンジニアリングです。
AI時代において安全を確保するために、オンドレイ氏は以下のセキュリティチェックリストを提唱しました。
・物理的なデバイスの安全確保(ロック、遠隔削除機能)
・安全な通信(WPA3やVPNの利用)
・OSやアプリの最新状態へのアップデート
・多要素認証(MFA)やパスキーの活用
・重要データのバックアップ
「専門的な知識がなくとも、基本的な対策を徹底することでリスクは大幅に軽減できます。ハッカーの視点に立って考えることが、自分自身を守る第一歩です」(オンドレイ氏)
「気づけば守られている」安心感を。ESET製品の圧倒的な強み
再び永野社長が登壇し、最新の個人向け・小規模事業者向け製品とその事業戦略について語りました。

個人向け製品「ESET HOME セキュリティ」は、高い検知能力と軽量な動作が最大の特徴。偽サイトを自動ブロックする「アンチフィッシング機能」、安全なオンライン決済環境を提供する「セーフバンキング」、通信を暗号化する「VPN」など、多層的な保護機能を備えています。
「我々のコンシューマー事業戦略は、セキュリティをより簡単で、より分かりやすく、自分ごととして考えてもらうことです。難しい専門用語を並べるのではなく、利用者が自然に安全な行動を取れる状態を作る。セキュリティを意識し続けなくても、『気づけば守られている』存在を目指しています」(永野氏)
また、小規模事業者向けの「ESET スモールビジネス セキュリティ」は、IT専門家が不在の環境でも、簡単な設定と集中管理でフィッシングやランサムウェアなどの脅威からビジネスとデータを保護します。ESET製品は第三者機関から高い評価を受け続け、NTTコム オンライン実施のNPSベンチマーク調査「セキュリティソフト部門」においては、9年連続で第1位を獲得しました。動作の軽さと高い検出率で、ユーザーから絶大な支持を集めています。
ガールズメタルバンド「HAGANE」降臨! 等身大の言葉でセキュリティを伝える
発表会の後半は、ESET HOME セキュリティの体験パートナーに就任したガールズメタルバンド「HAGANE」のメンバー4人がステージに登場。

HAGANE起用の理由について永野社長は次のように明かしました。
「体験パートナーには、セキュリティ専門家ではなく、身近で挑戦し続ける方々を探していました。前向き思考で挑戦を続けるHAGANEの皆さんは、私たちが守りたい『プログレスプロテクテッド(挑戦し続ける人たちを守る)』というコンセプトに完璧にマッチしていました」(永野氏)
これを受け、HAGANEのメンバーも日頃のセキュリティに対する意識や製品への期待を語りました。
「HAGANEメンバー全員がSNSアカウントを持っているので、乗っ取り対策はしっかりしなければとちょうど思っていたところでした」(Sayakaさん/Ba)
「曲作りで音源データをたくさん扱うので、それがしっかり守られるのか、そしてソフトを入れた後も動作が軽いのかどうか、ぜひ体験してみたいです」(Sakuraさん/Gt)
また、ESET HOME セキュリティのキャンペーンソングに選ばれた楽曲『Start Our Journey』について、作詞を手掛けたボーカルの凪希さんは次のように語ります。
「旅を始めようというコンセプトで作られた曲ですが、サビの後半に『いつだって君のそばにいたいんだよ』と、旅する人を支える意味を込めました。それがESETさんの『プログレスプロテクテッド』にぴったりマッチしていて、大変光栄です」(凪希さん)
HAGANEがESET製品を実際に体験する様子は、今後動画シリーズとして順次公開予定です。
「インターネット詐欺やセキュリティが日常生活のすぐ近くにあることを感じました。動画を通して、HAGANEの意識が変わっていく姿を皆さんにも見ていただきたいです」(JUNNAさん/Dr)
トークセッション後、HAGANEはキャンペーンソング『Start Our Journey』を生演奏。外見からは想像もつかないほどハードでテクニカルなメロディックスピードメタルサウンドが会場に響き渡り、圧倒的なパフォーマンスで観客を魅了しました。





デジタルライフの安全は「当たり前」に享受する時代へ
今回のプレス発表会を通じて浮き彫りになったのは、「誰もがオンライン詐欺の被害者になり得る」という厳しい現実。生成AIを悪用した手口は日々巧妙化し、私たちの日常のすぐそばまで忍び寄っています。
しかし、過度に恐れる必要はありません。ESETが提供するセキュリティソリューションは、複雑な設定や専門知識を必要とせず、私たちのデジタルライフを裏側で強力に、そして軽快に守り抜いてくれます。
「何が危ないのかわからない」と無防備な状態を放置するのではなく、信頼できるツールを導入し、ハッカーの視点を知る。それが、AI時代を安全に生き抜くための絶対条件です。
体験パートナーであるHAGANEの等身大の発信を通じて、より多くの人がセキュリティを「自分ごと」として捉え、安全で自由なデジタルライフという旅(Journey)を楽しめるようになることを強く期待します。