健康診断“完璧”でも…トランプ氏は“手詰まり”? 交渉でイランが求める「高いハードル」とは 専門家はアメリカの再攻撃の可能性を指摘

アメリカとの戦闘終結に向けた交渉でイラン側が資産凍結の解除など、高いハードルを求めています。手詰まり感のあるトランプ大統領、本当に合意できるのでしょうか。
来月14日に80歳となるトランプ大統領。史上最高齢で大統領に就任しており、集中力を欠いた様子や右手のあざなどから健康不安の憶測を呼んでいます。
そのトランプ氏、2期目の就任後3回目となる健康診断の結果をこうアピールしました。
トランプ大統領
「6か月ごとの健康診断を終えた。全ての検査結果が完璧だった」
一方で、悩みはつきないかもしれません。
トランプ大統領
「交渉はうまくいっている。うまくいっている」
イランとの戦闘終結に向けた交渉です。
26日には、イランメディアがこう報じています。
イランメディア
「アメリカとの間で協議されている覚書をめぐり、イラン側はおよそ240億ドルの資産の凍結解除を求めている」
イラン側の交渉関係者は“資産凍結の解除が戦闘終結の合意の条件になる”との認識を示したということです。
両国の交渉は今、進んでいるのか、いないのか?専門家は。
慶應義塾大学大学院 田中浩一郎 教授
「中身が煮詰められてきているのか、お互いの立場がより近くなっているのかという観点から見たら、全くそうなっていない」
慶應義塾大学大学院の田中浩一郎教授は、トランプ氏が行ったホルムズ海峡の“逆封鎖”が交渉を阻んでいると指摘します。
慶應義塾大学大学院 田中浩一郎 教授
「(アメリカの逆封鎖は)元々4月半ばにイランとアメリカが現在ある停戦状態が発効した際には存在していなかった条件だった。アメリカがこういう行動をとったこと自体も改めない限り、イランからすればこの先の交渉に応じるわけにはいかない」
今回トランプ氏はイランの核問題で勝利を訴えたい考えですが、今のところ、イランが核開発そのものやウラン濃縮を放棄することは困難です
慶應義塾大学大学院 田中浩一郎 教授
「イランの側は逆に言うと体制転換であれ、核の話であれ、ホルムズ海峡の主権の問題であれ、イラン側の要求に従わざるを得なくなったということが示すことができれば、それで勝利宣言をする。実はアメリカが勝利宣言をする方が大変だと私は見ています」
では、合意に至らない場合、トランプ氏はどうするのでしょうか?
慶應義塾大学大学院 田中浩一郎 教授
「いつになってもイランが降りてこないということを見れば、また軍事行動の方にシフトし、攻撃をまた繰り広げることが、一番直近で私は可能性が高いと見ています」