LINEで月200円から入れる「熱中症お見舞い金」、住友生命子会社が仕掛ける猛暑時代の新しい備え
住友生命保険相互会社の子会社「アイアル少額短期保険株式会社」は、6月10日より開始した新サービス「Yahoo!ほけん」にて「熱中症お見舞い金」と「コロナ治療薬お見舞い金」の提供を開始。さらに、1,000万人超の医療データを分析した「熱中症白書」に関する最新結果の発表も行った。
「Yahoo!ほけん」はLINEから簡単に保険へ加入できるほか、契約内容もログイン不要で確認できる。手続きに関しても、LINEの画面から医療機関の領収書や明細書をアップロードするだけで完了。さらに重要なお知らせはトーク画面に届くため、メールに埋もれて見逃す心配がないという。

「Yahoo!ほけん」内での提供商品は「熱中症お見舞い金」と「コロナ治療薬お見舞い金」の2種類。「熱中症お見舞い金」は月額200円から加入でき、熱中症によって点滴治療を受けた場合に最大1万円、入院した場合に最大3万円を受け取ることができる。年々深刻化する猛暑による熱中症リスクへの備えを目的とした商品となっている。

一方、「コロナ治療薬お見舞い金」は月額100円から加入可能で、新型コロナウイルス感染症の治療で抗ウイルス薬が処方された場合に最大3万円の治療保険金を受け取ることができる。
住友生命保険相互会社 データマーケティングオフィサーの工藤征夫氏は、テレビの情報番組で同商品が紹介された際、コメンテーターから「保険に加入したからといって熱中症にならないわけではなく、何よりも熱中症にならないよう注意することが大切」との意見が寄せられたエピソードを紹介した。

工藤氏は「その通りだと思った」と語りながらも、保険に加入すること自体が熱中症への注意喚起につながると説明。家族で加入し、高齢の親族に「保険に入ったから気を付けてね」と声を掛けることで、熱中症予防への意識を高めるきっかけになるのではないかとの考えを示した。
住友生命は、熱中症関連の商品を取り扱う企業として、予防に役立つ情報を社会へ発信できないかと考え、JMDCとともに医療データ分析を開始。その成果をまとめたものが「熱中症白書」だという。
住友生命保険相互会社 データサイエンスオフィサーの藤澤陽介氏は「猛暑となった2018年に、熱中症患者数が大幅に増加した」と述べた。

その後、新型コロナウイルス感染症流行による行動制限の影響で一時的に減少したものの、2023年以降は再び増加傾向にあるという。
健康診断時の問診データを活用した分析では、生活習慣と熱中症リスクの関係も明らかとなった。高血圧治療薬を服用している人や、十分な睡眠による休養が取れていない人では、熱中症リスクが高い傾向が確認された。


一方で、歩行習慣に関する分析では興味深い結果が得られた。歩行習慣のある人は外出機会が多いことから熱中症と診断される可能性がある一方、入院を伴う重症化リスクは低い傾向が示されたという。
藤澤氏は、歩行習慣のある人は外出機会が多いため熱中症になる可能性は高まる一方、日常的な運動によって暑熱順化が進み、重症化を防いでいる可能性があると解説した。

工藤氏は「熱中症お見舞い金の契約件数は年々増加している。保険の提供だけでなく、熱中症に関する分析や情報発信を通じて社会課題の解決に貢献していきたい」と話した。
猛暑が常態化するなか、少額保険による備えと生活習慣の見直しをどう組み合わせるかが、今後の熱中症対策の一つの論点となりそうだ。