猫が『暑い』と感じているときにみせるサイン4つ 起こりうるトラブルから対処法まで解説

2026-05-27 12:00

愛猫が快適に過ごせるように、飼い主はふだんからおいしい食事やふわふわの寝床など、生活環境に気を配っているでしょう。ところが、飼い主がどれだけ環境に配慮しても、季節による温度差は避けられません。しかも、猫は人間のように汗をかいて体温調節をすることが難しいため、「暑さ」には十分気を付ける必要があります。この記事では、猫が暑いと感じているときのサインと暑さによるトラブル、そして正しい対処法を解説します。

猫が暑いと感じているときに見せるサイン4つ

ヘソ天になる猫

基本的には、猫はあたたかい場所が大好きですが、日本の夏のような湿気を伴う酷暑には耐性がありません。

人間とは体感温度が異なるため、次のような行動が見られた場合は暑さを疑いましょう。

1.お腹を見せて伸びている

猫が床に寝転がり、お腹をさらけ出して手足を伸ばすのは、体の熱を逃がすための行動のひとつです。

リラックスしているときにもよく見せる仕草ですが、暑いときには冷たいフローリングや玄関のタイルなどに転がり、床との接触面積を広げることで、効率的に体温を下げようとしているのです。

ふだん警戒心が強めの猫でも、暑さが厳しくなると無防備な姿でじっとしていることが増えますので、周囲の温度が上がりすぎていないか確認してあげましょう。

2.頻繁に毛づくろいをしている

猫が毛づくろいをするのは、身だしなみのためだけではありません。暑いときに頻繁に身体を舐めるのは、人が汗をかきその蒸発によって体表の熱を奪うのと同じ仕組みで、体温を下げようとしているからです。

ふだんの毛づくろいと比べて違いがわかりにくいこともあります。頻繁に毛づくろいをしているときには、室温計やエアコンの有無、日当たり具合などから暑くないかを確認しましょう。

ただし、過度な毛づくろいは、ストレスや皮膚炎などのトラブルが原因のこともあるため、止まらないときはよく注意してあげてください。

3.涼しい場所を求めて移動を繰り返す

いつも寝ているお気に入りのベッドではなく、お風呂場の床や洗面所、廊下の隅っこなど、ふだんならあまり行かないような場所に移動しているときは、もしかしたら寝場所が暑くなっている可能性があります。

猫は家の中の涼しい場所を探すのが得意ですが、あちこち何度も場所を変えている場合は、どこへ行っても暑くて落ち着かない状態かもしれません。

特に直射日光が当たる場所や部屋を締め切って空気がこもると、かなり温度も上がっていることがあります。

4.口を開けてハァハァしている

猫は犬と違って基本的に口呼吸はしないので、口を開けてハァハァと浅い呼吸をするパンティングの状態は緊急性の高いサインです。

口呼吸は、遊んで走り過ぎたり、通院などで緊張しすぎたりするなど、過度な興奮状態になったときにも見られますが、室内で安静にしているにもかかわらずパンティングをしている場合は要注意です。

自力での体温調節が限界に近く、熱中症の初期症状であることも珍しくありません。このサインが見られた場合は、速やかに体を冷やすなどの応急処置が必要です。

また、心臓や呼吸器の疾患など他の病気によって口呼吸している可能性もあるため、涼しい場所に移動してもすぐに落ち着かない場合や、舌の色が青紫色などピンク色でない場合、ヨダレを伴う場合はすぐに動物病院を受診しましょう。

暑さから起こりうるトラブルと対処法

水を飲む猫

猫が暑い環境で過ごし続けると、最も懸念されるのが熱中症です。猫は平熱が38〜39度くらいですが、暑さで体温が40度を超えると、脳や内臓に深刻なダメージを受け、最悪の場合は命に関わります。

また、脱水によって血液が濃くなり、猫に多い泌尿器系疾患を悪化させるリスクがあります。これは腎臓病や尿路結石の引き金にもなるため、注意が必要です。

そのため、室温が過度に上昇しないように、エアコンを28度前後に設定して、雨戸やシャッター、遮光カーテンなどで日光による高温化を防ぎましょう。水飲み場を増やし、ウェットフードで水分摂取量を増やすための工夫も重要です。

そして、猫が暑さで口呼吸などの異常を見せた際は、すぐに体温を下げる処置をしてください。エアコンの効いた涼しい部屋へ移動させ、保冷剤をタオルで巻いて、脇の下や首筋を冷やしましょう。濡れたタオルを身体にかけ、扇風機を弱風で当てることで熱を放出させることができます。ただし、水や濡れた感覚を極端に嫌がってパニックになるような性格の猫であれば、無理に行うのは避けましょう。

本来なら、すみやかに動物病院を受診することが理想ですが、外気温が30度を超える日には、猫をキャリーに入れて移動することそのものがリスクになります。まずは猫の呼吸が落ち着くまで冷やし、その間に病院へ連絡して指示を仰いでください。

呼吸の異変が熱中症からきているのか判断に迷う場合は、事前に「呼吸が荒い」ことを動物病院に連絡した上で、保冷剤を敷き詰めたキャリーケースで移動するなど、常に対応できるよう準備をしておきましょう。

まとめ

扇風機と猫

猫が暑いと感じているサインは、リラックスしているときにも見られる姿もあり「のんびりしてるのかな」と放っておくと、あっという間に熱中症になってしまうことがあります。平常時の口呼吸などは基本的には危険サインと見て問題ありません。

電気代の高騰もあり、一日中エアコンをつけておくのに悩んでしまいますが、万が一、猫が熱中症になって入院するとそれ以上の費用がかかります。

最近のエアコンは、頻繁なオンオフを繰り返すよりも、連続運転の方が効率的に運転できる場合があるため、部屋の温度は下げつつも、猫の冷えすぎ防止のための「避難所」を作っておくと安心です。

さらに、ひんやりマットやアルミプレートなど、電気がなくても涼める場所を家の中に複数用意しておけば、万が一の停電時にも備えることができます。これからくる厳しい夏にむけて、快適な環境を準備して愛猫の健康を守りましょう。

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