指が多く存在する『多指症の猫』にまつわる豆知識3つ 幸運を呼ぶとされているワケとは?
愛猫の前足を見て、「親指みたいな指がある!」「なんだか肉球が大きいかも」と驚いたことはありませんか。通常より多くの指を持って生まれる「多指症」の猫は世界中に存在し、その愛らしい見た目から多くの猫好きさんを魅了しています。さらに昔は、航海の安全を守る存在として船乗りたちに大切にされ、「幸運を呼ぶ猫」と考えられていた歴史もあるのだとか。今回は、多指症の猫にまつわる意外な豆知識を3つご紹介します。個性的な前足に隠された秘密や、暮らすうえで気をつけたいポイントについても見ていきましょう。
『多指症の猫』にまつわる豆知識

1.多指症の猫は珍しいけれど病気とは限らない
猫の前足をふと見たとき、「あれ?指が多い?」と驚いた経験はありませんか。
猫の指は一般的に前足が5本、後ろ足が4本ですが、生まれつきそれ以上の指を持つ猫がいます。この状態は「多指症」と呼ばれ、遺伝子の変化によって起こる先天的な特徴です。
人で例えるなら、生まれつきえくぼがあったり、髪の生え方に個性があったりするのと似たようなもの。多指症そのものが病気というわけではなく、ほとんどの猫は健康上の問題なく普段通り生活できます。
実際、多指症の猫は普通の猫と同じように走ったり、高い場所へ飛び乗ったりすることが可能です。ただし、余分な指の向きによっては爪がうまく削れず伸びすぎることがあります。
愛猫の指が多い場合は、月に一度程度は爪の状態を確認し、必要に応じて爪切りを行うと安心でしょう。
2.「幸運を呼ぶ猫」と呼ばれる理由がある
多指症の猫は古くから幸運をもたらす存在として親しまれてきました。
その理由のひとつは、船乗りたちの間で縁起の良い猫として大切にされていた歴史があるためです。
昔の船ではネズミ退治のために猫が乗せられていました。多指症の猫は指が多いぶん足先が大きく、揺れる甲板でもバランスを取りやすいと考えられていたのです。
さらに、ネズミを捕まえる能力にも優れていると信じられ、航海の安全を守る存在として重宝されました。
「この猫が乗る船は無事に帰ってくる」といった言い伝えも広まり、多指症の猫は次第に幸運の象徴になったそうです。
現在でも海外では「ミトンキャット(手袋をはめたような猫)」や「サムキャット(親指を持つ猫)」と呼ばれ、愛好家から人気を集めています。
愛猫の大きな肉球や丸みのある前足を見るたびに、「幸運のお守りみたい」と感じる飼い主さんも少なくありません。
3.実は有名作家も多指症の猫を愛していた
多指症の猫にまつわる興味深い話として、有名人との関わりも挙げられます。
特に知られているのが、アメリカの作家である「アーネスト・ヘミングウェイ」です。
ある日、船長から多指症の白猫を譲り受けたヘミングウェイは、その愛らしさにすっかり魅了されました。
その猫の子孫は増え続け、現在でも彼が暮らしていたヘミングウェイの家(現在は博物館)では、多くの多指症の猫たちが飼育されています。
猫好きなら「ぷっくりした前足がたまらない」「まるで親指で物をつかめそう」と感じるかもしれません。
実際に多指症の猫の中には、おもちゃを抱え込んだり、ドアノブを器用に触ったりする個体もいます。
もちろんすべての猫が特別器用というわけではありませんが、その独特な仕草は飼い主さんを笑顔にしてくれる魅力のひとつでしょう。
多指症の猫と暮らすときに気を付けたいこと

多指症の猫と暮らすうえで最も大切なのは、指の数ではなく状態を観察することです。
余分な指が他の指と重なっていたり、地面につかない位置にあったりすると、爪が巻き込むように伸びて肉球に食い込むケースがあります。
「普通の猫より指が多いから心配」と過度に不安になる必要はありませんが、ブラッシングやスキンシップのついでに足先をチェックする習慣をつけるとよいでしょう。
愛猫が嫌がらなければ、「今日は肉球点検の日」と決めて優しく触れてあげるのもおすすめです。健康管理だけでなく、コミュニケーションの時間としても役立ちます。
まとめ

多指症の猫は、生まれつき指が多いという個性的な特徴を持つ猫たちです。病気ではないことが多く、適切な爪のケアを行えば普通の猫と変わらない生活を送れます。
また、船乗りたちから航海の守り神として愛されてきた歴史があり、現在でも「幸運を呼ぶ猫」として親しまれています。
ぷっくりとした大きな前足は見た目のかわいらしさだけでなく、長い年月をかけて人々に愛され続けてきた証なのかもしれません。
愛猫の足先を眺めながら、「この子だけの特別なチャームポイントなんだな」と感じてみてはいかがでしょうか。
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