高齢の保護猫を家族に迎えた夫婦が手にした「愛情と価値ある絆」 米国

2026-07-05 06:00

ある夫婦が保護施設から10歳の猫を家族に迎えました。高齢猫は穏やかで愛情深く、子猫にはない魅力がたっぷりです。2人はみずからの決断に大満足しています。

子猫や若い猫は、高齢猫よりも人気

保護施設の猫

画像はイメージです

ASPCA(アメリカ動物虐待防止協会)によると、アメリカでは毎年約340万匹の猫が動物保護施設に収容されます。子猫や若い猫には飼い主が見つかりやすいのですが、高齢猫はなかなか里親が決まりません。しかし高齢の猫を迎えることで得られる愛情と温かい仲間意識は、子猫にはない特別なものです。

MelissaさんはMSPCA(マサチューセッツ州動物虐待防止協会)でボランティア活動をしていました。

「時間が経つにつれて、子猫や若い猫は毎日どんどん里親が見つかるのに、高齢猫は保護施設で過ごす時間が長くなっていることに気づきました」と彼女は話します。

若い猫が好まれるのには多くの理由があります。かわいくて小さく抱き心地がよいうえに、これから一緒の長い猫人生があると期待できるからです。しかし、高齢猫にも魅力はあります。トイレのしつけができていることが多く、態度が落ち着いていて、飼い主から愛情を受けて注目されるのをとても喜ぶからです。

穏やかな高齢猫に惹かれた夫婦

夫婦と猫

画像はイメージです

Melissaさんも自宅に猫を迎えたいと考えました。でもまずは夫に相談する必要がありました。

「ボランティア活動中はたくさんの猫とふれ合っていました。わたしの担当は、それぞれの猫の性格を記述することだったんです。そのうち高齢猫のCliveに惹かれるようになりました。前の飼い主が兄弟猫とともにCliveを手放してしまったんです。その兄弟猫はなぜか先に里親が見つかりました」

「夫はすぐにCliveに注目しました。Cliveはほかの猫たちと一緒に『交流室』で穏やかに座っていて、凶暴さや臆病なそぶりはまったく見せなかったのです。『この子はどう?』と夫から言い出しました。わたしは『やった!』と思わず微笑みました。きっとCliveを選んでくれるだろうと想像していたからです」と彼女はいいます。

高齢猫の里親が見つかりにくい理由の1つは、「子猫を飼うよりも費用がかかるのではないか」という不安です。高齢の猫は獣医の診察をひんぱんに受ける必要がある場合も多いからです。

Melissaさんは「MSPCAは高齢猫の里親費用を割引きしてくれました。そのとき、この猫は10歳で歯が悪く、抜歯が必要になるので治療費がかかると警告されました。近いうちに別の病気が発生する可能性もあるともいわれました」といいます。

大事な家族の一員に

あごを撫でられる猫

画像はイメージです

夫婦は「当面の出費は高額になるかもしれないけれど、Cliveとの絆はそれだけの価値がある」と判断しました。

「歯の治療を終えて13歳になった今でも、Cliveはとても健康で、手がかかりません」と彼女はいいます。

「Cliveは元気いっぱいの子猫ではなく、落ち着いた紳士のような猫です。しかも今まで出会った中で、一番穏やかで社交的な猫です。以前にも猫を飼っていましたが、この子ほど愛情深い猫はいませんでした。Cliveは人間やほかの猫、犬もまったく怖がりません。猫好きではない友人もCliveだけは例外で、大好きになってくれます。この猫はみんなと仲良くするのが最大の楽しみなのです」

「もうCliveなしの生活なんて考えられません。老猫を迎え入れたのは、わたしたち夫婦にとって最善の決断でした」と話すMelissaさんです。

彼女から猫を家族に迎えたい人々へのメッセージです。

「年齢だけで高齢猫を敬遠しないでください。まだまだ元気いっぱいで、たくさんの愛情を注いでくれます。穏やかで手のかからないライフスタイルを求めているなら、高齢猫は理想的なペットですよ」

出典:One Woman's Story of How Adopting an Older Cat Changed Her Life

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