暑い季節に注意したい『熱中症になりやすい猫』の特徴4選 予防のポイントや室内環境の整え方も解説

2026-06-10 12:00

気温が高くなると注意したいのが猫の熱中症。猫種を問わずすべての猫にリスクがあります。しかし、猫の中にも熱中症になりやすい猫となりにくい猫がいます。そこで今回は、熱中症を起こしやすい猫の特徴と予防などについて解説します。

熱中症になりやすい猫の特徴4選

扇風機の前で寝ている猫

猫の祖先は砂漠で暮らしていました。そのため、比較的暑さに強いというイメージを持たれがちですが、条件によっては短時間で熱中症になってしまうこともあります。ここでは、暑さに弱く、熱中症のリスクが高い猫の特徴を紹介します。

愛猫が熱中症リスクの高いタイプに当てはまる場合は、早めに暑さ対策を講じましょう。

1.鼻の短い猫

ペルシャやエキゾチックショートヘアのような短頭種は、熱中症に注意が必要な猫種です。

猫は犬のようにパンティング (口を開けてハァハァする呼吸)で体温調節することが得意ではなく、もともと暑さへの対応力も高くありません。そのうえ短頭種は鼻腔が短く、上気道が狭いため呼吸で熱を逃がす効率が低くなります。また、鼻腔が短いぶん気化できる容積が少なく、体内に熱がこもりやすい構造をしています。

肥満の場合は、さらにリスクが高くなる傾向です。短頭種の飼い主さんは、夏場の室温管理を徹底する必要があるでしょう。

2.肥満の猫

脂肪は断熱材のように働き、熱を逃がしづらい性質があります。そのため、肥満傾向の猫は体内に熱がこもりやすく、体温調節が苦手な傾向です。

さらに、太っている猫は、首回りに脂肪がついて気道が圧迫され、呼吸に負担がかかります。また、肥満の猫は心臓や呼吸器への負担も大きくなりがちで、熱中症リスクを複合的に高める要因となるでしょう。

3.水を飲まない猫

猫は砂漠地帯に生息していたリビアヤマネコの習性を受け継いでおり、少ない水分でも生きられるように進化してきました。その一方で、この性質が熱中症リスクを高める原因にもなっているのです。

猫は水の少ない環境に適応するため、積極的に水を飲む、という性質があまりありません。体内の水分が不足すると血液循環が悪くなり、体内にこもった熱をうまく逃がせなくなってしまいます。その結果、熱中症を引き起こすのです。

日頃からあまり水を飲まない猫は、とくに注意が必要です。ウェットフードを取り入れたり、水飲み場を増やしたりして、意識的に水分補給を促すようにしましょう。

4.子猫または高齢の猫

子猫や高齢の猫は体温調節機能が未熟または低下しているため、熱中症になりやすい傾向があります。

子猫は生理機能が未成熟で、外気温の変化に応じて体温を調整する仕組みが十分に発達していません。また、高齢猫は加齢によって体温調節機能が低下しており、体温の上昇に対応する力が衰えています。加えて高齢猫に多い慢性腎臓病は脱水を招きやすく、熱中症のリスクをさらに高めます。

子猫または高齢の猫と暮らしている場合は、冷房を活用するなどして適切な環境を整えてあげることが大切です。

熱中症の予防と理想の室内環境

ソファーの背もたれでくつろぐ猫

猫の熱中症は「暑くなってから対処する」のではなく、事前に室内環境を整えておくことが重要です。

猫が比較的快適に過ごしやすい夏場の室温は25〜28度前後、湿度は50〜60%程度とされています。近年は電気代の上昇も話題になっていますが、熱中症リスクを考えると、エアコンは我慢せず活用したほうが安全です。

また、猫自身が過ごしやすい場所を選べる環境づくりも大切です。冷感マットなどのひんやりグッズを用意しておくとよいでしょう。

さらに、直射日光が入る部屋では遮光カーテンを使い、室温の上昇を防ぐ工夫も必要です。飲み水は複数箇所準備し、常に新鮮な状態を保ち、留守番中でも十分に水分補給できるようにしておきましょう。

まとめ

麦わら帽子をかぶった猫

猫は暑さに強そうなイメージがありますが、環境や体質によっては熱中症を起こすことがあります。とくに短頭種や肥満傾向の猫は体に熱がこもりやすく、注意が必要です。

また、子猫や高齢の猫、水をあまり飲まない猫も熱中症リスクが高いとされています。夏場は室温や湿度の管理に加え、十分な水分補給にも普段以上に気を配ることが大切です。

猫の熱中症は短時間で重症化することもあり、対応が遅れると命に関わる場合もあります。少しでも異変が見られた場合は、早めに動物病院を受診しましょう。

日頃からしっかり暑さ対策を行い、猫が安全に夏を過ごせる環境を整えてあげたいですね。

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