10年前に行方不明になった愛猫が発見された! 喜びもつかの間、飼い主が直面した「過酷な現実」 英国

2026-05-11 06:00

10年前に行方不明になった愛猫は、けんめいな捜索にもかかわらず発見できませんでした。ところが最近になって、マイクロチップの情報から320キロ離れた場所で飼われていることがわかったのです。喜びもつかの間、飼い主は過酷な現実に直面しました。

行方不明だった愛猫が発見された!

かわいいバーミーズの子猫

画像はイメージです

英国デヴォンに住むWarren Croftさんは、10年前に年行方不明になった愛猫Binkyを探し続けてきました。

美しいペルシャ猫とバーミーズの混血であるBinkyは、2016年4月14日にペイントンでいなくなってしまいました。「だれかに連れ去られた」と考えたWarrenさんは、ポスターを貼って懸賞金までかけたのですが手がかりは得られず、年月が経つにつれて愛猫との再会は絶望的になっていったのです。

ところが最近になって、約320キロも離れたロンドン近郊でBinkyが生きていることが判明しました。マイクロチップに記録された情報のおかげです。しかも別の飼い主と元気に暮らしているというではないですか!

しかし、悲しいことに、彼は「猫を取り戻すことはもうできないかもしれない」と告げられました。行方不明のペットに関するデータベースから「Binkyの正確な居場所に関する詳細情報を受け取る権利は、あなたにはない」と告げられたからです。しかもロンドン在住の「現在の飼い主」は、自身がこの猫の正式な飼い主としてデータベースに登録されることを希望しているといいます。

個人情報保護の規制に加え、猫の法的所有者が誰なのかが不明確なため、Binkyが何年も前にペイントンから姿を消したときの真相は明らかにならないかもしれないのです。

現在の飼い主が「飼育権」を主張

マイクロチップをスキャンされる猫

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しかしWarrenさんはあきらめることはできません。彼はデボン・コーンウォール警察に連絡し、盗難の可能性について捜査を進めるよう依頼しました。

「行方不明になったときは、わずか1歳でした。今は11歳になります。その日は短時間だけ外に出かけたのですが、そのまま帰ってこなかったんです。妻と私は近所の店や家の郵便受けにチラシを貼り、500ポンドの懸賞金もかけました。Binkyはとてもかわいくて魅力的な猫だったので、盗まれたのだと妻は疑っていました。でも見つからないままに年月は過ぎてしまい、現実を受け入れるしかなかったのです」とWarrenさん。

夫婦はマイクロチップを装着したときの記録を保管しています。盗まれた動物を飼い主と再会させる支援を行っているIdentibaseから受け取ったメールは、今回明らかになった猫のマイクロチップがBinkyのものであることを証明しています。

この驚くべき知らせに大喜びしたものの、夫婦はすぐに困惑しました。

「新しい飼い主が飼育権を主張しているため、わたしたちはBinkyに再会することができないというのです」とWarrenさん。

英国の法律では猫の所有権と飼育権が明確に区別されています。マイクロチップはペットの所有者を示す有力な証拠となりますが、意見の相違が生じた場合はこれだけでは判断基準にならないのです。

「マイクロチップのスキャンの結果、Binkyは『迷い猫』として届け出られていたことが分かりました。データベース会社は、飼育権の譲渡を許可するようわたしたちに求めています。断固として拒否したわたしは、相手の情報について説明を求めました。するとGDPR(個人情報の共有に関する規則)のために、情報を提供できないといわれました」

「わかったのはBinkyがロンドン近郊にいたということだけです。法的規制により情報を提供できないことは理解しています。しかし、責任感のある飼い主がペットにマイクロチップを装着したにもかかわらず、データベース会社が飼い主とペットを再会させようとしないのであれば、一体何の意味があるのでしょうか?」

「ペット誘拐法」に限界も

ケージに入れられる子猫

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Warrenさんは「現在の飼い主」がどのようにしてBinkyを飼うようになったのかを知りたいと考えています。善意の事情がある可能性は認めつつも、愛猫の最善の福祉のための決断を下す前に、すべての事実を明らかにしたいと願っています。

しかし時間はあまり残っていません。Binkyの所有権は1か月後に自動的に移転されると知らされたからです。

「ペット誘拐法2024」は、英国でのペット窃盗事件の急増を背景に制定されました。飼い主の同意なく犬や猫を連れ去ったり飼い続けたりした者は、最高5年の懲役刑と高額の罰金刑に処せられます。

猫の福祉向上と野良猫の里親探しを行うこの慈善団体Hector's House Cat Rescue は、Warrenさんの活動を支援しています。創設者のZara Oldfieldさんは、この法律が十分に執行されていないと主張しています。

「盗難が10年前のことでであろうとなかろうと、時間は関係ありません。Binkyのため、そして毎年何100匹もの誘拐された猫のために、わたしたちは飼い主のために闘い、政府が制定した法律が確実に遵守されるように努力しています。盗んだ側が都合のよいように法律が利用されることを、許すことはできません。悲嘆に暮れる飼い主と愛猫が再会できるようになるまで、決して諦めません」と彼女は話しています。

デボン・コーンウォール警察の広報担当者は「現在、猫の盗難に関する通報を受けて捜査を継続中です」とコメントしています。

出典:Cat owner finds missing pet 200 miles away after 10 years but may never be reunited

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