【会見全文②】“1000万円要求の音声データ” の金銭授受疑惑 “科学的な証明を感覚的に否定”も...科学的に“声紋一致”なら「私の言った言葉」 自身の声と認めた 中尾正幸 副議長の主張は?

正副議長ポストめぐる現金授受の疑惑
福岡県議会の正副議長ポストをめぐり現金の授受があったとされる疑惑。
福岡県議会 元議長 吉松源昭 県議
「人の弱みにつけこんだカツアゲ、あるいはみかじめ料的な要求だった」
2020年から1年間、議長を務めた吉松氏。自民党県議団の幹部らから多額の現金を要求され総額2000万円を支払ったと証言しています。
この現金を渡したと証言した吉松県議が公開した「音声データ」が、波紋を広げています。
名指しされた中尾正幸副議長が開いた会見で何を語ったのか。
科学的な分析結果を「私の感覚では信じられない」と当初は否定も、科学的な結果を指摘され「科学的にそうであるなら、私の言った言葉なんでしょう」と語った中尾正幸副議長。
記者会見のやり取りを公開します。
※7月14日に行われた2回目の記者会見
“「荷物」や「大金」という言葉は使わない”
<会見続き>
会見参加者
7月8日の取材のときに、ご自身が当時のスケジュール表を公開された。そのときに10月16日の欄に「決算特別委員会解団式」とあった。
この解団式の目的は?
◆中尾正幸 副議長
決算特別委員会の解団式ですから、お疲れさん会ですね。
会見参加者
あの音声データをよく聞くと、あの中で吉松さんは、翌日の午後1時半から「決算があるからね」と中尾さんに投げかけていて、それで普通に会話をしていた。
吉松さんも翌日には、懇親会があると認識して日程調整されている。
かなり細かいディテールも含めて真実性があるのかと思う。
こういう状況でさえ、これは改ざんされたと?
◆中尾正幸 副議長
会話の中で5分間くらいレコーダーが回っているんですよね。
だからそういう会話もしたんだろうと思いますよ。
僕は、聞いてないですけどレコーダーの5分間は。
そういう中では、やっぱり会話をしてるんじゃないですかね。
でもその、「荷物」だとか、「大金」だとかいうのは、私はそういう言葉は使わないと思いますけど。
会見参加者
この会話自体はご自身のものだということはお認めになりますか?
◆中尾正幸 副議長
いや、今言われた決算特別委員会とかの時間がでているんでしたら多分そうかもしれません。その事実を知ってるのは私と吉松議員ですから。
だからそれは私はそのレコーダーの中身を聞いてないですけども、そういう可能性もありますよね。
ただその表に出てる「大金」だとか「荷物」だとかいう言葉については、多分私の言葉でないと思っているんです。
会見参加者
会話全体は自分のものかもしれないけど、その特定のワードだけがご自身のものじゃないというのは普通に考えて理解が難しい。
◆中尾正幸 副議長
でもそこは少しちょっとこういじれるんじゃないでしょうか?
じゃないんですかね?
僕はそんな技術がよく分かりませんけど。
いろんな人からそういう技術もあるという風に言われたので、自分も照らし合わせると、ちょっと自分は信憑性が乏しいなと。そこの部分ですよ。
会話自体は普段の会話ですからやってるんだろうと思いますけど。
はい。どうぞ。
“99.99%以上”の指摘に「信じられない、その一言」
会見参加者
日本音響研究所に取材に行きました。
◆中尾正幸 副議長
はい昨日テレビを見ました。
会見参加者
今おっしゃった部分が、一連の会話自体は存在しているかもしれないというご認識。
さらにその中でキーワードとして「大金」とか「荷物」っていうところに関しては、AI生成であったり改ざんの可能性があるというご指摘ですね。
これについてはもう日本音響研究所の方にも聞いているんですが、今回AIで生成された音声であるという可能性は極めて低いという公式見解。
◆中尾正幸 副議長
そうですか。
会見参加者
その上で部分的にキーワードを継ぎ接ぎしたような形跡も見られないと。
非常に信頼性の高い機関から鑑定結果が出ています。
これについてはどう受け止めますか?
◆中尾正幸 副議長
いやいや、それでも私は本当にお金を受け取ってありませんし、事実無根でありますので、否定したいと思います。
会見参加者
ただそれが99.99%以上って、事実上は100%。
その場で要は見た人しか分からないという意味では100%じゃないかもしれないけれども、蓋然性がほぼ100%で高いという評価なんです。
これを否定される根拠を教えてください。
◆中尾正幸 副議長
いや自分が本当にお金を見てないですし、お金を受け取ってないから、まあそういうことになるじゃないですか。否定をしますよね。
会見参加者
質問に答えてください。
◆中尾正幸 副議長
いやいやいや、違いますか?
会見参加者
そういう質問ではありません。金銭授受に関して今聞いてません。
音声データの蓋然性です。
音声データについて、客観的に100%に近い精度で出ているということと、そしてそこにいわゆるAI生成とか部分的な改ざんの可能性も明確に否定されています。
これにどうお答えになるんですか?中尾さん自身は。
今の主張と、音響の専門機関が行った結果と齟齬があります。
これに対する回答をお願いします。
◆中尾正幸 副議長
いやあ、それはもう私、信じられないです。
その一言です。
“科学的な証明”を感覚的に否定「私の感覚では信じられない」
会見参加者
なぜ信じられないのですか?
極めて客観性の高い調査でもあります。
信頼性の高いものです。
最終的にこれ否定されると、その専門機関がこれまで行ってきた裁判資料の正当性だったり、捜査資料の正当性も否定されることになります。
これは判決文の中だったり、例えば他の事件の逮捕状の証拠としても採用されているものです。
それを否定される材料を中尾さんはお持ちなんですか?
日本音響研究所の鑑定結果を専門的に否定される材料を教えてください。技術的に専門的にお答えください。
◆中尾正幸 副議長
いやいや、技術的専門的にって私専門家ではありませんので、私の感覚では信じられないってことです。
会見参加者
科学的に証明されたものを感覚的に否定されるということですね?
◆中尾正幸 副議長
はい。はい。
会見参加者
そういうことですね?
◆中尾正幸 副議長
はい。
会見参加者
これで、県民が納得すると思われますか?
県民が納得するか納得しないか、どちらかでお答えください。
◆中尾正幸 副議長
納得しないでしょうね。
会見参加者
納得しない。県民は納得しないけれども、なぜそういう主張をされるんですか?
◆中尾正幸 副議長
いや、私は事実無根だからですよ。
会見参加者
もうかなりの矛盾が...。
◆中尾正幸 副議長
いやもう矛盾とかじゃないです。もう自分の中ではお金を受け取ってないので。
事実無根です。
声紋が一致した会話もあるかもしれませんけど、お金は受け取っておりません。
“声紋が一致”「科学的にそうであるなら、私の言った言葉なんでしょうね」
会見参加者
県民が納得しなくても、そういう主張は崩さない。
◆中尾正幸 副議長
はい。
会見参加者
それはどういう意味なんですか?
◆中尾正幸 副議長
いやいやいや、だってお金を受け取った事実がないじゃないですか。その会話の中で。
ですよね?
会見参加者
今それについて伺ってるんじゃないんです。金銭授受に関しては私は伺ってません。
◆中尾正幸 副議長
ああ、いやいやいや。
会見参加者
あの音声データについて。鑑定結果についてです。
県民は納得しないけれども、主張は続けると。
◆中尾正幸 副議長
はい。良いんじゃないですか。
会見参加者
それは説明責任を果たされていると言えますか?
これ本当に注目の会見で、おそらくかなりの数の県民が見てらっしゃる。おそらく全国の方が見ている。
◆中尾正幸 副議長
見ているでしょうね。
会見参加者
その上で、見ている方々、有権者が、別に納得しなくてもいいということですか?
県内の有権者が。
◆中尾正幸 副議長
声紋の一致、AIの改ざんはないと、音声の改ざんはないということですか?
会見参加者
そういう指摘です。専門機関は。
◆中尾正幸 副議長
まあそれは、声紋が一致して、私はにわかに信じられませんけれども、科学的にそうであるなら、私の言った言葉なんでしょうね。
会見参加者
あの会話は存在していて...。
◆中尾正幸 副議長
会話は存在してるんでしょうね。
会見参加者
一連の会話は存在している?
◆中尾正幸 副議長
一連の会話は存在。
“あのお金は何のお金?”の質問に「分かりません」「見ていない」
会見参加者
その一連の会話に関してはAI生成だったり改ざんがないとすれば、「大金」と「荷物」という言葉を発言されたこともお認めになりますか?
◆中尾正幸 副議長
改ざんされてなければそうなんでしょうね。
会見参加者
部分的な改ざんが、AI生成じゃないという鑑定結果、判断でありますので。
その「大金」という発言を中尾さんが発せられた蓋然性が極めて高い状況において、あのお金は何のお金だったんですか。
◆中尾正幸 副議長
分かりません。見てないですから。
<会見続く>
会見全文①“1000万円要求の音声データ” の金銭授受疑惑 中尾正幸 副議長「もらっていないものはもらっていない」と会見で主張
会見全文③「私の声紋なんでしょう。その会話もしたんでしょう。でもお金の授受はありません」と会見で改めて現金受け取りを否定