世界各地に存在している『猫の神様』3選 人々が猫を崇めた理由もご紹介

2026-07-10 11:00

ふわふわの毛並みや気まぐれな仕草で私たちを魅了する猫。今では大切な家族として愛されていますが、実は世界各地では古くから「神様」のように崇められてきた存在でもありました。豊作や幸せをもたらす守り神として敬われたり、不思議な力を持つ特別な生き物だと信じられたりと、その背景には人々の暮らしと深く結びついた理由があります。愛猫が何気なく見せる行動に「どこか神秘的だな」と感じたことがある飼い主さんもいるのではないでしょうか。今回は、世界に伝わる3つの「猫の神様」と、人々が猫を特別視するようになった理由をご紹介します。

世界各地に存在している『猫の神様』

見つめる黒猫

1.古代エジプトで崇拝された女神「バステト」

世界には昔から、猫を神聖な存在として敬う文化がありました。その代表格が古代エジプトで信仰されていたバステトです。

もともとは獅子の頭を持つ戦いの女神として描かれていましたが、時代が進むにつれて穏やかな家猫の姿をした女神へと変化しました。バステトは家庭、豊穣、出産、音楽などを司る守護神として、多くの人々から親しまれていたのです。

古代エジプトでは猫を傷つけることは重い罪とされ、亡くなった猫は家族同然に弔われました。猫が死ぬと飼い主が眉毛を剃って喪に服したという記録も残されています。

愛猫が体調を崩しただけで心配になったり、帰宅すると真っ先に顔を見に行ったりする飼い主さんは少なくないでしょう。現代人が猫を「家族」と感じる感覚は、数千年前のエジプト人とも共通していたのかもしれません。

2.北欧神話に登場する愛と美の女神「フレイヤ」

北欧には、猫と深い関わりを持つ女神フレイヤが存在します。

フレイヤは愛や豊穣、美しさを象徴する女神で、二匹の大きな猫が引く戦車に乗って空を駆ける姿で語り継がれています。猫の種類は明確ではありませんが、森林に暮らす大型の猫だったのではないかと考える研究者もいるようです。

当時の北欧では農業が生活の中心でした。穀物を食い荒らすネズミは大きな悩みだったため、ネズミを捕まえる猫は非常に役立つ存在だったのでしょう。

そのため、人々は猫を粗末に扱わず、結婚式では新郎新婦の幸せを願って猫を贈る風習もあったと伝えられています。

気まぐれに見えても、そっと隣で眠ったり、疲れている日に寄り添ってくれたりする猫の姿には不思議な魅力があります。愛と幸福の女神が猫を連れていたという話も、どこか納得してしまいますね。

3.日本で福を招く存在となった「招き猫」

日本にも、猫を神様に近い存在として大切にしてきた歴史があります。その象徴ともいえるのが招き猫です。

招き猫は厳密には神様ではありませんが、人々に福を呼び込む縁起物として長く親しまれてきました。

江戸時代には養蚕業が盛んでしたが、蚕の繭を食べてしまうネズミが問題になっていました。猫はその天敵として重宝され、人々の暮らしを守る存在だったのです。

招き猫が誕生した由来にはいくつかの説があります。寺の飼い猫が手招きをして通りかかった武士を呼び寄せ、その直後に雷が落ちて命拾いしたという話は特によく知られています。

現在でも商店の入口や飲食店のレジ横で招き猫を見かけることがあります。「お客さんがたくさん来ますように」「商売がうまくいきますように」という願いは、昔も今も変わらないのでしょう。

人々が猫を崇めるのはなぜなのか

猫とねずみ

猫が神様のように扱われるようになった理由は、大きく分けて「実用的な価値」と「神秘的な魅力」の二つがあります。

昔の人々にとって、穀物や食料は生活そのものを支える大切な財産でした。しかし、ネズミによる被害は深刻で、せっかく収穫した食べ物が失われてしまうことも珍しくありませんでした。

そんな中、優れた狩猟能力を持つ猫は頼もしい存在だったのです。薬も殺鼠剤もなかった時代には、猫はまさに天然の害獣対策でした。

一方で、猫は完全には人間に従わない動物でもあります。甘えてきたかと思えば急に離れていき、高い場所を好み、暗闇でも自在に動き回ります。夜になると瞳が大きく輝く様子を見て、「特別な力を持っているのでは」と感じた人もいたのでしょう。

実際に猫と暮らしていると、「今何を考えているんだろう」と思う瞬間はたくさんあります。その少し謎めいた性格が、人々の想像力を刺激し、神聖視されるきっかけになったのかもしれません。

まとめ

招き猫

猫は単なる愛玩動物ではなく、古代エジプトでは家庭を守る女神として、北欧では愛の女神の伴侶として、日本では福を招く存在として大切にされてきました。

人々が猫を崇めた背景には、ネズミを退治して暮らしを支えてくれた実用性と、自由気ままでどこか神秘的な魅力があります。

愛猫が窓辺で外を眺めていたり、静かに隣へ寄り添ってきたりすると、「昔の人が神様のように敬った気持ちも分かるな」と感じる飼い主さんは多いのではないでしょうか。

私たちを癒やしてくれる猫は、現代でも小さな福の神のような存在なのかもしれません。

関連記事

・『なんか生えとる』→キャットタワーの上を見たら……予想外の『可愛すぎる光景』に1万いいね「明日には増えてるかもw」「触りたいw」
・朝から甘えん坊モード全開な三毛猫→撫でてあげると……たまらなく可愛い光景に「ほんっとに愛しい」「赤ちゃんすぎて好き」と悶絶の声続出
・テーブルの上でくつろいでいた子猫→揃えられた『前足』を触ってみると…可愛すぎる光景が48万再生「食べちゃいたい」「すごい脱力してる」
・『猫』を撮影したはずなのに……謎の生き物すぎる『衝撃の瞬間』に30万いいね「妖怪の一部って猫の見間違いだと思う」「くっそワロタw」
・猫が『触って欲しい』ときに送るサイン4つ!触ると喜ぶ身体の部位と触り方のコツとは?

  1. 「家に帰れて良かった」山形・酒田市で行方不明になっていた6歳男児と確認 約40km離れた飛島で発見の遺体
  2. 女子4×100mリレーで日本がシーズンベストの43秒52で涙の銅メダル 銀まで0秒01、12年ぶり表彰台の快挙【アジア大会】
  3. 【速報】東京・府中市で車2台と歩行者からむ事故 3人けが 歩行者の女性1人が心肺停止 京王線中河原駅のロータリー近く 警視庁
  4. ふるさと納税“2万品目超”終了へ…ルール厳格化で影響は?10月から“ビール”の税率も変化【Nスタ解説】
  5. 【台風26号】非常に強い勢力に発達 前線活発化で大雨に? 台風25号から1週間 各地に爪痕残る中【Nスタ解説】
  6. 【速報】「住家の屋根が飛んでいる」住宅10軒程度、約200mの範囲で屋根吹き飛ぶ 通報相次ぎ135軒で停電も 青森・五所川原市
  7. SMILE-UP.東山紀之社長が今月末で退任を発表 1047人申告の性加害補償で578人に支払い完了 後任は弁護士の山田将之氏
  8. 【 訃報 】声優・矢口アサミさん(47)死去 心不全により 所属事務所「早過ぎだよ矢口」 たまごっち・くちぱっち役 等
  9. 天皇皇后両陛下 ネコバスに乗り満面の笑顔 「ジブリパーク」での記念写真を宮内庁が公開
  10. 英空軍基地周辺で5人逮捕 イラン大使館が関与否定
  11. 男子4×100mリレー 38秒57の5位でメダル逃す、2大会ぶりアジア王座奪還ならず 桐生は「全員で考えなければいけない」【アジア大会】
  12. 住民の修繕費用が不当につり上がった可能性も 関東のマンション大規模修繕めぐり42社が談合 公正取引委員会が独禁法違反を認定 約16億円の課徴金納付命令