夫婦が離婚した場合、飼っている犬はどうなる?飼育権は誰のものになるの?

2026-05-31 11:00

離婚の話し合いで意外と揉めやすいのが、「飼っている犬はどちらが引き取るのか」という問題です。家族同然に暮らしてきた存在だからこそ、簡単には割り切れませんよね。ただ、法律上は犬に子どものような「親権」があるわけではなく、基本的には財産のひとつとして扱われます。とはいえ、実際には生き物なので、単純に物のように分けることはできません。ここでは、離婚した場合に犬はどう扱われるのか、誰が引き取ることになりやすいのか、話し合いで押さえておきたいポイントを整理します。

夫婦が離婚した場合、飼い犬はどうなる?

夫婦ゲンカ

離婚したときの犬は、子どものような「親権」や「養育権」で扱われるわけではありません。法律上は動産として考えられるため、基本は所有権や財産分与の枠組みで整理されます。

そのため、「どちらがよりかわいがっているか」だけでなく、「誰の所有物と見られるか」「どちらが現実的に飼い続けられるか」が判断の軸になります。婚姻前から飼っていたのか、婚姻後に迎えたのかによっても考え方は変わってきます。

ただし実際には生き物なので、単なる物のように分けることはできず、最終的には犬が安定して暮らせる形を話し合って決めるのが基本です。

どちらが引き取ることになりやすい?

夫婦の話し合い

犬をどちらが引き取るかは、「気持ちの強さ」だけで決まるものではありません。実際には、いつから飼っていたのか、これまで誰が主に世話をしていたのか、今後どちらが安定した飼育環境を用意できるのかといった事情が重視されます。

つまり、法律上の整理と生活の現実の両方を見ながら判断されることが多いです。

婚姻前から一方が飼っていた犬

結婚する前からどちらか一方が飼っていた犬であれば、その人の特有財産として扱われる方向になりやすいです。そのため、原則としてはもともとの飼い主が引き取る流れになりやすいでしょう。

ただし、結婚後にもう一方が主に世話をしていたなど、実際の生活状況が大きく影響することもあります。

婚姻後に飼い始めた犬

結婚後に迎えた犬であれば、夫婦の共同生活の中で飼っていた存在として扱われやすくなります。

この場合は、一方の単独のものというより、共有財産に近い考え方で整理されることが多く、話し合いでどちらが引き取るかを決めるのが基本です。その際は「気持ち」だけでなく、「今後どちらが現実的に飼い続けられるか」が重要になります。

話し合いで見られやすいポイント

実際の話し合いでは、次のような事情が判断材料になりやすいです。

  • これまで誰が主に世話をしていたか
  • 散歩、食事、通院、しつけなどを担っていたのはどちらか
  • 今後の住環境が犬に合っているか
  • 留守番時間が長すぎないか
  • フード代や医療費を継続して負担できるか

結局のところ、「どちらがより犬にとって安定した生活を用意できるか」が大きなポイントになるでしょう。

揉めにくくするための実務ポイント

犬と書類

犬の引き取りは感情が絡みやすいため、「話せば分かるはず」と思っていても後から食い違いが出ることがあります。

だからこそ、気持ちの問題だけで進めるのではなく、確認できる資料をそろえたり、取り決めを具体的にしたりしておくことが大切です。少し事務的に見えても、最終的には犬の生活を安定させることにつながります。

世話をしていた実績が分かるものを整理する

診察券、ワクチン記録、ペット保険、フードや医療費の領収書などは、これまで誰がどの程度関わっていたかを示す材料になります。

感情論だけでなく、実際の飼育実績を見える形にしておくと話し合いが進みやすくなります。

決めるなら“具体的に”書面にする

面会の頻度、場所、受け渡し方法、費用分担、連絡の取り方などは、あいまいにせず具体的に決めておくほうが安心です。

「そのとき考えよう」と残してしまうと、あとで解釈の違いから揉めやすくなります。運用できる形まで落とし込んでおくことが大切です。

名義変更まで済ませて一区切りにする

「犬はこっちが引き取る」と決めただけで終わってしまうと、あとから登録情報や連絡先の問題が出やすくなります。

マイクロチップや自治体登録など、名義変更まで終えてはじめて実務上は落ち着くと考えたほうがよいでしょう。ここまで済ませておくと、後々のトラブルをかなり減らせます。

まとめ

抱っこされる犬

離婚した場合、犬は子どものような「親権」ではなく、法律上は動産として所有権や財産分与の考え方で扱われます。結婚前から飼っていたなら原則その人、結婚後に迎えたなら話し合いで引き取り先を決めるのが基本です。

その際は、これまでの世話の実績や今後の生活環境、費用負担の現実性まで含めて考えることが大切です。そして何より大事なのは、犬自身の生活が大きく揺れないように整えてあげることです。

引き取り先が決まったら、面会や費用分担の取り決め、登録情報の変更まできちんと進めておくと安心です。

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