SNSで人気の「純血種」猫には、健康問題や将来の飼育放棄の懸念が… 英国の猫保護団体が警告

2026-07-19 06:00

平たい顔や無毛…SNSで人気の特徴的な純血種の猫ちゃんたち。セレブの影響で飼育数が増えていますが、その特徴ゆえに健康問題を抱えることも多いのです。医療費の負担から飼育放棄する例が増加しており、猫の保護団体が注意を呼びかけています。

「特徴的な猫」が人気に

平たい顔のかわいい猫

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英国にある猫の保護団体Cats Protectionが、ソーシャルメディアで人気の「特徴的な猫」を購入する人々に注意を呼びかけています。

Cats Protectionによると、過去5年間で「特徴的な純血種の猫を購入する人が大幅に増加した」ものの、こうした平たい顔や折れ耳、毛がないといった特徴を持つ猫は「深刻な健康問題を抱えている可能性がある」というのです。

このような特徴的な外見をもつ猫は、セレブやインフルエンサーが好んだことから人気が出てきています。しかし飼い主が飼育や治療にかかる費用を負担できなくなると、多くが保護施設に預けられる事態へとつながっているのです。

ノッティンガムシャーの獣医師Janice Dixonさんは「顔が平たいなど、珍しい特徴をもつ猫種は呼吸困難などの症状に苦しんでいることが多いのです。こうした猫を診察するたびに悲しくなります」と話します。

「珍しいものにはそれなりの理由があり、しばしば問題を抱えています。問題が明らかになったとき、治療には高額な費用がかかることになるのです」

若者はとくに「純血種」を選択

エキゾチックショートヘアの猫

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Cats Protectionのマンスフィールド支部では現在、エキゾチックショートヘアの猫Bun(4歳)を保護しています。Bunの平たい顔は、急性呼吸困難や結膜炎、潰瘍などの健康問題を引き起こす可能性があるとのことです。

同支部でBunの世話をしているDiane Armerさんは次のように話しています。

「今後、保護されるBunのような猫が増えるのではないかと懸念しています。5年ほど前には、イギリスの猫の約21%が純血種でした。それが現在は36%にまで増加しています。大きな理由は、セレブやソーシャルメディア上のインフルエンサーが純血種の猫を飼い始めていることです。彼らがウェブ上で愛猫を紹介し、それを見た人々が『ああ、なんて美しい猫なんだろう、わたしも飼いたい』と思うのです」

同団体が2000人の飼い主を対象に行った調査によると、猫を飼う人の割合は、18歳から34歳の間で増加しているといいます。しかも猫を購入した5人に1人が「有名人の影響を受けた」と答えているのです。さらにスコティッシュフォールド、ペルシャ、バーミーズを飼う人の半数以上が「有名人の影響を受けた」と回答したのに対し、純血種以外の猫を飼っている人で影響を受けたのは7%にとどまっています。

購入前に十分な情報収集を

診察を受ける猫

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同団体は「折れ耳」「平たい顔」「短い脚」「無毛体」といった特徴のある繁殖種は、関節疾患や呼吸困難、運動機能障害などの慢性的な健康問題を抱える可能性があると指摘しています。

Dianeさんは「こうした猫種を飼っている有名人は、きっと経済的に余裕があるのでしょう。でも一般の飼い主にとっては、将来的に医療費の負担が増え、保護施設に引き渡さざるを得ないケースが増えるのではないかと恐れています」といいます。

同団体は「購入前に信頼できる情報源からアドバイスを受けること」「インターネットで人気があるかどうかではなく、動物にとって何が最善かを考えること」を強く求めています。あわせて劣悪な動物福祉につながる「極端な身体的特徴を持つ猫の繁殖」を禁止し、ブリーダーに対する規制を強化するよう呼びかけています。

Department for Environment, Food and Rural Affairs(環境・食糧・農村地域省)の報道官は「政府は、猫の繁殖に関する規則が守られるよう監視を続けており、福祉基準を高めるために、慈善団体や活動家、ブリーダーと協力して取り組みを進めています。ペットとしての猫を販売する事業者は、ペット販売許可証を取得することが義務化されており、業界と協力してこの許可証の取得率向上に取り組んでいます」と声明を出しています。

出典:Charity warning over flat-faced cats

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