飲食店の強い味方・カクヤスが新PB「カクマス」を始動! 飲食業界向けイベント「KAKUYASU DEXPO 2026」をレポート

2026-05-23 08:00
飲食店の強い味方・カクヤスが新PB「カクマス」を始動! 飲食業界向けイベント「KAKUYASU DEXPO 2026」をレポート

首都圏を中心に酒類等の販売、デリバリーを手がけている株式会社カクヤス主催の酒類総合展示会「KAKUYASU DEXPO 2026」が、5月20日に東京・池袋のサンシャインシティで開催された。本イベントは業務用酒販で国内トップクラスのシェアを誇る同社の最新サービスや販売する飲料・食品を体験できる飲食業界向けの催しだ。場内には同社が行うAI活用やサステナブルに向けた取り組み、新プライベートブランド「カクマス」を紹介するコーナーが登場。そのほか、同社と関わりのあるメーカー300社以上がブースを出展し、新たな商材やビジネスのヒントを求める飲食店関係者で大きなにぎわいを見せた。ここでは当日午後に行われたメディアツアーの内容を中心に当日の様子をレポートする。

「なんでも酒やカクヤス」が開催する年に一度のBtoBイベント

ビール1本から送料無料、最短1時間で届けるクイックデリバリーを提供し、飲食店の強い味方となっている株式会社カクヤス(以下、カクヤス)。首都圏で暮らす一般消費者には、ピンクの看板が目印の酒販店「なんでも酒やカクヤス」でおなじみの企業だろう。

そんな同社が「カクヤスが繋ぐ、次世代の飲食ビジネス・プラットフォーム」をテーマに開催した今年の「KAKUYASU DEXPO」。メディアツアーの前半はKAKUYASU企画ゾーンを見学し、同社が取り組む新たな取り組みが紹介された。

そのうち飲食店DXコーナーで紹介されたのが、「AI発注ダイヤル」と「請求書電子化サービス」だ。

一部の顧客を対象に運用が始まっているAI発注ダイヤルは、AIオペレーターが注文対応を行うシステム。忙しい最中に急な品切れがおきがちな飲食店にとっては待つことなく発注が可能で、反対に、スピーディーな対応が売りのカクヤスにとっては待たせない受付が可能になる。

担当者によると慣れた注文によくある曖昧な呼称にも対応してくれる点がポイントだといい、実際に注文を体験してみると、「ドライを3ケース」「コーラを1ケース」という頼み方でも、過去の受注実績をもとに「アサヒスーパードライ」「コカ・コーラ」の注文であると認識し、ストレスフリーなコミュニケーションが実感できた。

もう一方の請求書電子化サービスは、締め日後から3営業日以内にメールで請求書が届くというサービス。同社の顧客の約半数が郵送での請求書発行の状態にあるそうで、電子化による利便性が来場者に訴求されていた。

その隣は、サステナブル燃料として近年注目を集めるSAF(サフ/持続可能な航空燃料)に関するコーナーだ。

同社では飲食店で出る廃食用油を注文時に回収し、その回収量に応じて一斗缶1缶当たり100円、ペットボトル1本あたり3円を注文代金から割引くというサービスを行っている。回収された油を専用の工場に運び、SAFを製造。これまで約600万トンの航空燃料への再生に貢献してきたという。

これは東京-ハワイ間を3往復できるくらいの燃料だといい、その数字だけを聞くと小さく思えるかもしれないが、会場で行われていたアンケートでは廃食用油を「ゴミとして捨てている」という飲食店が最も多く、今後の将来性が大きな取り組みに感じた。

プロの厨房でも家庭でも使いやすいブランド「カクマス」

別の一角には、本イベントに合わせて発表された同社の新プライベートブランド「カクマス」を紹介するコーナーが設けられていた。

同社では従来より「Kprice」というブランドでPBを展開してきたが、この度、14年ぶりに全面刷新。祖業である日本酒の量り売りを連想させる升に着想を得たロゴと創業者・佐藤安蔵の一文字をその名に冠した新ブランドを始動させる。

カクマスのこだわりは、手ごろな価格はそのままに、飲食店の厨房から家庭の食卓までさまざまなシーンで使ってもらえるブランドを目指している点だ。シンプルなロゴやパッケージデザインもその表れで、天然水は白、緑茶は緑、ウーロン茶はブラウンとラベルの色をひと目見るだけで判断できる視認性の面も大切にしているという。また、シンプルながら英文の商品名も分かりやすく記載があり、外国人スタッフが多い飲食店にとっても使いやすい商品であることが紹介された。

そして同社の親会社、株式会社ひとまいるのコーナーでは、同グループの物流拠点であるひとまいるロジスティクス平和島センターに新導入された三温度帯対応の大型冷凍冷蔵設備が紹介された。

約200坪の新設備は、冷凍(-18℃以下)、パーシャル(-3℃~0℃)、冷蔵(0~10℃)の三温度帯をムラなく管理することが可能。生鮮食品のドリップ(肉などの内部から出る液体)発生を抑えられるパーシャル温度帯に対応することで、同社と結びつきが強い外食業者に新たな魅力を提供できるという。

そして後半は、「ワイン・シャンパン」「ビール」「日本酒」「フード・調味料等」などのカテゴリーで構成された出展企業のブースを見学。場内には同社の商品カテゴリー別出荷ランキングも掲示され、どのエリアも大きなにぎわいを見せていた。

過去最高の人出となり、出展者と来場者が盛んに交流する場は、カクヤスが扱う商品を知る機会としてだけでなく、メーカーと飲食業者のリレーション創出の機会としても大きな役割を果たしていたようだ。

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