犬は『鱈(タラ)』を食べても大丈夫?プラスとなる栄養素や注意点まで解説
犬にとって食べることは生きることであり、1日の中でも1〜2位を争うほど大好きで楽しみな時間のはずです。飼い主さんも、愛犬への愛情表現の一つとして、楽しみながらドッグフードに手作りのトッピングや副菜を加える方も多いようです。そこで今回は、栄養豊富でありながら脂質やクセが少ない、優れた食材の「鱈」を取り上げ、犬にとってプラスとなる栄養素や与える際の注意点について解説します。
タラは犬に与えられる食材の1つ

タラは犬に与えられる食材ですが、必ず加熱し、量に注意が必要です。
愛犬に適したタンパク源というと、肉類を思い浮かべる方も多いでしょう。しかし、魚も犬にとって良質なタンパク源です。特に鱈(タラ)は、タンパク質が豊富なだけではなく、ミネラルやビタミンなども豊富です。しかも脂質が少なく低カロリー、アレルギーのリスクも低いとされる健康的な食材です。
なお、タラ目の魚は種類が多いですが、日本では室町末期以来「タラ」はタラ目タラ科マダラ属の「マダラ」と「スケトウダラ」を指します。なお、ギンダラはスズキ目の魚なので、名前に「タラ」は付いていますが、タラとは異なる魚です。
タラの栄養成分と主な栄養素の役割

100g当たりの栄養成分
文部科学省がWEB上で提供している食品成分データベースで、マダラとスケトウダラの食品成分量を調べました。
- マダラ
熱量(kcal)…72
タンパク質(g)…17.6
脂質(g)…0.2
ビタミンB12(μg)…1.3
n-3系脂肪酸(g)…0.07
ヨウ素(μg)…350
セレン(μg)…31
ヒスチジン(mg)…440
- スケトウダラ
熱量(kcal)…72
タンパク質(g)…17.4
脂質(g)…1.0
ビタミンB12(μg)…2.9
n-3系脂肪酸(g)…0.25
ヨウ素(μg)…160
セレン(μg)…25
ヒスチジン(mg)…420
タンパク質
筋肉や皮膚、被毛を作るのに必要な栄養素です。特に成長期の子犬や運動量の多い犬には大切です。不足すると成長不良・食欲不振・貧血・被毛の劣化・体重減少・抵抗力の低下などを引き起こし、過剰摂取で肥満を招きます。
脂質
エネルギー源になる栄養素です。細胞膜、脳神経組織やホルモンなどを作る材料となり、生体内のさまざまな信号伝達や機能をコントロールします。不足で成長不良・皮膚障害・被毛の劣化・脂漏症・外耳炎などを、過剰摂取で脂肪便・下痢・肥満・膵臓や肝臓の疾患を引き起こします。
ビタミンB12
水溶性ビタミンで、赤血球の産生・神経機能の維持、核酸やタンパク質や脂質の代謝などに関わる栄養素です。不足で貧血・神経障害を引き起こしますが、過剰摂取による毒性はありません。
n-3系脂肪酸
必須脂肪酸のα-リノレン酸と、EPAやDHAを含む不飽和脂肪酸です。血流改善・炎症抑制・抗酸化作用・抗がん作用・網膜や脳神経系の機能維持などに関わる栄養素です。α-リノレン酸は体内でEPAに変換されますが、変換率が低く食事からの摂取も大切です。
ヨウ素
甲状腺ホルモンを作る栄養素です。不足で脱毛・元気消失・繁殖力の低下などが起こります。特に妊娠中は、胎児の甲状腺機能低下症や骨格形成不全を起こすことがあります。通常は、余剰なヨウ素は尿と一緒に排出されますが、継続的な過剰摂取では甲状腺機能障害を引き起こすことがあります。
ヨウ素には1日の摂取上限値が定められています。ドッグフードにもヨウ素は含まれているため、タラの与えすぎには注意しましょう。
※体重5kgの成犬の1日の摂取目安量は約80〜160μg、上限値は約5,200μgです。
セレン
酵素を作る栄養素で、強い抗酸化作用を持ち、細胞損傷の防止・老化防止・免疫力向上などに役立ちます。不足で食事拒絶・呼吸困難などを引き起こします。セレンも上限値が定められており、過剰摂取で食欲喪失・脱毛・爪の変形を引き起こします。
※体重5kgの成犬の1日の摂取目安量は30μg、上限値は約210μgです。
ヒスチジン
疲労軽減・集中力や記憶力の向上・神経機能の補助などに必要な必須アミノ酸です。ただし体内でアレルギーに関連するヒスタミンに関与するため、アレルギーのような体調不良を引き起こす可能性があります。
愛犬にタラを食べさせる際の注意点

必ず加熱する
新鮮なタラは、身に透明感がありアンモニア臭がしません。しかしタラは鮮度が落ちやすくアニサキスなどの寄生虫も多いため、どんなに新鮮でも必ず加熱しましょう。
必ず生ダラを使用する
必ず生ダラを使用しましょう。塩ダラや人用の加工品は塩分が高く、犬に有害な添加物が使われている可能性もあります。
骨を取り除く
タラは小骨が多いので、事前に骨を取り除きましょう。
皮と身の間に栄養が凝縮されているため、皮はついたまま食べさせるのが理想的です。ただし皮が飲み込みづらい場合は、骨と一緒に皮も取り除いてあげましょう。
アレルギー症状の有無を確認する
アレルギーのリスクは低いとされていますが、発症には個体差もあるため最初はごく少量から与え、様子を見ながら増やしていきましょう。愛犬がアレルギーや持病を持っている場合は、かかりつけの獣医師に相談して与えるかどうかを決めましょう。
量の調整
食事全体のバランスを保つこと、1日の総摂取カロリーや摂取上限値を超えないようにするため、基本の食事は総合栄養食とし、その内の10%以内の範囲でトッピングや副菜、おやつとしてタラを利用すると良いでしょう。
参考までに、犬の体重別1食当たりのタラの目安量をお示しします。タラ一切れは約80gですので、大型犬でも1食につき一切れ程度になります。
- 犬の体重別1食あたりに与えるタラの目安量
超小型犬(体重2〜3kg):約5〜10g
小型犬 (体重4〜6kg):約10〜20g
小〜中型犬(体重7〜10kg):約20〜30g
中型犬(11〜15kg):約30〜40g
中〜大型犬(16〜25kg):約40〜60g
大型犬(26kg以上):約60〜80g
まとめ

良質なタンパク質を摂取できる魚は、犬にとっても大切な食材の一つです。特に白身魚のタラは、低カロリーでアレルギーのリスクも低いとされ、良質なタンパク質やビタミン、ミネラルなども摂れる健康的な食材です。かかりつけの獣医師と相談しながら、タラを上手に活用して愛犬の健康をしっかり管理しましょう。
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