池袋で開催された「パレスチナ・フェスタ2026」

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2026-05-07 16:00
池袋で開催された「パレスチナ・フェスタ2026」

パレスチナの暮らしや文化を知ってほしい

今回は、池袋で開催された「パレスチナ・フェスタ2026」の取材報告です。あらためてですが中東の「パレスチナ」とは、ヨルダン川西岸地区とガザ地区からなる、イスラエルと土地の領有権を争う地域です。「ガザ地区」は封鎖と軍事衝突、「西岸地区」はイスラエル入植地と高い壁による分断、そして多数の「パレスチナ難民」がおよそ70年以上の年月にわたって続く紛争の当事者となっています。

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どうしても紛争に目が行きがちですが、パレスチナと中東世界には長い歴史と豊かな文化があります。それを食べ物や手仕事、音楽、ダンス、映像などを通じて紹介するのが「パレスチナ・フェスタ2026」です。4月11日(土)に池袋西口公園野外劇場グローバルリングシアターで開催されました。

まずはこのイベントを主催した、認定NPO法人パレスチナ子どものキャンペーン・松田純子さんにお話を聞きました。

認定NPO法人パレスチナ子どものキャンペーン・松田純子さん
『中東のパレスチナというと紛争のイメージが強いと思うんですけれども、戦禍の中でも頑張って暮らしている人々の暮らしや伝統文化とかを日本の皆さんに知ってもらいたいと思いまして開催しました。やっぱり今、イランの危機もありますし危険なところがすごい世界にいっぱいあって、その中で埋もれてしまっているガザの人々のことを忘れないで欲しいというような思いもありまして開催をしていますね。

よく現地の人も言うんですが「私たちも同じ人間なんです」ということですね。遠い国のどこかの誰かではなく、同じように生きている人間であり人であり、家族がいて友達がいて普通の生活をしたいだけの人たちが苦しんでいるというところを少しでも知っていただけたらなと思います』

パレスチナの文化を五感で体験

この日は五感でパレスチナの豊かな文化を体験できるプログラムが盛りだくさんでした。ステージは、パレスチナ刺繍帯ファッションショーのほか、アラブ音楽や民族舞踊のショー、それにトークショーは「食を通して、中東の生活や文化を知ろう」、「映画に見る中東の戦争と平和」などが開催されました。

でいうと、ひよこ豆をペーストにしたディップ料理『フムス』は耳にしたり、実際に食べた事があるという方もいるかと思います。このほか果物の『ザクロ』も有名で、会場ではザクロを使った甘いお菓子も売っていました。

また、会場ではパレスチナ刺繍の体験ワークショップや、自分の名前をアラビア語で書く体験もできました。こちらの画像はアラビア語で私の名前・加藤奈央を書いたものです。右から「かとーなお」をアルファベットにあたる記号の組み合わせで書いています。

理解を深め、エールを

連日、厳しい情勢が報じられるパレスチナですが、会場には伝統音楽の力強いリズムや色鮮やかな刺繍製品などが広がり、多くの来場者で賑わいました。60代と30代の母娘で来場したという方に感想を伺いました。

<母>
『パレスチナの問題を、色々自分としても調べてはいるんですけれどもちゃんとこういう所で聞きたいなと思って。あと、実はオリーブ油を狙ってたんですけれどもあっという間に売り切れみたいでした。でも娘もTシャツを買ったり、私も寄付したり』

<娘>
『少しでもガザとか今紛争起きているので貢献して、寄付できたらなと思いまして』

会場には募金箱もあって、ガザの緊急支援として炊き出しや給水支援、そして子供たちの支援に使われます。イベント全体を通して、パレスチナや中東世界への理解を深めて、戦禍に苦しむガザや中東地域の子どもたちへ支援やエールを送れるようになっていました。

オリーブオイルが大人気

次に出展者にも話を聞きました。パレスチナ・オリーブのオイルを販売する皆川さんです。

皆川さん
『まずオリーブオイルが売り切れてしまいまして、石鹸も100個持ってきたんですけど、もう2時間で売り切れてしまったっていう状況です。やっぱり「作ることできるんですね」っていうお話しもあったりとか、今年の1~2月も行ってきたので写真を見ていただくと「行けるんですね」みたいな感じで。

もちろん戦況の厳しい状況なんですけれども、そのなかでも日々の営みとか製造を続けている人たちがいるということは伝わったかなという感じですね。きょうは関心を持って来てくださったという方がそもそも多かったですね』

パレスチナで製造された商品をたくさん用意しても、あっという間に売り切れてしまうということでした。来場者の関心の高さが伝わります。

日本人に伝えたいこと

おしまいに、旅行で日本を訪れているというパレスチナの女性にお話を聞くことができました。SNSでこのイベントを知り、会場を訪れたそうです。日本人に伝えたいことと、今の願いを話してくださいました。

パレスチナの女性
I want to tell people in Japan that we are a people with rich culture and we just want peace and to live in our country with our families without bombing and starvation.And someday I wish that people from Japan can visit my country Palestine and that the Palestinians too will have it easier to travel.

<日本語訳>
日本の皆さんに伝えたいのは、私たちは豊かな文化を持つ国民だということです。私たちはただ平和を、そして爆撃や飢えに苦しむことなく、家族と暮らしたいだけなのです。そしていつの日か、日本の方々がパレスチナを訪れることができ、私たちパレスチナ人もまた、自由に旅ができる日がくることを願っています。

この女性も話すように、パレスチナは本当に豊かな文化をもっています。今回は、中東での戦火が広がる中、爆撃の下にいる人たちを思い、平和への願いを一つにするイベントとなりました。これからもパレスチナや中東世界の生活と社会にも、思いを寄せていきたいと願います。

(TBSラジオ「人権TODAY」担当・TBSラジオキャスター 加藤奈央)

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