猫の飼い主が守るべき『終生飼養』の約束3つ 最期まで大切にする責任や欠かせない心得

2026-05-07 16:00

『終生飼養』という言葉をご存知でしょうか。今回は、猫を育てる責任や心得など、飼い主さんが守るべき"約束"を紹介いたします。

猫の飼い主が守るべき『終生飼養』の約束3つ

猫との約束

2013年頃に本格化し、現在進行形で続く猫ブーム。しかしその裏では人知れず、悲しい思いをしている猫たちがいます。

中には『結婚相手が猫嫌いだからもう飼えない』や『赤ちゃんが生まれたのでもういらない』など、身勝手極まりない理由から飼い主を失うことがあるのです。

そのような背景から『終生飼養』という概念が誕生したのをご存知でしょうか。

動物愛護管理法では『飼い主が飼い始めた動物の命が尽きるまで、適切な環境と健康管理を行い、安易に遺棄せず責任を持って飼い続ける義務がある』という考え方を指し、法律上でも『飼い主の基本的責務』と明文化しています。

ここではその内容に沿って、飼い主さんが守るべき約束を3つ紹介いたします。

1.適切な環境を整え提供し続ける

まずは猫の衣食住(主に医食住)を保証することです。

安全に暮らせる環境を整え、食事の管理を行い、いざという時は医療にかけること。さらに完全室内飼育を徹底することは飼い主さんの責務になります。

2.介護をする未来を見据えること

現在、完全室内飼育の猫の平均寿命は15歳〜16歳ほどになります。

これは人間に置き換えると80歳に相当し、実際に猫のライフステージにおいても『ハイシニア』と呼ばれています。

このステージに達した猫の多くは、何かしらのケアを必要としています。これから猫を迎える方は、"介護が必要になる未来"を見据えなければなりません。

実際にそのような状況になったとき、介護サポートしてくれる方はそばにいますか?お住まいの地域や隣接した地域に『老猫ホーム』や『猫の訪問介護』を担ってくれる事業所はありますか?

猫と暮らし始める前に身近な人に相談したり、下調べを行うことが大切です。

3.もしもの際に"托せる人"を選定しておく

15年ないしはそれ以上の歳月というのは、想像以上に長いものです。皆様自身のライフステージを想像してみてください。

仮に30歳で猫を迎えた場合、15年後は45歳、そして20年後は50歳になっていますよね。恐らくその間に飼い主さんを取り巻く環境は大きく変わるはずです。

さらに50歳で猫を迎えた場合はどうでしょうか。猫が介護を必要とするハイシニアを迎える頃には、ご自身もシニアに突入してしまいます。もしかしたら持病を抱えているかもしれません。それでも最期の瞬間まで寄り添うことはできますか?

これに関しては軽々しく"できる"と断言することは難しいはずです。そこで大切なのは、もしもに備えて"託すことができる相手"を選定しておくことです。

これは決して無責任なことではありません。若くても事故に巻き込まれたり、病気で亡くなる可能性はあります。仮に生き延びられても飼育の続行が不可能になる場合もあるでしょう。

『終生飼養』という考え方の中には、いざという時にサポートしてくれる存在を探すというものがあります。猫を迎える際はこの点も意識してみてください。

『終生飼養』で欠かせない大切な心構え

猫に挨拶

次に『終生飼養』における大切な心構えを紹介いたします。飼い主として"欠かすことのできない責任"とはどのようなものなのでしょうか。

プライベートが犠牲になることがある

猫と暮らすということは、時にプライベートが犠牲になる覚悟を持たなければなりません。

貴重な休日や、デートの日が通院に置き換わる可能性や、介護に費やす時間となる可能性は十二分にあると思ってください。

猫は繊細な動物であることを理解する

猫は非常にデリケートな動物です。安易な気持ちで転居を繰り返したり、ホームパーティを繰り返す生活は多大なストレスにつながります。

猫は住み慣れた環境をわざわざ離れたいとは思いません。可能な限りその場所に留まり、離れる際も猫用品はそのまま持ち込むようにしてあげてください。

猫の健康は"飼い主次第"である

特に持病のない子猫及び成猫は、『総合栄養食』を食べさせなければなりません。水分補給が苦手でも、将来的な腎臓病予防のためには水を飲んでくれる工夫が必要です。

肥満は万病の元です。その元凶が飼い主さんにならないように気をつけましょう。つまり、猫の健康は全て"飼い主さん次第"ということになりますね。

それぞれの猫種に合ったフード選び・適正体重のキープ・安全に楽しく遊べる環境作りなどに責任を持ってください。

家族の一員として大切にする

お迎えした猫は"家族の一員"として大切にしてください。

必要最低限のしつけ(トイレットトレーニング・正しい場所での爪とぎ訓練)などは子猫の時期にしっかり行いましょう。

家族というからにはかける言葉や態度も重要です。高圧的な態度を取らず、いつも和やかな雰囲気作りを意識してください。

猫は言葉こそ話せませんが、耳馴染みのある言葉はニュアンスで覚えています。傷つく言葉は絶対にかけてはなりません。褒め言葉をかける習慣を持ってください。

まとめ

抱きしめられる猫

今回は『終生飼養』という、改めて気が引き締まる内容をお届けしました。

猫は比較的育てやすい・手がかからないといわれていますが、広義の意味では違います。猫もそれなりに手がかかり、お金がかかるものです。

これから猫を迎えたい皆様、それでも育てる覚悟はありますか?

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