「外食10%」「テイクアウト1%」その差「9%」であなたのランチは?…食料品の消費税「2年間1%」の基本方針を政府が閣議決定【news23】

TBS NEWS DIG Powered by JNN
2026-08-06 11:20

食料品の消費税を1%にする基本方針が5日、閣議決定されました。一方で「外食」と「テイクアウト」の税率の差は9%に広がることに。私たちの食生活にも影響が出るのでしょうか。

【写真を見る】食料品の消費税「1%」に対し、街からだけでなく、自民党内からも懸念の声が…

「外食する人が確実に減る」飲食店が抱く危機感

東京・港区にある「やっぱりステーキ芝大門店」の昼時の店内は、午後にむけて力をつけようと多くのビジネスパーソンで賑わっていました。


「お肉好きです。がっつり食べて午後も頑張るぞみたいな」

全国に店舗を展開するステーキチェーン「やっぱりステーキ」。その代表が、今あることに頭を悩まされています。

やっぱりステーキグループ 義元大蔵 代表
「外食する人が確実に減る。飲食店が連鎖倒産していくっていうのもそうだし、今考えないと先見てないと厳しいと思う」

強い危機感を抱く、その理由は…

食料品の消費税が1%に 一方で変わらぬ外食の税率

8月5日午後、政府が閣議決定した消費税の減税。食料品の税率を現在の8%から1%に引き下げる方針が示されました。

高市総理
「私は税・社会保険料負担や物価高に苦しんでおられる中所得・低所得の方々の負担軽減というのが、現下の最重要課題であり、できる限り早期に実現したいという」

今回対象となるのは、スーパーの食料品や持ち帰りの弁当など。外食の税率は10%のままで、その差は9%にまで広がります。


「できれば外食も減税してくれたらよかったなというのはある。自分のお小遣いの中でランチ代とかも捻出したりするので」
「持ち帰りが多くなるとか、家で自炊をすることになるとか、そういうところは変わるかもしれない」

「やっぱりステーキ」では客の9割が店内で飲食。食料品だけが減税されればテイクアウトや自炊に客が流れ、店内利用が減ることを懸念しています。

やっぱりステーキグループ 義元大蔵 代表
「テイクアウトメニューを増やしたりとか、安く出せるものを出すことによって、値ごろ感を出すことによって売り上げをたてていく戦略に進むと思う」

外食か?弁当か?「9%」差の税率でどう変わる?

減税に期待を寄せているのがテイクアウトの専門店です。

本場インドのシェフが手掛ける、日本風にアレンジしたオリジナルカレーがウリのキッチンカー「GANESH(ガネッシュ)」。

――来年4月から食料品が8%から1%、テイクアウトにも適用されるが?

キッチンカー店主 ガネッシュさん
「うれしい。それだったら喜んでやりますから」

買う側にとっても、少しでもランチ代を抑えたいのが切実な本音。テイクアウトの消費税が1%になった場合、ランチ選びに変化は起きるのでしょうか。

30代男性
「ランチって美味しいご飯を食べるのが楽しみで行っている部分もある。それぐらいの金額差だったら弁当に切り替えようとはあまり思わない」

50代女性
「今までは割とお昼は外に行くことが多かったが、もしかしたら増えるかもしれない、お弁当が」

50代女性
「お得感あるのは嬉しいが、2年後にまた元に戻っちゃう。それだと微妙かなと思う」

「素直にうれしいとは…」喜びの声がある一方、不安の声も…

藤森祥平キャスター:
食料品の消費税「1%」は、5日に閣議決定され、秋に予定の臨時国会に法案が提出されます。そして、実際に始まるのは2027年4月ということです。基本方針は2年間限定で、その後に、所得に連動したきめ細やかな給付という新たな導入をするとしています。

食料品の消費税1%について、街の人に聞きました。

1児の母(50代)
「本当にありがたいですね。その分行かなかった外食に回せるのかなと思ったりするけど」

2児の母(30代)
「うちは結構量も作るので(スーパーで)1回の会計は1万円くらい。1%だと助かります。後に何かしらしわ寄せがもしかしたらあるのかなというのはあるけど」

1児の母(30代)
「財源が大丈夫か。どこかは税を納めるところを厚くしないと、国としても成り立たない気がして、どこか負荷はかかってくる。素直にうれしいとは、それだけは思えない」

会社経営(60代)
「財政自体は苦しいわけで、それを目先で人気取りみたいな感じでやっても、根本的なところは何も解決しないと思う」

トラウデン直美さん:
確かに物価高対策としてやるのならば早い方がいいのでいいと思います。果たしてどのくらい効果があるのか、その後しわ寄せがあるのかはどうしても気になります。

藤森キャスター:
自民党内の議論でも、多くの議員が賛成していたものの、実際には税収が減ってしまうと懸念の声も上がっています。

小渕優子 元選対委員長
「(消費税は)大事な社会保障財源。ツケは次の世代に回ってくる」

石破茂 前総理
「少子化も高齢化も社会保障のお金もどんどん増える中でこんな議論していいのか」

この2年間で10兆円の減収が見込まれていますが、財源はどうするのかと、まだ課題がたくさんあります。

トラウデン直美さん:
また、外食産業の方たちはすごく不安があると思います。こういう形で振り回されてしまうのは本当に辛いものだなと思います。外食産業の方々も物価高で大変な思いを今まさにしている人たちです。そこに、さらに追い打ちをかける形になってしまわないといいなと思います。そして、2年後に元に戻ったとして、本当に客足が戻るのかもすごく心配ではあります。

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<プロフィール>
トラウデン直美さん
SDGsなどの社会課題に関心
特技は乗馬 初級馬術指導者の資格も