ウクライナの戦場に「地上ロボット」 危険地帯“キルゾーン”で物資輸送や負傷兵・遺体を搬送…戦闘能力持つロボットも【つなぐ、つながる】

TBS NEWS DIG Powered by JNN
2026-08-10 12:31
ウクライナの戦場に「地上ロボット」 危険地帯“キルゾーン”で物資輸送や負傷兵・遺体を搬送…戦闘能力持つロボットも【つなぐ、つながる】

戦争の記憶を未来につなぐニュースをお伝えする「NO WAR プロジェクト つなぐ、つながる」です。ロシアによるウクライナ侵攻からまもなく4年半。前線では戦場を一変させる「地上ロボット」が次々と開発されています。その最前線です。

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ウクライナの戦場に「地上ロボット」 “無人で陣地制圧”も

コントローラーを握り、ゲーミングチェアに座る兵士。ウクライナ東部の村に極秘に設置された、「地上ロボット」のコントロールセンターです。

記者
「非常に危ないゾーンですね。いわゆる“キルゾーン”と言われる場所に、こうした無人の車両が入って、人の命を犠牲にすることなく前線に物が届くということなんです」

コントローラーで操っていたのは、“UGV”です。「地上ロボット」とも言われ、物資の輸送だけでなく、負傷兵や遺体の搬送にも使われています。

ほかにも、戦闘能力を持つロボットも次々と開発され、ゼレンスキー大統領は4月、歩兵を投入せずにドローンや地上ロボットだけでロシアの陣地の制圧に成功したと発表しました。

“任務”に密着「キルゾーン」進み…前線基地に燃料と食料を運搬

今や、ウクライナの戦場で欠かせない存在となる「地上ロボット」。JNNは、その任務への取材を特別に許可されました。

ロボットが進んでいるのは、「キルゾーン」と呼ばれるドローンが飛び交う前線の危険地帯です。ドローンによって破壊された民家や、焼き尽くされた車両の間を通り過ぎていきます。

記者
「車が焼け焦げているのが見えます。車ですよね?それすらも分からないくらい…」

「ここは我々の地上ロボットが破壊されそうになった場所です」

2日前の映像では、別のロボットがロシア軍のドローン攻撃を受けていました。

さらに…

記者
「あ、人が!まだ、ここにも人が住んでいるみたいです」

戦禍の街に暮らし続ける人の姿が。ロボットに慣れているのか、見向きもせずに脇を通り抜けていきました。

「ストップ、ストップ。進まないで」
操縦士
「到着だ」

任務開始からおよそ3時間。前線の基地に燃料と食料を送り届けました。

「ロボットの進化こそが命を守る」戦場が“実験場”に

こうしたロボットは、実戦で得たデータをもとに、改良が繰り返されます。

地上ロボット 操縦士
「前線で新しいことを試してみて、『こっちの方がいい』『こっちの方が信頼できる』と判断したら、たいてい1~2日で改良できます」

ウクライナの戦場が、ロボットを進化させる「実験場」になっているのです。

ウクライナ軍は「ロボットの進化こそが命を守る」と強調します。

無人システム部隊 大隊長
「失った命は取り戻すことができません。鉄は買ったり作ったりできますが、人間はそうはいかない。私たちの任務はここで生き残り、敵と戦うことなのです」

これまでに、両軍の死者はあわせて57万人以上。戦争の姿がいま、大きく変わろうとしています。

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