猫がみせる『八つ当たり』のような行動3選 関係ないのに攻撃する理由や対処法も解説

2026-07-03 12:00

自分の不満や怒りの原因とは関係のない人や物に、その感情をぶつけてしまうなんて、猫にあると思いますか?実は、猫にも人間でいう「八つ当たり」に近い行動が見られることがあります。猫の八つ当たりにはどのようなものがあるのか、またなぜそんなことをしてしまうのか、理由や対処法も含めて解説します。

猫の八つ当たりのような行動3選

しかめ面の子猫

猫は強いストレスを受けたり、興奮状態になると、近くにいた別の猫や人を突然引っかいたり威嚇したりすることがあります。これは動物行動学で「転嫁行動」と呼ばれるもので、人間の「八つ当たり」に近い行動と考えられています。

猫にとっては興奮状態をうまく切り替えられずに、無意識のうちに近くにいる相手や身近な物に向けて興奮をぶつけてしまう反射的な反応です。そんな猫の八つ当たりにも、いくつかのパターンがあります。

1.飼い主に威嚇する

猫の八つ当たりで多く見られるのが威嚇です。イライラして気持ちに余裕がなくなると、近くにいる相手に向かって、手あたり次第「シャーッ」と威嚇したり、場合によっては、猫パンチが飛んできたりすることもあります。

本来の原因とは関係がなくても、目に入るものは「もう、ぜんぶムカつく!」といった状態なので、なだめようとして無理に近づくと、攻撃的な行動に発展するかもしれません。

爪が伸びていると猫パンチでケガをすることがあるので、少し距離を置いた方がいいでしょう。ただし、原因となった刺激がなくなれば、比較的短時間でスッと平常心に戻ることも多いです。

2.毛布やぬいぐるみを攻撃

猫は興奮が高まると、体が動きやすく、瞬発的な反応が速く強く出る状態になります。その結果、身近にある毛布やぬいぐるみ、あるいは飼い主の服などを前足で押さえ込みながら噛み付いたり、後ろ足で連続してケリケリしたりすることがあります。

この行動は、本来は獲物を仕留める際に見られる動作ですが、ストレスが高まった状態では、飛びかかる・噛む・蹴るといった狩猟に似た一連の運動を行うことで、一時的に緊張が低下するといわれています。

ただし、布類を攻撃してもストレス自体がなくなるわけではありません。まさにその場だけの八つ当たりに等しい行動です。

3.力いっぱいバリバリ爪とぎ

八つ当たりをするような爪とぎは、びっくりするような出来事があったり、ほかの猫や人間に対して緊張する場面があったりした後で見られます。

猫は、興奮や葛藤のあとに爪とぎをすることがあります。もともと自分のニオイをつけたり、長くなった爪を整えたりするために猫は爪とぎをしますが、気持ちが落ち着かないときは回数が増えて長い時間バリバリしたり、力強くなるのです。

爪とぎは猫が日常的にしている行動なので、アレコレ思考する余裕がないときに行動として出やすく、回避したい、警戒したい、でも状況を確認したいといった複数の感情が入り混じったときにも見られる行動なのです。

愛猫が八つ当たりするときの対処法

不機嫌そうな猫

愛猫がイライラして八つ当たりしてくる前に、猫のサインを察知しましょう。

猫は行動に出る前には、多くの場合、次のようなイライラサインを出しています。

  • しっぽを左右にバタバタと振る
  • 耳が横に寝ている(イカ耳)
  • 瞳孔が大きくなり、どこかをにらんでいる

これが見られたら近づかないようにしましょう。

そして実際に八つ当たりしそうなときは、とにかく刺激しないでそっとしておくように徹しましょう。イライラしている猫に「アレやってはダメ!コレやってはダメ!」と叱ったり、なだめようとして触ったりするのは火に油を注ぐ行為です。

猫の興奮が冷めるまで刺激しないようにして、すこし離れておきましょう。同時に、同居のペットに攻撃が向かうと関係が悪くなる危険があるので、それとなく部屋を移動させておくと安心です。

ちなみに、ストレスの原因が一時的なことであっても、猫の転嫁攻撃(パニック)による激しい興奮状態は、完全に沈静化するまでに数時間から、場合によっては数日間かかることもあります。猫の興奮が完全に冷めるまでは、視線を合わせたり同じ空間で不用意に動いたりすることを避け、完全にリセットされるのを待ちましょう。

まとめ

手に噛みつく猫

愛猫が突然イライラして威嚇してきたり、毛布などをガシガシと蹴り始めたりすると、飼い主としては思わず「どうしたの?」「ダメでしょ!」と猫に触れようとしてしまいがちです。

しかし、それは実は逆効果で、一気に興奮した猫に手を出すと反射的に引っかかれたりしてケガのもとになりますし、頭ごなしに叱れば信頼関係まで崩してしまいます。

猫は原因となる刺激がなくなると短時間で気持ちが落ち着くことが多いので、最初に猫の気持ちを汲む行動ができれば、問題なくやり過ごすことができます。猫のパニックが収まるまで、人間側が冷静でいることでお互いの信頼関係を保つことができるでしょう。

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