「ガス爆発事故」が愛猫の性格を180度変えた! いまでは放浪好きな人気猫に 英国

2026-05-15 06:00

英国のまちで有名な「徘徊猫」。13年前のガス爆発事故以来、徘徊癖がついたといいます。いまではメインストリートの店舗を巡回して、人々との交流を続ける人気者です。

店舗を巡って、人々に笑顔をもたらす猫

かわいい白猫

画像はイメージです

白猫Fabioは、英国のニューフェリーではとても有名な猫です。

Fabioは「徘徊癖」があって街を気ままに歩き回り、メインストリート沿いの商店やパブによく顔を出しています。地元の美容院や賭け屋、カフェ、そしてパブ「The Cleveland Arms」ではお馴染みで、そこにはFabio専用のベッドと椅子まであるというのです。

2025年10月に8年間の休業を経てベビントン・ロードのGriffithsベーカリーが再開店したときは、もちろんFabioは一番乗りでかけつけました。待ち行列の客たちを撮影するために派遣された報道カメラマンが、その姿をばっちり撮影して話題になったほどです。

14歳の高齢猫ながらも、Fabioはこの地域の無数の店主たちにとって、非公式な「家族」なのです。あちこちの店内で、多くのお客さんに笑顔をもたらしています。

ガス爆発後、行方不明に

街を歩く白猫

画像はイメージです

しかしこの猫は初めから徘徊癖があったわけではありません。ある事故をきっかけに、性格がすっかり変わってしまったのです。

それは2017年3月に起きた、ニューフェリーでのガス爆発事故です。この事故で63軒の家屋が全壊し、81人が負傷してしまいました。

Fabioの飼い主であるDeb Hughesさん(59歳)は、こう話してくれました。

「もともと子猫のときに動物虐待防止協会(RSPCA)から引き取りました。性格が激変したのは、あの爆発事故がきっかけなんです。事故から2日ほど経ったころに、Fabioが行方不明になってしまいました。わたしたちはポスターを貼ったり、昼夜を問わず探し回ったりしましたが、手がかりはまったくつかめませんでした」

「それから約12週間後、だれかが爆発で被害を受けた廃墟の建物の屋根に猫がいるのを見つけました。高所作業車を使って猫を助け出したところ、それがFabioだったのです。きっと建物の中に入り込んで閉じ込められてしまったのでしょう。それからはもう、この猫を家に閉じ込めておくことはできなくなりました。徘徊癖を身につけてしまったからです。今ではメインストリートが彼の縄張りになりました」

人々との交流を楽しむ猫

白猫を抱く女性

画像はイメージです

「Fabioはとてもやさしく人懐っこい猫で、撫でられるのが大好きなのです。人々はこの猫を見かけると近づいて撫でてくれます。Fabioもそれがお気に入りのようです。よく『Fabioは最高!子どもたちを元気づけてくれます』というメッセージをもらいます。ニューフェリーのコミュニティにすっかり馴染んでいて、いつもどこかの店で見かけますよ」とDebさん。

パブ店主でFabioの「里親ママ」の1人でもあるAnn Grimesさんも「記憶にある限り、Fabioはずっとここに通って来ていて、最近はますます頻繁にやって来るようになりましたね。きっと注目されるのが好きなんでしょう。ちょっとしたプレイボーイみたいな存在なんです」と笑います。

「Fabioはこの辺りではとても有名で、お客さんはみんなこの猫が大好き。若い人も年配の人も、男性も女性も。もちろん猫のほうはオスだから、女性の方が好きみたいですけれどね! ここには猫専用のベッドと餌入れもあって、泊まりに来たときのためにトイレも用意してあります。でも、この子は閉じ込められるのは嫌なんです。閉じ込められるとすごく機嫌が悪くなります」とAnnさん。

高齢になっても続く「街歩き」

ドアから外に出る白猫

画像はイメージです

しかしFabioの絶え間ない徘徊は、ときにトラブルを招くこともあります。

Debさんによると、過去には野良猫と間違えられて見知らぬ人に連れ去られたことがあったそうです。幸い体にマイクロチップが埋め込まれていたので、すぐに飼い主のもとに戻ることができました。

「Fabioのことが心配なんです。たまに誰かが彼を拾って動物病院に連れて行ってしまうからです。加えて、高齢なので甲状腺の病気も患っていますし」

「それでも家の中に閉じ込められるのを嫌がります。玄関から裏口まで行ったり来たりして、外に出してもらうまで執拗にドアを引っ掻き続けるんです」とDebさんはいいます。

きょうもFabioの「街歩き」は続きます。

出典:Whole Merseyside town adopts 'little legend' cat

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