もしもの時、ペットは連れていける?「ペットと同行避難」浸透へ_ペットの家族化と防災の現在地【ひるおび】

東日本大震災以降、「ペットの防災」の重要性が見直されています。災害時はペットと一緒に逃げる「同行避難」を原則とすることを周知するため、環境省は5月にも現行指針を見直した改訂版を公表する見込みです。
ペットの家族化が進む今、もしもの時にどう行動すれば良いのでしょうか。
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サプリや保険、仏壇まで…「ペットが家族の一員に」
4月に開催されたペットの最新トレンドを発信する「インターペット東京」。国内外から約600社が集結し、4日間で6万人以上が来場しました。大盛況となった会場には獣医師の指導のもと歯ブラシで口のケアを行う「歯磨き教室」や、ペットの目や肝臓などをサポートするサプリメント、ペット保険やペット葬儀、さらにはお線香などがそろったペット用の仏壇まで・・・。
人間の生活様式と変わらない充実したペット用の商品やサービスが並んでいました。
インターペット統轄マネジャー 野澤悦子氏:
ペットが愛玩動物としての位置づけから、「家族の一員」になりつつあることはすごく大きな変化だと思っています。家族の一員として一緒に暮らす、充実したライフスタイルと健康、一緒に長く生きたいというニーズを追求した製品は年々増えてきていると思います。
「ペットの家族化」が進むなか、イベント会場で目立ったのは「防災」に関するブースです。東日本大震災や熊本地震で倒壊した家屋などに取り残されたペットの問題をうけて、環境省は、災害時はペットも一緒に避難する「同行避難」を原則とするよう呼びかけています。こうしたことから、ペットと暮らす人々の防災意識も年々高まっているといいます。
「インターペット東京」でも、ペットとの「同行避難」について相談できるコーナーが設けられ、災害現場を経験したスタッフが、ペットとの避難所生活や事前に準備すべきこと、実際に役立った防災グッズを個別にアドバイスしてくれます。熱心に耳を傾けていた人は・・・。
「地震があった時にどういう行動をするかシミュレーションをさせてもらいました。ペットを家に置いていくのか、連れていくのか、結構皆さん悩まれると思うので。」(50代)
また、災害発生時に管理者が鍵を開けて「ペットの非常食」を提供できる自動販売機の展示もありました。
株式会社マーブル&コー 大瀧 昭一郎氏:
「犬たちも非常食が必要なのだ」、「ペットたちも災害時には同じように被災するのだ」という理解が広がっていけば良いと思っています。
ペット同伴の避難訓練に取り組む自治体もー
さらに、ペットを連れて避難生活を余儀なくされる場合を想定して、避難訓練に取り組む自治体もあります。神奈川県・海老名市では4月8日、「ペット同伴の避難訓練」が初めて行われました。
海老名市 内野優市長:
(いざという時)どういったものが必要なのか、屋内か屋外かという考え方もありますが、屋内の避難所にペット同伴で避難する場合に何が必要なのか。いろんな課題が抽出できると思っています。
今回の訓練では災害時に避難所に設置される実際のテントと簡易的なエアーマット、毛布が用意されました。
訓練に参加した鈴木佐和子さんは、さっそく愛犬のひなちゃんとテントの中に入ってみましたが、緊張している様子のひなちゃんは佐和子さんの側を離れようとしません。
さらに佐和子さんは、他の犬に会うと吠えてしまうひなちゃんが、多くのペットが集まる避難所で落ち着けるのかどうか心配していましたが、ひなちゃんは、しばらくするとすっかり安心した様子を見せました。
鈴木佐和子さん:
避難訓練を体験していれば本当に避難しなきゃいけない時のために良い経験になるんじゃないかなと思います。
訓練を終え、新たな気づきもありました。
鈴木佐和子さん:
餌は持っていきたいなと思いました。あとは犬用のトイレや歯磨きグッズ、ブラッシングとかも必要になってくるので。
現時点では、避難所ではペットフードなどが手に入らないことがわかり、すぐに持ち出せるペットの避難グッズを見直すきっかけになったといいます。
避難訓練には大型犬のドンくんも参加しました。
飼い主は、ドンくんのサイズ感が心配だったようですが・・・
ドンくんの飼い主:
一緒に行けないんだったらもう避難しないかもしれないですね。ペット同伴で避難できる場所があるとわかっただけでも、すごく安心しました。本当に大切な存在で、ペットとかではなく、今までずっと一緒に思い出を作ってきた大切な家族なので、そういう時こそ、一緒にいたいなと思います。
「ペットの家族化」が進む今、「もしもの時」もペットと一緒にいたいと思う飼い主は少なくありません。今回海老名市が開催した同伴避難訓練には、70組のペットと家族が参加しました。
海老名市危機管理課 林太郎氏:
訓練後に書いていただいたアンケートなどを反映して、さらに良い環境を市民に提供できれば良いなと思っています。いつ災害が起こるかわかりませんので、やれることは早めにどんどん手をつけていきたいと思っています。
犬のほかにも、猫やほかの小動物などのペットについても災害時には「一緒に避難すること」が求められます。(特定動物や特定外来生物に指定された動物、これらに類する動物は対象外)
「ペットの同行避難」について環境省が指針を改訂するこの機会に、“家族”で「もしもの時」を考えてみてはいかがでしょうか。
(ひるおび 2026年4月29日放送をもとに作成)